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人生が劇的に変わる「6分間のモーニング・ルーティーン」

朝起きてからすることは?

朝目が覚めたら、何をしていますか?ついスマホを手に取り、インスタを見始めて、気づけば1時間以上経ち、あわただしい朝の時間が始まる……なんてことになっていませんか?実は、これは最近の私の朝の過ごし方です。

モーニングルーティンの大切さについては、15年以上前からビジネス書の制作を手伝ったり、書籍を読んで実践してきました。その1つが毎朝6時半からのオンライン英会話です。4年間続けたおかげで、始めた当初はまったく話せなかった英語も、今では海外の友達にいろんな相談ができるまでになり、その効果を実感しています。しかし、英語学習を夜の時間にしたことでモーニングルーティンが崩れ、昔のようについついダラダラと過ごしてしまうことが多くなってきました。

そこで、ここで改めて朝の時間の過ごし方を見直すことにしました。これからはモーニングルーティンを整えて、充実した1日のスタートを切りたいと思います。

トップセールスマンからの転落。心肺停止、11か所の骨折。一生歩けない可能性も

今回参考にするのは、自己啓発作家、講演者、そして「ミラクル・モーニング」シリーズの著者として知られているハル・エルロッドのメソッドです。

まずは、ハル・エルロッドについて紹介しましょう。彼は1979年、アメリカのカリフォルニアで生まれました。彼はは若い頃から営業職で成功を収め、トップセールスマンとして表彰されることもありました。

転機が訪れたのは、1999年。彼が20歳のときでした。彼は交通事故に遭い、6分間の心肺停止状態に陥り、11箇所の骨折を負うという大事故を経験しました。医師からは歩けるようになる可能性が低いと言われたものの、そのたった1年後、彼は驚異的な回復を遂げ、自力で歩けるようになったのです。この経験が彼の人生観を大きく変えることに。この事故からの奇跡的な回復が、彼の人生とキャリアの基盤となりました。

リーマンショックの影響で失業。家賃すら払えない日々



事故から回復した後、彼は営業職で成功を収め、経済的には一時的に安定していました。しかし、2008年のリーマンショック(金融危機)の影響で、ハルのビジネスも大打撃を受けることに。彼の会社は大幅な収益減少を経験し、彼自身も失業状態に陥ってしまったのです。それによって家賃や生活費の支払いが困難になり、経済的な不安からうつ病を患うことに。

うつを発症した人なら理解できるかもしれませんが、やらなければならないことがあっても、取り掛かることすらできず、焦燥感が募るばかりです。その結果、できない自分に対する自己嫌悪やネガティブ思考が生まれ、負のループにはまってしまいます。周りから励まされるほど、自分がダメな人間に思えてしまう。一度このループに陥ると抜け出すのは本当に大変です。彼はどうやってこの状態から抜け出したのでしょうか?

「ミラクル・モーニング」の開発


経済的困難に直面する中で、ハルは自己改善とポジティブな変化をもたらすための方法を模索しました。その結果、誕生したのが毎朝の習慣「ミラクル・モーニング」メソッドです。このメソッドは、朝の時間を有効活用することで、自己成長と成功を促進するというもので、彼の人生を変えるきっかけとなったのです。

2012年、彼は「ミラクル・モーニング」を執筆し、これが世界中でベストセラーとなりました。この本では、早朝に行う「SAVERS」と呼ばれる6つの習慣(沈黙、アファメーション、イメージング、運動、読書、書くこと)を通じて、人生を劇的に改善する方法を提案しています。では、どんなことをするのか、具体的に見ていきましょう。

朝の6分間で人生を変える!「ミラクル・モーニング」の6つのステップ

朝の時間を有効活用することで、一日をより充実させることができます。ハル・エルロッドの「ミラクル・モーニング」は、わずか6分間で実行できる6つのステップを通じて、あなたの朝を劇的に変える方法です。それぞれのステップについて、私の体験を交えてご紹介します。

1. 沈黙(Silence)

朝の最初の数分、瞑想や深呼吸を行い、静かな時間を持つことで精神を整えます。私が試しているのは、目覚めたらベッドの上で深呼吸をしながら、「今朝目が覚めたこと」「今日も一日生きられること」に感謝することです。最初はスマホを見たくなってしまい、なかなか集中できなかったのですが、徐々にストレスが軽減され、精神的な安定を感じるようになりました。

