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日々のつれづれ

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日々の書きだめ場。
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#大学受験

最後の最後で国立大学理系学部に後期試験で合格できたのは本人の性格に依るところがやはり大きいと思う‥

皆様お疲れ様です。 2023年度が始まりました。 新年度の準備から始まり、新年度が開幕し、多くの人(生徒も教員ももちろん保護者も)にとって最初の一週間が過ぎ去ろうとしているのではないかと推察します。 公立校や土曜授業が無い方にとってはもう週末ですね。お疲れ様です。明日土曜授業がある方(公立校含む)はもう一息です。一緒に頑張りましょう。 さて、新年度に入ったのですが、昨年度の話題をさせていただきたいと思います。というのも、いくつか合格の報告が年度末にかけてバタバタと入って

授業展開と難易度設定は生徒との綱引き

いつも自分が意識していることを綱引きに喩えて話しますが、実際のところは多くの進学校で行われている話だと思いますし、皆さん苦労されている内容だと思います。 できるだけ効率的に、短時間で、より高度な内容を教えこんでいきたいというのは進学校に限った話ではないかも知れませんが。 とはいえ最近ちょっと感じるのは、担当する生徒が音を上げるハードルが低くなっているような気がすることでしょうか。 これは、生徒の学力レベルが本当に年々下がっているのか、実は読解力が下がっているからなのか、

担当している生徒が「俺、将来、教員になりたいんっすよ‥」と言ってくれたある日の放課後

教員のSNS業界で、時々話題になる系統のネタになってしまうかもしれませんが。 ありがちなのは、生徒に「将来、○○先生みたいな教員になりたいです!」みたいなことを言われて、教員冥利に尽きる、というような流れのような気がしますが、昨今の状況を考えると、別に名指しで自分みたいな教員になりたいと言われなくても嬉しいものですね。 私が、今回これを言われたのは、放課後に廊下ですれ違いながら雑談をしていた時。 自分が担当している高校3年生に「調子はどうだい?」くらいの感じで話しかけた

高校3年生の受験演習は餌やりに似ている錯覚に陥った件

別に生徒を家畜扱いしているとかそういうことではなくて。 スポーツをやられる方が、食事もトレーニングだという感じで細かく適宜タンパク質を摂取するするのと似ている‥かもしれないという喩えの方が近いのかも知れません。 まぁ、スポーツをする私の知り合いも、食事のことを自分の身体への餌やりと表現をしていたのですが‥笑 どういう観点で言っているかというと、やっぱり栄養摂取のタイミングと、演習問題のタイミングって似ていないか?という観点が1つあると思います。 あとは、もちろん問題演

高校3年生が仕上がってきた‥

皆様お疲れさまです! 夏休み、いかがお過ごしでしたでしょうか? 夏休み期間中は生徒と会わないので、ネタにすることがあまりなく、noteの更新が全然できていませんでした(笑) 学校や自治体によっては、まだ夏休みという方もいらっしゃると思いますし、既に月曜日とか週の真ん中から始まっているぜ、という方もいらっしゃるとと思います。 中学や高校の先生方だと、最後の出口のところでどうしても受験という壁が存在すると思いますし、担任をしていると、また違う気の遣い方もするのではないでしょ

高校3年生の定期テストは大学入試問題をこだわりながらならべるだけにしている

皆様お疲れ様です。 Twitterでもなんでも、定期テストについてのものが流れてきていますね。 中学・高校以上であれば、作問と採点という作業がどうしてもつきまといます。 もちろん、成績をつける作業も(学期末にかけて)あるわけなんですが。 そのため、教えなければいけない内容と、確認したい内容と、教えている生徒の層と、最終的な成績の分布を考えながら作問しなければなりません。 一方で、大学受験を控えた高校3年生については、日頃の勉強の内容を定着させながら、少しずつでも入試

