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Rome Wasn't Built in a Day_征服篇

暦の上でも春が来て

辛くなるのを承知で外へ繰り出し

夕陽が彩るオレンジとスカイブルーのグラデーションに見惚れながら

異国の #スイス にいても、くしゃみが止まらないと怨めしながら

こんなにも見通しのつかない将来に辟易しながら

だけれども、何故だろう

この季節は、ウキウキワクワク胸が高鳴るのです

世界が嘘のように変わって、早一年

世界がこんな風になるなんて、つゆにも想わず

4年前の僕は

僕自身の世界を変えることを

ただ、ひたむきに夢見て

そして、ひたすらに #英語学習 に取り組んでいました

2. Reading_リーディング

#IELTS の6.5の壁については、別章で詳述したとおりですが、僕が唯一、この6.5の壁を乗り越え続けているモデュールが #リーディング で、4技能の中でも、最も自信のあるモデュールです

とはいっても、日本で育ち、日本の教育システムや大学受験対策のなかで重点的に英語を学んでいれば、誰しもリーディングに長けることは自然なことで、僕もそのひとりに過ぎません

英文法に関しても、余程の込み入った時制を考慮しなければ、特段の苦手意識はありません。文法の知識は、 #ライティング でも汎用できます。しかしながら逆を返せば、対面コミュニケーションで必要な #リスニング#スピーキング が弱いということにも換言できます。話は逸れますが、このウィークポイントこそが、日本の国際交渉力低下の根源だと、 #ローザンヌ で暮らしながら痛感しています

IELTSのリーディング試験は、リスニングの後に休憩なしで行われ、制限時間は60分、問題は3パッセージに分かれており、それぞれ12から14の設問が用意されて、合計40問あります。これはリスニングと同数で、解答用紙自体もリスニングとリーディングの両面構成でかつ形式も全く同じです。リスニングの終了後は用紙を裏返しにして、リーディングの回答を書き込んでいきますので、表裏を間違えないように注意が必要です

リーディングの各パッセージは、およそ2,500単語で構成されており、経験則からいうと、最初のパッセージが2,000語、2番目が2,500語、最終が3,000語くらいの分量で、だんだんと長くなる上、難易度もだんだんと上がっていく印象です。なので、僕としては時間配分を最初が17分以内、2番目を20分以内、残りの時間_約23分を最終問題に使い切ると言う算段で練習していました。ちなみに、すべての回答後に見直しができるほどの時間はいつもありませんでしたので、スペルミスなどのないよう、回答は丁寧かつ確実に記載するように努めていました

#朝活 のリーディングでは、模擬タイプの問題を利用して、本番のように3パッセージフルで、60分計りながらトライすることもありましたが、復習に時間がかかり過ぎて、朝活の2時間内ではもちろんのこと、その日のうちにも完結できないことがあり、ストレスに感じてしまったので、2パッセージを40分以内で解くという練習をしていました。この量であれば、朝活最初の1時間以内には試験の練習と採点まで終らせることができ、残り時間を復習に充てがうことができました

リーディングについては、問題集などは購入しておらず、ブリティッシュ・カウンシルで配布されていたテキストやプリント問題を活用し、その他には、"Road to IELTS" などの無料でダウンロードできるリソースを活用していました

スキミングとスキャニング

IELTSのリーディングはとにかくボリュームがあるうえ、トピックも幅広く、時には見たことのないような専門用語を含む題材が扱われることもありますので、内容を一言一句追っていては、とても60分で全問を解くことはできないです。そこで、必要になってくるテクニックが Skimming_スキミングと、Scanning_スキャニングです

その詳細については、多くの参考書やインターネットに溢れていますので、ここでは割愛しますが、IELTSだけでなく #TOEFL 受験者にも必要なスキルですし、なによりこれを習得すると、英文を速く読めるようになります

僕の場合、パッセージからではなく、設問から読み始めます。ちなみに、設問では #スキミング#スキャニング は行わずに、問題の意図とキーワードをしっかりと読み取るように心がけます

たとえば、合計12の設問があるパッセージでは、前半6問だけを読み進め、そしてパッセージに移ります。こうすることで、本文を読みはじめる前にトピックのアウトラインを掴むことができます。また、設問を読んでいる際には、キーとなる単語に印をつけておきます

そして、パッセージの読解では、各パラグラフの最初と最後の文章だけを読む_スキミングをします。英文の基本構造として、パラグラフの主題は文頭か文末に置かれる傾向があるので、これらを読むだけでもパラグラフ毎の筆者の主張を理解できるのです

また、スキミングの段階で、設問で得ている情報と本文の内容がリンクしてくるので、その周辺から答えを探します。ここで必要になるスキルが、スキャニングです

設問でマークしておいたキーワードがどこにあるか、内容をまるまる把握せずに単語だけを走査_スキャンニングします。この際、僕は冠詞_a, an, the や前置詞_to, at, on などは完全に無視して、単語だけをひたすらスキャニングします。そして、このスキャニングによって炙り出されたキーワードを含むセンテンスから、おおよそ正解を見つけることができます

さらに、IELTSの良心であると認識しているのですが、設問はパッセージの流れのとおりに配置されています。たとえば、設問1と3の答えは分かったのに、設問2の答えが見つからないという場合には、設問1と3の該当センテンスの間に、設問2の回答が潜んでいるということを暗示しているので、スキャンニングの範囲を絞ることができるのです

こうして、設問6までの回答を見つけられたら、もう一度問題ページに戻って、同じ行程で後半の6問を理解し、またパッセージに戻って、同様にスキミングとスキャンニングから正答を導き出します。なお、設問によってはぴったり半分に分割して対応できないケースもあるので、問題形式に慣れながら柔軟に対応できるよう学習を続けました

シノニムとパラフレーズ

IELTSにしても、表現力の向上にしても、マストな知識はSynonym_シノニム_類義語です。英語は本当にシノニムで溢れています

前章のとおり、設問と同じキーワードをパッセージから探し出すことなら、容易いようにきこえますが、そんな筈もなく、IELTSのリーディングでは、このシノニムを多様に取り入れてくるのです

たとえば、定番単語の "increase"_「増える、高める」という動詞には以下のようなシノニムがあります

- Rise
- Raise
- Enhance
- Highten
- Boost
- Surge
- Grow
- Go up
and more...

