とお

はじめまして。  とお と言います。 書く時系列はバラバラです。書いていくうちに歳がじ…

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はじめまして。  とお と言います。 書く時系列はバラバラです。書いていくうちに歳がじんわりバレると思いますが、そこは宜しくお願いします。

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宝物と高木さん

はじめまして。 『とお』 といいます。 10月にノートを始めたので『とお』にしました。9月だったら『ここのつ』にしようかと思っていたのですが、なんだかいろいろありまして…。 始めてみようと思ったのは、ジョイマン高木さんがブログを始めたからです。なんだかホンワリしているあのキャラが、疲れているときには丁度良くて。文体もあのキャラのまま、ホンワリしていて癒されます。 高木さんは、好きなものを好きと言う時、恥ずかしくないですか?と書いていて、それをまた独特の言い回しで表現する

    • マカロニ大論争

      世の中には3種類の人がいる。 ギバー(GIVER)、与える人。 テイカー(TAKER)、受けとる人。 マッチャー(MATCHER)、ギブとテイクのバランスをとる人。 うちにも3種類の人がいる。 ノーマルが絶対な人。 ちょっとならアレンジしても良い人。 アレンジ大好きな人(私)。  何の話かと言うと、マカロニサラダの話。笑  うちはキッチンに立つ人の分だけ、その人の個性が出るご飯が並ぶ。その最たる個性が、マカロニサラダ。 例えば、妹が作ると絶対に塩揉みキュウリと細切

      • 閉じない目には定点カメラを

         子どもの頃から、目が冴えて眠れない夜が年に数回ある。 布団の中で定期的に寝返りを打ちながら、夜明けごろにやっと眠りに入る。それが来るまでは、どうでもいい事をつらつらと考えてしまう。  子どもの頃は、祖父母の家に泊まっていた時が多かったと思う。  古いタンス。大きすぎるベッド。長さが足りなくて途中でつなぎ合わされた、柄も色もちぐはぐな絨毯。1人部屋にはちょっと大きめなブラウン管テレビ。タンスの強烈な防虫剤の匂いに悩まされながら、思考はマジシャンが出す万国旗みたいに全く別の

        • 凍った3枚のお札

           ある日の休憩時間、noteに未読メッセージが。それは、コンテストに応募した「ドキンちゃんのタルトタタン」という記事にコメントがついたお知らせだった。 それがこちらです💁‍♀️。 (宣伝も、割としっかりします。) https://note.com/largavida_10/n/na3bfeca5107c  ガタッ!と勢いよく立ち上がりみんなの視線を集めた後、ゆっくりと椅子に座った。座り直したかったんですよ、という体で。顔も、そんな感じで。    早速読ませてもらう。嬉しす

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        宝物と高木さん

          壊れた車の思し召し

           「行ってきます。」と出て行って、数分で車からカラカラ、ギリギリ、と金属が軋み合うような変な音がする。 オートマなのに、エンストで止まる一歩手前みたいな。  平日の忙しい朝。まわりの車も、ビュンビュンと自分の車を追い越して行く。 全く鳴り止まない音にビビりながら会社近くのコンビニに停めて、車の周りを一周見てみる。 タイヤは石を噛んだりしてないし、車下も枝なんか巻き込んでない。 でも、無視して会社に行っても帰りが怖い。 仕方なく会社に午前中休みます、と伝えてディーラーへ持っ

          壊れた車の思し召し

          オブラートは横に置いた

           職業訓練校に通いはじめて5ヶ月、来月には卒業を控えたある日、授業も終わりに差し掛かった頃に先生が「ここだけの話だよ」と始めた。 ここだけの話は何回かあるが、今回は何だか真剣そのもので教室が急に静かになる。 「君たち、卒業したら就職するだろ。会社で働く上で何をしちゃいけないか知ってる?………知らない?それはねぇ、『できます』と『頑張ります』を言わない事だよ。」  皆んながザワザワする。 会社で働くなら必ず使うテッパンのワードがまさかのNGとは。  「沢山の事を習ったかも

          オブラートは横に置いた

          いつかの誰かが感じた事を

           noteに参加させてもらってから、はや5ヶ月ほど。noteの中を散策していて「ん?」と気になるタイトルや「お?」となる書き出しを見つけると、ついタップしてしまう。 何だか赤提灯がぶら下がる、いい雰囲気のお店の暖簾をくぐる時に似ている。   1人なんですけど、いいですかね?って。  自分の頭の中は迷路だから、アウトプットするのにどうにも時間がかかる。伝わりやすいようにしているつもりでも、後々見ると「ヤベー奴がヤベー事書いてる」noteになってる。 半分以上は、まぁそうな

          いつかの誰かが感じた事を

          ドキンちゃんのタルトタタン

           時々、無性に食べたくなるもの。 コンビニのレジ横にあるアメリカンドッグ。 パンコーナーの隅っこにある80円位のちっさな羊羹(こしあん)。 凍らせてから半解凍したチーズ蒸しパン。   酸味の強い紅玉で作る、タルトタタン。  無性に食べたくなる時は、決まって私の中のドキンちゃんが「〇〇が食べたい!食べたい!!食べたーーーい!!!」と騒ぐ。 なぜドキンちゃんなのかといえば、アンパンマンの物語で大抵が、ドキンちゃんの「〇〇が食べたい(ほしい)!バイキンマン、何とかして!!」と

