見出し画像

レデイ薬局方針発表 ~ハート会総会~

7月25日にレデイ薬局のお取引先様で構成された、ハート会総会が開催されました。
合計284社の皆様に参加していただき、盛大に執り行われました。

その中で、私からレデイ薬局の方針について話をしましたので、今回はその一部分について触れたいと思います。

スライド

今回のスライドは、9月から行われるラグビーワールドカップに敬意を表して、ラグビー戦略に重ね合わせたスライドにしました。
現状分析(NOW)、目標(GOAL)、戦略(STRATEGY)と、
これからレデイ薬局が安定的に経営できる」ことをテーマに発表しました。

現状分析

私が社長に就任したのが、ちょうど創業60年の年だったこともあり、次の60年も「レデイ薬局がレデイ薬局らしく成長していくにはどうしたらいいか」を社内で話すことが多くありました。
その中でツルハホールディングスとして、中期経営計画が2023年6月に開示されましたので、バックキャスト思考(目標とする未来の姿を描き、そこからいま何をすべきなのかを考える)を用いて、この3年について目標を達成するための道筋を立てました。

レデイ薬局が展開しているエリアで一番考慮すべき外部環境は、「人口減少」です。マーケットの減少だけでなく、働き手にも大きく影響するので、今回は「人口減少」に焦点をあてて話していきたいと思います。

2022年の推計出生数が80万人を割るというニュースはインパクトがありましたが、2040年代には高齢者すら減少していく流れとなっています。
その中で四国エリアは、この20年間で約2割、人口が減る見込みです。
実数にするとなんと70万人超(徳島県の人口と同じ)が減る予測。均等に減っていくわけではなく、病院環境が整っている比較的大きなエリアに移る人が多くなり、生活に不便な田舎は大幅に人口が減っていきます。

次に労働環境ですが、業種別の労働需給バランスを確認して、愕然としました。将来同じ労働力を確保しようと思っても、小売業では10年後で約10%、20年後で25%の供給不足が見込まれています。

出所:リクルートワークス研究所

これは従業員のウェルビーイングを高め、定着率を伸ばしていくのはもちろん、デジタルを活用して店舗運営の省力化を行うことが生き残るための必須要件となるはずです。

目標

2026年5月期の目標としては、売上高1000億円、営業利益率6.0%を目指します。(売上高を切りのいい数字に調整するため、ホールディングスの中計とは一期ずらしています。)
この目標を、レデイ薬局が置かれた環境下で、無理させることなく達成するための仕組みづくりが重要となってきます。
以下、6つのカテゴリについて方針を説明します。

-出店戦略

まずは出店戦略。前段でも話したように今後の20年間で環境が大きく変化していくので、新規物件については人口密度の高いエリアにシフトしていきます。
当社で言えば、姫路から神戸西区と岡山エリアのドミナント化が急務です。
人口が多く、売上の高いエリアでしっかりと収益を出し、その利益の一部で人事制度の充実や、田舎での買い物難民対策を行うことを将来的に実現したいです。

売上規模の低い店舗では、効率を高めることが難しいため、店舗以外でのお客様の買い物環境整備も研究していきます。

-調剤戦略

経営理念の実現のためには、健康に対する専門性は欠かせません。
ドラッグストア単体の出店ではなく調剤を併設することで、より専門性を高めることができますので、エリアは限定しますがドラッグストアへの調剤併設率を上げていきます。
また、薬局数が飽和状態にあることから、地場調剤薬局のM&Aを積極的に検討していきます。

その他、今後のオンライン化の浸透を先読みして、デジタル関連での実験を進めていきます。

【経営理念】
お客様の“健康と美”を追求し、
 “喜びと感動と安心”を提供する企業を目指します。
社員の成長と豊かさを実現し、
 地域社会と地域の人々に貢献する企業を目指します。

-PB戦略

PB(プライベートブランド)はドラッグストアにおいて、他社との違いを明確にするために欠かせない商品です。単純に一つひとつの商品を販売するだけではなく、「くらしリズム」というブランドが地域のお客様に浸透できるよう、アピールしていきます。
まず今年の目標は売上比7.0%超えです。既存品だけでなく新商品にも期待してください。

ブランドロゴ

-デジタル戦略

最近DXという言葉が蔓延していますが、本当の意味合いでDXを実践できている企業は少ないという印象です。
デジタルに置き換えることが前面に出過ぎて、本来の目的を見失っているのではないでしょうか。そうならない為にも、システム導入する目的を明確にし、現場が活用しやすいシステムを選んでいます。また、進化・成長していくベンダーさんと取り組むことを心掛けています。

トライ&エラー精神でより幅広い領域でDXにチャレンジします。

-マーケティング戦略

マーケティング戦略の起点はアプリにありますが、どのようなアプリがお客様にとって本当に効果があるのでしょうか。
小売アプリはこの課題に向き合っていないものが多いです。
詳細は差し控えますが、レデイ薬局と組んでみたいと思われる方は、ご連絡お待ちしています。

アプリ以外にも健康フェスタでのセミナーから購買への連携やライブコマースの活用方法など商品価値の伝達方法を探求し続けます。

-地元戦略

地域連携は今後のドラッグストアには欠かせない役割になると思います。
人口が減少していく中で、単に「モノ」を販売しているだけではお客様との接点は切れてしまいます。
地域と繋がっているからこそできるサービスを展開していきます。

最後に

以上の戦略をもって、中期の数値を達成すべく活動をしていきますが、「これからレデイ薬局が安定的に経営できる」ために2つのKeyWordを掲げます。
1つは「お客様への新しい買い物体験」の提案です。
出店戦略で述べましたが、全てのエリアに出店していくことは困難です。かといって田舎のお客様を放っておくことも出来ません。
それを解決するためには、新しいスタイルを浸透させる必要があります。
高齢化最先端地域のドラッグストアであるからこそ、その課題解決に取り組みます。

2つ目は「FAN&FUN」の想いです。レデイ薬局はお客様にとっても、取引先様にとっても、従業員にとっても好きな(FAN)場所で、楽しい(FUN)場所でありたいということです。

働く仲間がいる、良い商品があるからいいお店ができ、お客様が集まってくれる、そういった会社づくりに取り組んでいきます。


記事の内容が参考になった、共感したという方は
スキ💛を押していただけたら嬉しいです。


最後までお読みいただき感謝!Twitterではnoteの更新やレデイの最新情報をお知らせしています。