2. アファメーション(Affirmations)

ポジティブな言葉を繰り返し、自分の目標や価値を再確認します。たとえば、「私は今日も成功する」「私には無限の可能性がある」といった言葉を声に出して言うことで、自信を高め、前向きな思考を育てます。毎朝、鏡の前で自分に向かってアファメーションを行うようにしています。毎日言う言葉を変えてもいいのですが、考えるのが面倒だとやめてしまうことがあるため、できれば紙に書いて鏡に貼ったり、机の上に紙をおいてすぐに声に出して読めるようにしておくことをおすすめします。これにより、自己肯定感が増し、仕事やプライベートの挑戦に対する意欲が湧いてきます。

3. イメージング(Visualization)

成功や目標達成のビジョンを頭の中で描くことで、実現に向けた行動を取りやすくします。私は、成功した自分の姿を具体的にイメージし、そのプロセスを思い描くことを習慣にしています。例えば、プロジェクトが成功し、チームと喜びを分かち合うシーンを頭の中で描くことで、目標に向けた行動が明確になり、実現へのモチベーションを高めています。

4. 運動(Exercise)

軽い運動を行い、体を目覚めさせ、エネルギーレベルを上げます。私のおすすめは、竹脇まりなさんの「令和のラジオ体操」です。第一、第二とあり、それぞれ3分ほどですが、この運動により、血行が良くなり、集中力が高まると感じています。朝の運動は体と心の目覚めを助け、一日を活力に満ちたものにしてくれます。

5. 読書(Reading)

自己啓発や学びのために本を読むことで、新しい知識を吸収することができます。私は毎朝、10分程度の読書を習慣にしています。時間がないときは、1ページでも構いません。読書をする際には、そこから何か学べることを1つでも見つけて実践することが大切です。朝からテンションを上げるためにおすすめの1冊が「夢を叶えるゾウ」です。この有名な自己啓発本は、多くの人が読んだことがあるでしょう。しかし、改めて読み直してみると、書かれている内容の半分も実践できていないことに気づくかもしれません。

6. 書くこと(Scribing)

日記やノートに思考を書き留めることで、自己認識を深めることができます。私自身は、書籍『マジック』を参考にして、毎朝10個の感謝できることを書き出し、その日のワークに取り組んでいます。このノートを読み返すことで、その日にどんな出来事があったのかを振り返ることができ、日記の役割も果たしています。


さらにおすすめなのが、その日やるべきことを書き出すことです。たくさん書きすぎると達成できないこともあり、自己肯定感が下がることがありますので、まずは1つのタスクから始めるのが良いでしょう。達成できたら罫線を引いて消すことで、達成感を得られます。同時に、その日起きた出来事や考えたこと、アイデアなども書き留めておくと良いでしょう。

要するに、書く習慣をつけることで、自分の感情を整理し、やりたいことを明確にし、具体的なプロセスにつなげることができます。頭の中だけで考えているとすぐに忘れてしまうこともあるので、ぜひこの習慣を取り入れてみてください。

やるか、やらないか

この6つのステップを毎朝取り入れることで、毎朝の習慣が変わり、一日がより充実したものになります。短い時間でできるこのルーチンが、あなたの人生を大きく変える第一歩となるかもしれません。

「人生を変えるモーニングメソッド」の提唱者、ハル・エルロッドは、毎朝1時間かけて上記の6つのステップを実践しています。しかし、時間がない方は、それぞれのステップを1分間に短縮して行うことも可能です。合計6分間から始めてみるのも良いでしょう。毎朝たった6分間の習慣を変えるだけで、1か月後、半年後、1年後の自分の生活が大きく変わる可能性があります。そう考えると、わくわくしませんか? 

やらなかったら……今と変わらない生活をこの先死ぬまで続けることになるでしょう。

ぜひ試してみて、毎朝の6分間を最大限に活用してみてください。


フィリピンセブ島の孤児院で出会った子どもたちをサポートします😊✨✨子どもたちが大人になったとき、今度は誰かをサポートしてあげられたら素敵ですね❤️