          ドキンちゃんのタルトタタン

          黒と赤のおもい

           私の書いた黒い大きな字の下に、「私も大好き!」と赤い小さな字が並ぶ。綺麗で細くて、可愛らしい字は先生によく似てる。 その字と言葉は、高校生の私が「家の外にいる大人」に認めてもらえた瞬間だった。  夏休みの課題として「自分史を作る」というのがあった。自分が産まれてから今までの人生を振り返って書くというもので、子供の頃から記憶力が散漫かつもはや大半が忘却の彼方へ消えている私には到底無理なものだった。  みんなの「やりたくない」と私の「???」を読み取った先生が、「自分史だから

          黒と赤のおもい

          山の上、都会から待ち合わせ

           2回デートした人に、共通の知り合い経由でフられた事がある。しかも、その知り合いと電話してて突然、「彼は、君の事をこれからも友達としか見ないんだって。」と告げられた。  それを、スーパーの駐車場のすみっこで聞いた。乾いた笑いと、「全然!大丈夫!!むしろそんな事言わせてごめんなさい!!」の言葉しか出てこなかった。  車を発進させながら、フラれたという事実とさっきのセリフが頭の中をグルグル回る。気づけば号泣しながら運転していて、慌てて路肩に停めた。  涙でびしゃびしゃの頬と目

          山の上、都会から待ち合わせ

          変わる日々と顔のヒビ

           高校生の頃、自分の中と外のバランスがうまく取れなくていつも死にたいと思っていた。学校に行けば友達も先生もいて明るく楽しく過ごせるのに、家に帰るとひらすら憂鬱でイライラしていた。反抗期というのか、迷走期というのか。0と100の間を瞬間で行き来しているような危なっかしさが、常に自分の中にあった。  母親と隣り合って夕食の準備をしていて、突発的に手首に包丁を当てた事もある。当てただけで切りはしなかったけど、限界なのを知って欲しかった。  「そんな包丁じゃ切れないよ。」 笑いな

          変わる日々と顔のヒビ

          よいお年を

           一昨日は仕事納めで、昨日は職場の大掃除。 それから今日やっと家の大掃除。 それにしても、井之頭さんの年末スペシャルはどの回を見ても面白くて美味しそう。朝からずーっと動きっぱなしの空きっ腹に、この番組は残酷。  年末スペシャルを見ながら今年を振り返ると、去年と同じで仕事しかしてない。でも、10月に始めたnoteで自分の気持ちを言葉に出す大変さや、それに共感してくれる人がいる有り難さを知った年だった。  書き納めなので、こっそり言っておこう。 noteの一員にさせてくれて

          よいお年を

          運命の人

           わたしには運命の人がいる。 世間でいう【運命の人】とは違う意味の。  理由も無く直感的に惹かれてしまう存在。 尊敬や憧れで「いやぁ、まいった。完敗。私じゃ真似だって出来ない。」と思わせられる相手。 たとえ会えなくても電話で声を聞いたり、LINEの文字やスタンプを見ると魂レベルでテンションがあがっちゃう人。 「あなたのそういう所、めっっっちゃ好きだわ〜。」の"そういう所"が学生時代から今までずっとブレずに変わらない子。 それが私の【運命の人】。  こんな面倒な考え

          運命の人

          理由がないのも理由のうち

          「好き?」と聞かれれば首がちぎれそうなほど縦に振れるのに、「どこが?」と聞かれればその首をゆっくりと横に傾けてしまう。 自分にとってそんな「訳が分からないが、どうしようもなく惹かれる人」がいる。 平成ノブシコブシ 吉村 崇さんだ。  昔からのファンじゃない。むしろピカピカの新参者なので、吉村さんをよく知るファンの方には怒られるかもしれない。だって、ネタすら見た事がない。YouTubeを探せばいくらでも出てくるけど、好きな物はじっくり寝かせてから派の私は見尽くしてしまうのが

          理由がないのも理由のうち

          天と地、河川敷で対決(勝手に)

           まだコロナが流行する前の冬のある日、訓練校の同期で集まってBBQをする事になった。今思えば、集まれたのは本当にラッキーだった。卒業する前にグループラインを作り、お花見や食事会、BBQの後は忘年会もやった。だけど、1人だけ夏頃からラインのトークに参加しなかった人が、今回のBBQ会場にいた。  彼は県内でもかなり遠い所に住んでいて、中心部にある学校に車で2時間かけて来るような生活を送っていた。大変そうだったけど、それ以上に楽しそうだった。実際、彼の周りにはたくさんの友達がいた

          天と地、河川敷で対決(勝手に)

          3つの円のど真ん中

           数年前、会社がなくなった。なくなる前に、滑り込みで営業の仕事に就くことができた。新人研修が始まって、大変だけど頑張っていこうかと思った矢先、左側の顔面が痺れ始めた。どうしよう。病院にも行っていなかったけれど、もしかしたら気のせいかも知れないけれど…。  左の口の端が痺れて水がうまく飲めなくなったのを機に、上司に辞める旨を伝えた。この間、1ヶ月。自分の中の職歴で最短だった。  当然ながら、家族に言われた。「お前みたいな歳で、勢いで辞めてこの先どうやって生活していくんだ。」「

          3つの円のど真ん中