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詩 「 FUJIYAMA blues 」

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空色の遥か
ほのかに映る稜線は
空の青とのけじめを
忘れてしまったかのように

半透明のブルーを重ねて
淡く透き通り消えてしまいそうな姿を
雪の化粧でかろうじて
その輪郭を留めていた

努力が報われなかった時__
その無力感に打ちのめされ
自分自身の力不足に絶望する
 
心に渦巻く負のスパイラル
それは人である限り
感情がつきまとう
 
頭で解っていても
胸の苦しみは晴れない
そんな傷心にくすぶっていた

ふと 天からの声がする
「人間ひとりの所業など
たかが知れている__ 」と
 
富士の雄大な威容は
言葉を超えて
そのように語りかけてきた
 
どこまでも澄み渡る
FUJIYAMA blue の美しさ

心にくすぶっていた闇を
優しい青さが
心の隅々まで沁みてゆく

遥か昔より__
市井しせいに暮らす人間の所業を
見守ってきたののだろうと想い馳せる
 
立春の爽やかな風が撫でる
しばらくこのまま立ち尽くし
FUJIYAMA blueを見つめていたかった

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2022/2/02 焼津漁港にて撮影
 





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