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運命の人

 わたしには運命の人がいる。
世間でいう【運命の人】とは違う意味の。


 理由も無く直感的に惹かれてしまう存在。

尊敬や憧れで「いやぁ、まいった。完敗。私じゃ真似だって出来ない。」と思わせられる相手。

たとえ会えなくても電話で声を聞いたり、LINEの文字やスタンプを見ると魂レベルでテンションがあがっちゃう人。

「あなたのそういう所、めっっっちゃ好きだわ〜。」の"そういう所"が学生時代から今までずっとブレずに変わらない子。

それが私の【運命の人】。

 こんな面倒な考えでいるから、とにかく人付き合いが狭くて。人が嫌いな訳じゃないけど、なかなかここまで思える人には出会えない。
 だから、運命の人ために私が出来る事があるなら何だってする。

食堂のおばちゃんスタンスで。


 お腹すいたって言われたら、一汁三菜どころか満漢全席かってくらい張り切って料理する。彩りは二の次で、好きそうなものばっかり。
 唐揚げとか、煮物やコーンスープとか。結果、全体的に茶色い食卓になるけど、そこは愛情でカバー。


 眠れないって言われたら、安眠できるようにアロマ焚いてホットミルク作って、一緒に羊も数える。
 安心して寝れたなら、起こさないようにそっと隅っこで寝る。私、寝つき悪いから。

 お金持ちでもないし権力者でもないから、私の持ち物は「私」しかないんだけど、それでよければ全部あげる。

 周りを一番に考える気遣いや、それは気づかなかった!となる考え方を持ってる人に、私はとことん弱い。
どうやったら、そんなすごい人になれるのか。聞いてみても、運命の人の憎いところで「ソンナ事ナイヨー。全然ダヨー。」って笑って飄々としてる。

 敵わないなぁと思いながら、やっぱり、この人のそばにいたいと思う。


割烹着つけて。















 

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