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岩手 × 福島。旅する地域を結びながら。「星めぐりの歌」

「福島来るの?なんかレコーディングして遊ぼう!ミュージックビデオ作ろう!」

そう声をかけてくれたのは、ボストン時代のルームメイト、ドラマーの安齋拓磨。
私がボストンのバークリー音楽院に行った時はもうすでにプロドラマーとして活躍していて、いろんなライブでドラムやパーカッションをしたり、活動していたバンドでは、かの「BON JOVI」と、オープニングアクトという形で同じステージにたったりしていた。その後ニューヨークに拠点を移し、日本につい最近戻ってきた。ドラム以外に「サウンドエンジニア」という新しい技術まで身につけて!!

「どんなところで撮りたい?なんもないよ」
「山とか、川とか、広い景色とか、あまり人がいない場所とか、森がいいな」
「それはいくらでもあるよ」

「そのへんの」川に行こう、と、タックマン(安齋拓磨くん)。

そのへんの、なんていうけれどこんなに素敵な川にはちゃんと名前があるよ!「荒川」です。

そして、ドラムとパーカッションのセンスと技術も本当に素晴らしいのに、レコーディング技術、最高でした。
めちゃくちゃ良いマイクも持ってる、東京で私がいろんな仕事のレコーディングしてるのと同じ感じでトントンっとレコーディングが終わりました。
彼が福島にいる間に…福島のシンガーソングライターさんたち、是非一緒に録音やライブを依頼してみてほしいな。

私は岩手県と富山県のハーフで、東北と北陸の絵本やお話で育ちました。
とくに、宮沢賢治。最近はこの歌を自分のテーマソングのように歌っています。
「星めぐりの歌」。宮沢賢治の「双子の星」という作品に出てくる歌。メロディと歌詞が宮沢賢治の作品として残っています。
歌とギターは横沢ローラ。エンジニアは安齋拓磨。動画撮影、安齋拓磨、編集、横沢ローラ。

父が岩手県盛岡市出身なので、やっぱり「東北に行く」となるとルーツの場所に行くつもりになってウキウキするわけですが、「岩手は東北だから、じゃあせっかく東北に行くから何県かまわろう!」とか安易に考えると、本当に、、、、東北の広さに思い知らされる…。

新幹線だとすぐ乗り過ごしそうになる私は、高速バスが好きなのですが、ゴールデンウィークだったから高速バスは満席で、花巻→土澤→会津喜多方→福島市の工程…「花巻(岩手)」から「福島」は、東京から福島と同じくらい遠い(というか電車の金額的にも同じくらいかかる)...。

そんなことを言うと東北の人たちが笑う。東北ってひとくくりにできないぐらい広いけど、やっぱりどこかしら、東北には父の言葉の面影があるから、なんだかホームに帰ってきている気分がする。

そんなに「広い」東北なのに、東京で出会った福島の大学生たちが、喜多方での「アスパラ農家」さんでのライブに来てくれた。そして先述の「安齋拓磨」くんも、福島市からきてくれて…というより「迎えに来てくれて」。喜多方で合流したのはその日東京からやってきた山田みきさん。
もともと喜多方出身の「おむすびアーティスト」山田みきさんがむすんでくれた「アスパラ農家」の江川今トラクターさんと、もともと福島に私をむすんでくれた「安齋拓磨」くん、一同が「喜多方」に集合。

弾き語りツアー中は、持って行ったCDが少しずつ売れるので、スーツケースの中のスペースも少しずつ増える。
そして各地からいただいたり買ったりした美味しいものやお土産をそのスペースにつめこんで、次のライブに連れていく。徳島のお土産を花巻へ。花巻のお土産を喜多方へ。喜多方から福島市へのお土産は今回はもちろん「喜多方のおいっしいアスパラ」、BBQの会に持って行ってみんなで喜多方に想いを寄せる。福島市のお土産を東京へ。今回は、花巻の宮沢賢治さんの歌を、福島市の景色とセットにしてミュージックビデオとして記録して持ち帰る。
喜多方の「アスパラダイス」の曲も、近々公開するから、喜多方のアスパラダイスごとミュージックビデオにとじこめて持ち帰る。

動画編集にうっかり2ヶ月近くかけちゃったけど。

時間がかかるけど、音楽と土地と人と文化をちょっとずつ編むようにして作品にして残していく。

一緒にいろんなことを企画して、曲や、映像や、ライブやイベントを作ってくれる人たちを探しています。
私にとって、クラウドファンディングは参加型の「仲間探し企画」。
半年前に結成した、オノマトペルっていうユニット(クラウドファンディングは7/22まで)は、弾き語りで一人であちこちを周る横沢ローラの単独プロジェクトの何倍も、できることがあるから!
クラウドファンディングはこちらから。(7/22が最終日、渋谷キャストにて最終日感謝祭を実施。クラウドファンディング参加者はご招待!)

そして、7/16(月)、オノマトペルは札幌のムジカホールにてライブ。ちょうどライブの時間、私たちがサウンドチェックする17時あたりからライブ終了後の23時まで、一斉に「オノマトペルのクラウドファンディングをシェアしてもりあげる!」という(だけの..)イベント、「シェア祭」を開催!
皆様のひとことを添えて、シェアしていただけたら最高に幸せです!

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