記述式模試(二次型)と共通テスト模試の復習をしていた生徒(受験生)が漏らした感想

皆様お疲れ様です。 毎年高校3年生を担当していますが、5月のこの時期は、受験勉強をうまく始められている生徒とそうでない生徒の両方がいるように思います。 勉強時間自体は増えてきているものの、やることの多さに絶望したり、それでもやるしかなかったり、やり始めると少しずつ知識も繋がり始めたり‥と。 これの繰り返しで、螺旋状に知識が整理されたり、網目状に結びついたりしていくようにも思います。 そうはいっても、まだまだ抜けや漏れを補強している段階の生徒のほうが(特に現役生は)多い

授業の体感時間が長く感じたり短く感じたりするのはなぜなのか

最近授業をやっていて、生徒がボソッと放った一言が記憶に残っています。 「他の先生の授業は3時間くらいに感じるのに、先生の授業は30分くらいに感じるんですよね。同じ50分授業のはずなのに‥」 様々な要因が考えられますが、8割くらいの確率で自分の授業がうまく進行しているのかな、と思ってしまいました。 というのも、人間、辛い時間はより長く感じ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうように感じるのは、よくある話です。 その生徒にとっては、の話になってしまうのかもしれませんが、

共通テスト同日体験模試を終えた高校2年生の様子

先日は、共通テストを終えた高校3年生に焦点をあてて記事を書きました。 3年生は3年生で、私立大学の試験を受けたり、国立大学の試験に備えることになるわけです。 今回はついに入試まで1年を切った高校2年生に焦点をあててみたいと思います。 年が明ければ受験生だ、というような表現は、かなり昔から(それこそ昭和の頃から?)言われ続けられている表現だとは思います。 受験生としての意識をもち、少しでも早くから勉強のペースを上げることができれば、その分有利になるでしょう。 ただ、本

共通テストを終えた高校3年生の様子

皆様、お疲れさまです。 さて、世間では共通テストに対する賛否両論が溢れていますね。 私自身、最近は中堅上位の私学を何校か動いたので、この生徒のレベルだと、共通テストへの移行に伴う特有の変化に、巻き込まれるか踏みとどまれるかのギリギリのラインの生徒を相手にしてきたという印象です。 いつの時代も、最上位層はちょっとくらい形式が変わったりしても大勢に影響はないとよく言われますね。 もちろん、今回の問題が最上位校でもかなり影響を受けているようだというツイートもありますが、合計

高校3年生にとっては勝負の夏が始まった

みなさまお疲れさまです。 夏休み、いかがお過ごしでしょうか。 さすがに今週からは夏休み期間に入ったという方がほとんどだと思います。 もちろん、夏期講習などをバリバリやられている方もいらっしゃるとは思います。 かくいう私自身もそんな1人だったりします。 先日から私もTwitterで「帰宅したら明日の教材研究で難関大の過去問を解かないと‥」というものも何度かさせていただきました。 でも、本当に大変なのは、受験する当の本人たち。 やっぱり生徒たちはそれなりに、緊張しな

高校3年生の授業をていねいに・2(ハード面)

昨日の続きになります。 高校3年生で進路も絡んでくる生徒たち(もちろん他の学年の生徒も大切)について、どのようにケアをしていくかという話です。 昨日は私の人柄とか接し方とか最初の対面、関係性の作り方という話を主体にしていました。 今日は実務面の話をしていきたいと思います。 高校3年生ですから、授業もやっていくのですが、もちろん演習もたくさんやるわけです。 そして、高校3年生の演習問題は、大学入試問題の過去問も取り扱う機会も多いです。 当然、問題文も長いし、問いの数

高校3年生の授業をていねいに・1(ソフト面)

久しぶりに、生徒のことを題材にする記事になります。 ここのところ、数年間連続して高校3年生の授業担当者になっています。 生徒たちは日本の最高学府である旧帝大とか、それ以外の旧帝大とか、国立大学の医学部にも進学をしていきます。 もちろん、それ以外の進路を目指す子たちもいますが、大学はやりたいものをやりにいくところなので、別に偏差値だけが全てではありません。 どんな進路選択をしていても、やはり生徒が受かると本当にホッとするのですが、今年の授業構築はまた違う角度からのアプロ