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女子高生退魔師 夏芽

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女子高生退魔師 夏芽 女子高生が拳で怪物や能力者と戦う物語です。
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#小説

女子高生退魔師 夏芽 キャラ設定資料

女子高生退魔師 夏芽 キャラ設定資料

草薙夏芽生年月日2002.8.5 (18歳)
都立桜華高校3年
身長:157cm
体重:50kg
スリーサイズ:B78・W60・H83
髪の色:薄茶(地毛)
好きな食物:ストロベリーアイス
嫌いなもの:虫、なんかぐにゃぐにゃしたもの

技:草薙流格闘術(打撃専門の格闘術で、草薙家の初代退魔師が編み出したもの)をマスターしており、破邪の紋章が施された紺の革のグローブを使う。

このグローブはそれ自体

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女子高生退魔師 夏芽 序章

女子高生退魔師 夏芽 序章

序章ー女子高生と蒼い狼ー

 月の光が微かに差し込む薄暗い廊下の中、チカッチカッと天井の蛍光灯が点滅している。

 かつては多くの人が住んでいたと思われるマンションの廊下は、以前の面影はなく、今は嵐にでもあったかのように様々な物が散乱し、ガラス窓は完全に割れ、外からの風が廊下の中に吹き込んでいた。

 その廊下の中央、まだ光が当たらないそこで異様な程大きな影が蠢いていた。影がもぞもぞと動くたびにゴ

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女子高生退魔師 夏芽 ~第一章 支倉~

女子高生退魔師 夏芽 ~第一章 支倉~

 嚆矢駅を中心とした、繁華街・歓楽街・オフィス街などで形成される副都心の一つ、葛木街の中心部からやや東に位置するオフィス街を、紺のスーツに身を包みグレーのカバンを持ったサラリーマン風の男が歩いている。
 
 男は退社直前に上司に言われた急な残業を終え、やや足早に家路についているところだった。
不気味なほど紅く輝く満月が照らす中、彼は翌日に使う会議の資料を完成させた高揚感に満たされ、これから自身の身

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女子高生退魔師 夏芽~第二章 風間~

女子高生退魔師 夏芽~第二章 風間~

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風間神社

 葛木街の中央からやや西に位置するこの神社は、この国の霊脈を護るために約千年程前に建造され、代々風間家の娘の中でも最も霊力の強い娘が守護者として霊脈を護ってきた。

日本を古くから守ってきた退魔師の中でも風間家は支倉家、草薙家と同じく五大退魔師の一族である。

「十年ぶりかな、ここに帰ってくるのは」
神社に参拝に訪れる一般客とはどことなく違う空気を纏った少女が

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女子高生退魔師 夏芽~第三章 鬼頭家の過去~

女子高生退魔師 夏芽~第三章 鬼頭家の過去~

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 葛木街から車で二時間弱ほど進んだ山の奥に、鬼頭家の本家が住んでいた家が建っている。
純和風家屋も所々破壊されたあとが見受けられ、かつて起こった事件の凄惨さを感じさせる。
屋根の一部には大きな穴がいくつも開き、壁も崩れている場所がいくつかあった。
また苔や蔦などが絡み付いた壁もある。

「凄いね」
この凄惨な現状には不釣り合いな格好をした少女と一匹の動物が屋敷を歩いていた

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女子高生退魔師 夏芽~第四章 霧島怜司~

女子高生退魔師 夏芽~第四章 霧島怜司~

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夏芽が病院に着いた時には、響子は病室で退院の準備をしているところだった。
「響子ちゃん、良かったぁ、まだ居た」
響子は夏芽の姿を見ると手を止めてベッドに腰を掛けた。
「遅い」
響子はわざとらしくそっぽを向いた。
「ごめん、鬼頭家の手掛かりが見つかったよ。それで、李幻覇とかいうクリフォードを倒したお爺さんと戦った」
響子は夏芽の言葉に目を見開いた。
「どうだったの?」
「う

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女子高生退魔師 夏芽~第五章 神代~

女子高生退魔師 夏芽~第五章 神代~

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 響子と別れてから一時間あまりが過ぎようとしていた頃、夏芽は洞窟の中程まで進んでいた。
ここに至るまで、いくつもの障害を夏芽と月牙は乗り越えてきたことを、身体中の傷が物語っていた。

「はあっはあっ、半分までは来たかな」
「ああ、そのはずだ、霊脈の乱れが強くなってきてるのを感じる」
月牙の言うとおり、霊脈の乱れは洞窟を進むほどに強くなっていた。
「急ごう、月牙」
「ああ」

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女子高生退魔師 夏芽 ~終章 鬼頭~

女子高生退魔師 夏芽 ~終章 鬼頭~

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洞窟の最深部、封印石の間に至る扉の前に夏芽達は辿り着いた。

夏芽達は三、四メートルはあろうかという分厚い鉄の扉越しに強い霊脈の乱れを感じていた。

「やっと着いたね、月牙。さあ、全てを終わらせに往こう」
「ああ」
<響子ちゃん、待ってるよ>

 夏芽は分厚い扉を押し開けた。

 扉を開けると、そこには広大なホール状の空間と、祭壇のような建造物、その祭壇の上に高さ五メートル

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