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「嫌われる勇気」は「おいでやすこがの漫才」と似ている【読書感想文】

どうもKANです!

皆さんは、「嫌われる勇気」という本をご存知だろうか。

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購入はこちら:
https://www.amazon.co.jp/dp/B00H7RACY8/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1



この本は2015年にビジネス書ランキングの年間1位を獲得している。

続編の「幸せになる勇気」と合わせると、
世界で累計発行600万部を突破している。


『嫌われる勇気』。

2015年ごろ、そんなタイトルの本が人気だと初めて知った時は、

「何だか覚悟が必要で、難しそうな話だな」
と思っていた。


私は2021年になってようやく、

この本が尊敬するマコなり社長のオススメであること、

またKindle体験版で無料で読める冒頭が面白かったことから購入し、
(上記のリンクからKindle版1188円)

読んでみたところ非常に面白くスイスイと読み進められ、
読み終えることができた。


タイトルからだけでは想像できない面白さのあるこの本は、
一体どういった内容なのか。

説明していこうと思います。


「嫌われる勇気」ってどんな内容?


「嫌われる勇気」は、

心理学者アルフレッド・アドラーによる
個人心理学(アドラー心理学)」を、
極めて分かりやすく解説している本です。

(アドラーは、フロイト、ユングと並んで
心理学の三大巨匠と呼ばれています。
三人とも精神科医でもあります。)


話の構成としては、

アドラー心理学をわかりやすく説明する哲人(哲学者)と、

その哲人の元を尋ねた青年との会話劇。

哲人は例えば、悩む青年に対して次のような話をしてくれます。

変わることで生まれる「不安」と、
変わらないことでつきまとう「不満」
きっとあなたは後者を選択されたのでしょう。


「一歩踏み出せば状況は良くなる」と思われる状況でも、
不安に負け、
不満に甘え、
行動に移せないまま終わる。

誰しも経験があり、胸に来る話ではないでしょうか。

ここでの哲人は、
勇気の心理学」とも呼ばれるアドラー心理学の考え方に基づいて、

「人生をどうするかは自分次第」ということを、
納得できる形で説明してくれています。

私にとって最初は物騒な印象であったこの本のタイトルですが、

続編として出版されることになる
幸せになる勇気そのままでも成立する内容であります。


●「嫌われる勇気」のココが面白い!会話劇の構成!


アドラー心理学は、シンプルかつ普遍的な思想に基づいています。

そのため、よくあるビジネス書のように冗長にその説明をされたところで、

「そんなことわかってるよ」
「それが出来れば苦労しないよ」
と感じて、すぐに読み飽きてしまうかも知れません。

しかし、
少なくとも私にはそう感じさせなかったのが本書の面白いところ。

先述したように、
本書は哲人と青年の会話劇。

この本に書かれている文字の大半はこの2人の「セリフ」なのである。

その2人の掛け合いの、まあ面白いこと!


「嫌われる勇気」のココが面白い!青年、終始ブチギレ


まず青年について。彼はキレ者です。

この本の読者は、

哲人によるアドラー心理学の考え方の説明を読んでいて
少しでも疑問に思うようなことがあれば、

その瞬間、
青年が100倍の熱意で哲人に突っかかってくれます。

例えばこんなふうに。

ええい、このサディストめ!!
ははっ! 
先生、あなたはニヒリストでありながら、アナーキストであり、同時に享楽主義者なのですね! 
呆れるのを通り越して、笑いがこみあげてきましたよ!

お笑い好きにはわかるかと思うが、
三四郎の小宮のツッコミや、
Dr.ハインリッヒの漫才を思わせるような独特のワードセンス。

そして何よりこのヒステリックさと熱の入りようは、
M-1グランプリで準優勝したおいでやすおだのツッコミさながら。

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(おださんは青年というよりは中年ですが)
画像引用元:https://www.aulii.net/oideyasukoga/


「嫌われる勇気」のココが面白い!哲人、常に冷静


次に哲人について。
彼はいつでも冷静です。

青年の激怒にも動じず、飄々とアドラー心理学の説明を続けます

どんなに場が荒れていても自分の任務(アドラー心理学の説明)に専念し、時には青年をなだめる。

まるで、
おださんの相方、こがけんさんですね。

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どんなに哲人が丁寧に話してくれていても、
しばらくすれば青年がブチギレてくれる展開が待っています。

そのため、とてもフリの効いたおいでやすこがの漫才を見てるみたいで、
お笑いとしても非常に面白かったです。

面と向かって怒鳴られても冷静に話を続けることは常人には難しいはずですが、
アドラー心理学を極めた哲人だからこそ、
どんな時も取り乱さずにいられたのかなとも考えられます。


ちなみに、会話劇にはこんなシーンも。

哲人 「わたしにとってのあなたは、かけがえのない友人です。そう思いませんか?」

青年 「かけがえのない……友人ですって? いや、いや! そこについていまは、なにも考えますまい! 続けます!」

個人的にはこのシーン、

M-1で優勝は逃した直後であるものの、
松本さん上沼さんからの票を獲得し、がっしりと握手をしたおいでやすこがのお2人の姿と重ねてしまいます。笑

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まとめ

アドラーの、幸せになる勇気の心理学。

この考え方によって、
毎日の対人関係の考え方は好転している気がします。

例えば他人に腹が立った時は、
なぜ自分がそう感じたのか多角的に考えることが出来ました。

また、人に嫌われないようにするよりも、
大切なものは何かと考えることが出来るようになりました。


そんな内容もさることながら、
それを飽きさせずに読ませる工夫に感服しました。


おいでやすこがの漫才が好きな方は、
青年と哲人を彼らに重ねて読んでみても面白さが増すと思います。

もちろんそうでなくとも、
楽しく読めて為になる本なので是非とも皆さんにオススメしたいです!

読んでみてください!




※お笑いについての記事もたくさん書いています!

ちなみにM-1前の記事では、おいでやすおだの準優勝を予言していました!笑


おわりに

note毎日投稿244日目!
ここまでお読みいただきありがとうございました!

ちなみに「嫌われる勇気」は
舞台化・ドラマ化もしている作品とのことで、これらがどう描かれたのかも気になります。

「嫌われる勇気」最高!

「おいでやすこが」最高!



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