設問では"increase"が使われていたのに、パッセージでは"surge"というシノニムが使われているというケースが多々、いやほとんどです。言い換えると、設問で印をつけたキーワードが、全く同じ形でパッセージに現れることは、ほぼありません。つまり、スキミングとスキャニングをしながら、姿形の全く異なるキーワードのシノニムは何かを考え、ただでさえ膨大な分量の英文からそれを見つけ出さなくてはならないのです。このシノニムを見つけ出す作業が、IELTSリーディングの難しい点です

前章でも言及しましたが、設問1と3の答え_シノニムを含むセンテンスは見つけ出せたのに、その間にある筈の設問2の答えが見つけ出せていないということは、シノニムを見逃してしまっているということでもあるのです。だから、設問がランダムではなく、パッセージの流れに合わせて配置されている点で、IELTSは良心的といえるのです

また、シノニムだけでなく、文章全体をパラフレーズ_言い換え表現している場合もよくあります。簡単な例でいえば、受動態構文への変換です。たとえば、

"The world faces common problems of global warming."

というセンテンスがパッセージにあれば、

"Serious challenges of global warming are confronted all over the place commonly.

と、シノニムも使って、さらには語形変化の単語も加えられて、受身文として設問には現れるといった具合です。この例の場合は、シノニムに変換しようのない"global warming"という固有名詞があるので、幾分スキャニングしやすいでしょう

シノニムだけでなく、文章全体がパラフレーズされて設問の回答が隠されている場合もありますので、スキャニングしながら、ある程度は各センテンスの主張を読み取ることも必要です

出会い、忘れて、また出会い、繰り返す

シノニムやパラフレーズのスキミングとスキャニングに強くなるためには、語彙力の強化しか方法はないと想います。そして、リスニング強化で英会話を聞きまくるのと同様、リーディング強化に必要なことは英文章を読みあさることに尽きます

時事ニュースから興味のあることまで、何でもいいので、様々な文章を日々スキニングとスキャニングをすることで、知らない単語、あるいは見たことはあるけれど意味を覚えていない単語に、何度も何度も遭遇することができます。その意味を理解し、たとえ忘れてしまっても、また出会って、もう一度覚えるという作業を繰り返すことで、自分の知識に変換していくことが重要です。何度も出会すのに覚えられない単語は、IELTS頻出の英単語といえます

僕はボキャブラリーバンク増強のために、上記の参考書を毎日持ち歩いては、電車の中、休憩時間、あるいは湯船に浸かりながら、見開き1ページを日々覚えるようにしていました。この参考書では、IELTS頻出の英単語の意味だけでなく、単語の例文と音声データにくわえて、シノニムまで一緒に掲載してくれていますので、大変学びごたえのある参考書でおすすめです

また、時間や余裕がある時は、"Japan Times" を読んだりもしていました。日本語で読んでいる_聞いている国内のニュースが、そのまま英語で発信されていますので、内容が頭に入ってきやすいですし、知らない単語があっても前知識のおかげでなんとなく意味が想像できます。そして、後からその単語の意味を辞書で確認する_その単語に出会う回数が増え、自分の推察が合っていたかどうか確認しながら、単語を覚えるようにしていました

他にも、スマホやPCの言語設定を英語に変えて、日常的に使うデバイスから英語を吸収するようにもしていました。こうすることで、ITの定型表現や、コンピュータやデジタル用語などを否が応でも覚えることができましたし、結果的に同僚やクライアントとのオンラインコミュニケーションが主流のなかで、専門的な単語を理解し、使い熟せるようになったという点でも、かなり役立ちましたので、おすすめです

このように、IELTSの学習は、ハイスコア獲得のためにはそれなりのテクニックを必要としますが、それは決してIELTSの中だけで完結するものではなく、その先の目的地_ #海外大学院 進学や #国際スポーツ組織 への就職など、IELTSを獲得した後に描くグローバルステージにおいて役に立つエレメントが根幹にプログラムされています。なので、試験対策のことばかりだけでなく、IELTSを通じて将来の国際コミュケーションスキルを養成できるという点でも非常に優れた試験だと、今振り返っても想っています

丘の上に聳える城で答え合わせ

丘の上の優美な城に憧れて

荊を掻き分け、傷つきながら

やっとの想いで辿り着いた城楼からの静寂と景色に

あんな路を歩んできたのだと想い耽って

でも、少しの休息をしたら

飽きもせず

また、次の夢を見る

「もう、いい大人なんだから」

と諭され続ける僕は

未だにモラトリアムを抜け出せていないのだろうか

でも、そこに向かわなければ、ここで安住もできないと

根拠のない勇気を頼りに

幽かに見える向こうの丘に聳える城を目指してまた出発します

辿り着けないかもしれないけれど

やってみないと、分からないから

その答え合わせは、もう少し後にしよう


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