外はトゲトゲ!中はクリーミー。ボルネオ島原産のフルーツを食する
こんにちは。ボルネオ島の民芸品店を営んでおりますラヤンラヤンと申します。毎週金曜日にマレーシア・ボルネオ島北部に位置するサバ州という地域のことを紹介させていただいております。今回は、「ボルネオ島原産」と言われている熱帯フルーツについてお話させていただきます。
こちらのトゲトゲしたまん丸の実。ボルネオ島原産と言われている「タラップ Tarap」と呼ばれるクワ科のフルーツです。同じクワ科のフルーツでは、パンノキやチェンペダック、ジャックフルーツがそれに一番近いそうです。
私がボルネオ島でいつもお世話になっている先住民ドゥスン人の村には、たくさんタラップの木があります。ちなみに、ドゥスン語では「ティマダン Timadang」と呼ばれています。
タラップの木はぐんぐん伸びてとても背が高いので、よく村の方が長い棒でつついて果実を落としているのを目にします。
写真は、周りのトゲトゲだけをナイフで取り除いた状態です。こちらはまだ皮です。
この皮を手で剥くと…顔を出したのは、白い実!たくさん詰まっています。味は、クリーミーで甘く、ねっとりとしていて繊維を感じられる食感です。
こちらはトゲトゲがついたまま剥いた写真です。見た目はトゲトゲしていますが、このトゲは柔らかくて、先に取り除かなくても手で簡単に剥けます。
タラップは、皮を剥くとすぐに黒くなるため少しずつ剥きながら食べます。全部食べられなくても、皮を残したまま保管できます。
タラップの季節には、一つの実を家族みんなで囲みながら、よくつまんで食べていました。白い実一粒一粒に種があるのですが、この種を残しておいて洗ってお鍋で炒っても食べられます。
さらに、まだ熟れていない硬いタラップは周りのトゲトゲだけを取り除いて、カットしてスープに入れて野菜として食べることもできます。柔らかく種までそのまま食べられます。
ボルネオ島を訪れた際は、是非食べてみてはいかがでしょうか。
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