循環器内科医が美容皮膚科医になった理由 episode.1
こんにちは、森大です！
今回は「#この仕事を選んだわけ」という
テーマに合わせて書いてみます！
僕は現在美容皮膚科といって、
お肌を綺麗にしたりアンチエイジングをする
医療分野で働いています。
しかし実は、医師11年目までは
循環器内科といって心臓の治療を行う医師でした。
例えばカテーテル治療やペースメーカー手術など、
命に直結するような分野にいたのです。
僕のように内科から美容に転職する医師は珍しく、
特に心臓という緊急度の高い分野から
美容に移る医師は極めて少ないと言えます。
今回は僕が医師になった背景、
そのような選択をした理由、
そこまでにどんな経験や想いをしたのか、
現在の状況などをお話ししたいと思います！
医師の方
転職を考えている方
医療現場に興味のある方
には面白い記事になると思います！
長くなりすぎないよう３部作となっております。
今回は第１部です。よろしくお願いします！
１．医師を目指した背景
「なぜ医者になろうと思ったんですか？」
これまで何度も頂いた質問です。
医学部生が医師を目指す理由は様々です。
純粋に「人を救いたいから」という方もいますし、
「親が医者だったから」「給与がいいから」などの
理由であることも多いです。
僕の場合はどうかと言うと、２つ理由があります。
大学や入社時の面接ではよく
“受動的な理由と能動的な理由があります。”
と話していました。
在日韓国人であり、小さい頃から医師か教師になってほしいと言われていたこと。
高校の頃サッカー部でケガをする人に「大丈夫？」と声をかけるのではなく助けになりたいと思ったこと。
本当は美容師になりたいと思っていたのですが、
後にお話しする理由でそれは諦めました。
そして今お話しした２つの理由により
第２志望の医師になることを決めました。
２．循環器内科医になったわけ
医師になると決めて、
24歳の時に研修医になりました。
研修を終えた後も4年目の前半までは
各種内科や救急、島の診療などを経験しました。
「そろそろ進路を決めなくちゃなぁ。」
僕は救急医療が一番楽しいと思っていました。
楽しいというのは不謹慎かもしれませんが、
数ある科の中で最も「救っている」という感覚になれました。
しかし救急医を一生続けるイメージは湧きませんでした。
おじいちゃんになっても続けられるのかなって思いました笑
それよりは最終的に「町のお医者さん」みたいなものが
自分のイメージだと思い、内科に決めました。
実は内科といっても沢山の科に分かれています。
循環器内科 (心臓)
消化器内科 (胃腸)
呼吸器内科 (肺)
神経内科 (脳)
膠原病内科 (アレルギーなど)
感染症内科
病院によって他にも。
僕はその中で最も緊急度が高い、循環器内科を選びました。
その後やりがいを感じつつ11年目まで
循環器内科に勤務しました。
手首から管を入れて心臓を治療する
カテーテルというものがあるのですが、
年間450件行ったこともあります。
今思い返しても、充実した毎日でした。
自分の生き方に誇りも持っていました。
３．美容皮膚科への転職に対する周囲の反応
僕は11年目まで循環器内科医でした。
そしてそのキャリアを捨てて美容皮膚科に転職しました。
これは正直肩身が狭かったです。
なぜなら病院で「病気」を治療している医師からすると、
「美容」の医師は医師ではないという感覚があるからです。
美容業界の先生方には大変失礼な物言いなのですが、
「美容皮膚科に転職するのは恥ずかしい」
という感覚にも陥るのです。
そもそも「医療」の道と「美容」の道は
資格が同じでも全く別物です。
実際周囲から
「医者辞めちゃうんだね。」
「楽な方に行くんだね。」
そう言われたこともあります。
言葉を選ぶ必要はあるかもしれませんが、
間違っているとも思いません。
ただし僕の転職理由が
「医者を辞めたいから」
「楽をしたいから」
ではないことは理解してほしいと思っています。
＊＊＊
循環器内科にいる間、
知識も技術も精一杯磨いたつもりでしたし、
患者さんにも真面目に向き合ったつもりです。
一緒に働いたスタッフや患者さんが
それを感じてくれていたら嬉しいです。
転職の時には周りからも
「それだけ技術を磨いたのに美容に行くのは勿体ない」
と言って頂きました。
しかしそれでも僕は美容皮膚科に転職することを
決めました。
２部では「なぜ僕がそれでも転職を決めたのか」について
お話しさせて頂きます。
おわりに
今回は僕の「#この仕事を選んだわけ」について
お話しさせて頂きました。
良かったらepisode.2もご覧ください。
＊＊＊
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