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詩集

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心のまゝに紡いだ言葉の断片 言の葉を磨き上げ羅列をして並べています。 詩のようなものをまとめています。
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2023年12月の記事一覧

詩「Teenage in blue」

詩「Teenage in blue」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

あの時__
俺が必要としていたのは
彼女よりも自分自身だった

理由なんてない
俺は彼女と一緒にいたいだけだった

多分__
彼女は気付いていたんだろうか?
俺自身の自制心のなさに嫌気が差す

彼女はいつだって
優しく振る舞っているように見えた
実際に彼女はいつも
そうしていたのを思い出す

彼女に胸の内を
見透かされるところまで
俺は来てしまって

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詩「風花雪月」

詩「風花雪月」

〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜°〜

ほんの少し唇を噛んで

細い指先で洗い髪を梳かす

ほんのりと石鹸の匂いが香り立つ

凛とした仕草の君

曇りガラスの窓の外は冬化粧

幾重もの美しい結晶たちが燦ざめく

触れてはならぬ恋に堕ちて

淡い夢のつづきを確かめたくて

「今度はいつ会えるの?」

と、呟く君の横顔が

ふと垣間見せる寂しさに翳る

一緒に居ると何かが変わる

そぞろに想

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