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仲間を殺せば殺人、敵を殺せば英雄 【新人読書日記/毎日20頁を】(36)

 「人間性はどこから来たか」、141-160頁、読了です。

 高校時代初めてジョン・レノン(John Lennon)の歌「ハッピー・クリスマス(戦争は終った)」(Happy Xmas (War Is Over))を聴いた時、よくわからないものに心を動かされました。気分が上がるメロディー、かわいい子どもたちのハーモニー、何もかも気に入って、ネットでジョン・レノンに関して色々検索しました。彼の反戦精神や、反戦のために行なった活動の関連記事を読み、戦争を体験したことのない私ながらも、初めて「反戦」という言葉をより深く理解できた気がしました。その後も彼の同じ反戦テーマの名曲「平和を我等に」(Give Peace a Chance)を繰り返し、繰り返し、聴いていました。

 とはいえ、戦争を生む人間の敵意は動物より極端だと本章では語られています。人間が仲間と敵を見分け、それぞれに正反対の扱いをするというわけです。人間の集団間の争いにおける強い皆殺しの傾向は、なんと十万年前まで遡ることができるそうです。「われわれは、皆殺しに従事した集団の子孫である」と著者は指摘しています。

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