見出し画像

もうすぐ満月の前、ある日の夕方

私のお気に入りのカフェ。

何処か惹きつけられて
何故か行ってしまう
何かあるんだろうな、
とは思っていたんだけど
それがなんなのか、

たぶん、
そのカフェは私にとって
何も吸収しなくて良くて、
何も出さなくて良い、
心の停留所ってこと。

自分が
珈琲好きじゃなくても、
カフェ店員じゃなくても、
大学生じゃなくても、
夢も志も目標も、
なんにももっていなくても、

受け入れてくれる気がする、
そんな感じがするんです。

どうしても、
バイト界隈の町の人との関わりは
どこかスイッチがオンになっていて、
そうすると家に帰ったときに、
抜け殻みたいになってる。

なんの肩書きもなかった学生時代の自分って、
ほんとに何も持っていなくて、
それでもよかったんだ。あの頃は、
っていうのを想い出すと、

今はとんでもないけど、
そんなじぶんではいられないな、っておもいます。


でもそのカフェでは
自分が す でいられて

なんも喋らなくても、
なんか思いついて話しかけても、
店内のちょっとかわった音楽を背景に
ぼけーっと、しながら
無でいられる。

自分が何も与えられない人間でも
許してくれるかも、
そんな気がするんです。


誰かにとって、
そんな存在のカフェなんて、
なんか
あこがれちゃうなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?