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担当している生徒が「俺、将来、教員になりたいんっすよ‥」と言ってくれたある日の放課後
教員のSNS業界で、時々話題になる系統のネタになってしまうかもしれませんが。
ありがちなのは、生徒に「将来、○○先生みたいな教員になりたいです!」みたいなことを言われて、教員冥利に尽きる、というような流れのような気がしますが、昨今の状況を考えると、別に名指しで自分みたいな教員になりたいと言われなくても嬉しいものですね。
私が、今回これを言われたのは、放課後に廊下ですれ違いながら雑談をしていた時。
自分が担当している高校3年生に「調子はどうだい?」くらいの感じで話しかけたところから始まった会話の延長線上でした。
話を聞いていると、誰かに予定をコントロールされるわけでもなく、自分で自分の状況と、目指している志望校を比較して、必要なことを洗い出してとにかく取り組むというような、受験生らしい思考回路をしていたので安心しました。
ちゃんと受験生になっている、とでも言うのでしょうか。
1年半くらい前は少し心許ない雰囲気もあった生徒でしたが、やはり人生の岐路の1つである大学受験というイベントに、自分事として本気で取り組まなければならなくなって、しっかり現実から目を背けずに取り組んだ結果、どんどん実力をつけていると思います。
成績も、お世辞にも良いとは言えなかった過去もありましたが、ここ最近の数字や醸し出している雰囲気を見ると、本当に伸びてきています。
自分なりに努力もしていて、それも少しずつ形となって見えてきているところので、こちらとしては少しホッとしているというか、安心して見ていられるようになってきた生徒の一人でした。
ただ、その生徒の担任をもっているわけでもないので、具体的な進路については知らなかったんですよね。
私は何の気無しに、「将来は何になりたいんだい?」と聞いた結果が、タイトルのような答えだったんですよね。
そして、話を聞いていると自分なりにしっかりと考えている様子。
そもそも教育学部に行かずに理工系にいきたいとか、実は小学校の教員になりたいとか、いろんな話が出てきました。
教育学部で教育についてのみに特化するのではなく、学問的な追求もしていきたい、でも、小学校を考えると、実は免許取得が意外に限られてくるかもしれない、とか私は大学に入学した後に知ったようなこともちゃんと調べていました。
この生徒は、後輩の面倒見も良いタイプですし、自分自身も苦労した経験もあるのできっといい先生になるだろうな、と感じつつ思わずニヤついてしまいました。
もしかしたら、卒業するまでよりも、卒業してからのほうが、関係性が深くなるタイプの生徒かもしれませんね。
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