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Mを歌ってくれたM

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いちゃキャバ嬢をマジで好きになってしまった男の波乱万丈の物語
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#ドタキャン

068_ホワイトデー ~幸せな待ち合わせ~

068_ホワイトデー ~幸せな待ち合わせ~

3月16日(月)
ボクは、
バレンタインデーのお返しを、
鞄にそっと詰めて、
出社していた。

15時30分
彼女から連絡がない。
また寝てるのかな?

「連絡ないけど、今日予定通りの時間で大丈夫?」
「まだ起きてないなら、19時待ち合わせは厳しそうだね?」

ボクは、期待感を持たず、
彼女にLINEした。

最悪のケースも考えていた。
彼女と約束する場合、
ドタキャンもあり得るくらいに思っていな

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076_忘れられないデート~part.2~

076_忘れられないデート~part.2~

3月24日(火)
この日のデートプランは、
野球観戦が中止になって、
彼女がちゃんとスケジュールを
空けてくれていることを
確かめてから、考え始めていた。

前に彼女から、
「見たい映画があるんだよね」
と教えてもらった。
その場で、一緒に検索して、
amazon primeで見れることが分かった。

「見るなら、どこだろ?」
ボクは、彼女に聞いてみた。

「個室のマンガ喫茶かな?」
「そうだよね

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077_忘れられないデート~part.3~

077_忘れられないデート~part.3~

3月24日(火)
16時5分

待ち合わせの時間は、
16時だった。

ちょっと遅れてるのかな。
最初はそんな軽い気持ちだった。
「今、どのあたり?」
彼女にLINEした。

LINEが既読にならない。

こっちに向かってる途中かな。
歩いてるから、
既読にならないのかな。
まだ、そんな思いだった。

5分後、
彼女に電話をしてみた。
けど、電話も出ない。

そんな時、ボクの脳裏に、
あの日のこと

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078_見当たらないキミの存在

078_見当たらないキミの存在

3月25日(水)
彼女から連絡はない。
ボクが送ったLINEは未読のまま。

ボクは、
怒りや虚しさを通り越して、
彼女が心配になった。

もしかして、
彼女になんかあったのかな。

けど、
彼女に連絡する手段は、
LINEだけ。

彼女の自宅も実家も、
住所なんて知らない。

あとは、お店か。

この日のボクは、
全く仕事が手につかなかった。

一人に女の子に、
こんなに振り回されるなんて。

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080_ボクはこの日を忘れない~part.1~

080_ボクはこの日を忘れない~part.1~

3月27日(金)
先ほど日付が変わり、
今は深夜1時

ボクからのLINEが、
全く既読にならないから、
理由はわからないけど、
ブロックされてるのもしれないと思い、
ボクは、
ネットで調べて、
ブロックをされているかどうかの
検証を行った。

どうやら、
彼女がもっていないスタンプを
プレゼントすることができたら、
ブロックはされていないようだ。
スタンプが被っていたり、
ブロックされていたら、

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087_最後の電話で、最後の会話

087_最後の電話で、最後の会話

3月31日(火)
21時30分
ボクは彼女にLINEしていた

「明日じゃなくて、2日でもいいかな?」

別に明日の夜でもよかったけど、
2日の方がゆっくりできると思い、
なんとなく、連絡してみた

いつものように、
だいぶ時間が経ってから、
彼女からのLINE

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