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食と私

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食の思い出とグルメ記。
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#創作大賞2024

【食エッセイ】胃が底なしだった20代を思い出し、彼に愛しさを感じた日「国分寺 梨花苑」

【食エッセイ】胃が底なしだった20代を思い出し、彼に愛しさを感じた日「国分寺 梨花苑」

 昨日は彼と付き合って丸3年。ということで、地元の焼肉店に行ってきた。

 国分寺駅南口から徒歩2分ほどの所にある老舗焼肉店「梨花苑」。我が地元・国分寺はチェーン店が少なく、個人店や地元企業の飲食店が多い。良心価格のこだわりグルメが身近に集まっていて恵まれている。こちらも個人店のようで、今年で33周年を迎えたとのこと。以前、地元仲間の飲食人に国分寺で美味しい焼肉屋はどこかと聞くと、全員からこちらを

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【食エッセイ】失恋と死に直面した日を思い出す味「吉祥寺 タパスタパス」

【食エッセイ】失恋と死に直面した日を思い出す味「吉祥寺 タパスタパス」

 大学4年間は母校がある吉祥寺で過ごした。当時の主な遊び場は駅北口周辺。吉祥寺の顔・サンロードに入ってマックを通り越して靴屋を左に曲がると、カラオケや漫喫、サンマルクカフェや居酒屋チェーン店が集まっていて、ここだけで十分に遊べた。当時はプリクラ全盛期でLoftの地下には常に最新モデルがあり、暇さえあれば友人たちと撮っていたっけ。金欠時には井の頭公園で散歩したり、ベンチに腰掛けてぼーっと過ごしたり。

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【食エッセイ】貧相だけど至福で贅沢なラーメン

【食エッセイ】貧相だけど至福で贅沢なラーメン

 この世にはいろんなごちそうがある。そして人の数だけごちそうは違う。食べると幸せでほっとして、生きてて良かったと思える味。辛い時に支えてくれた味。家族やパートナーが作ってくれる手料理。ごちそうの定義もたくさんあるだろう。とにかく、人を前向きにしたり、生きる活力になるのがごちそうだ。

 私にもたくさんのごちそうがある。地元の老舗イタリアン「メランツァーネ」の看板メニュー「メランツァーネ(なすとニン

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【エッセイ】麗しのサッポロ一番塩らーめん

【エッセイ】麗しのサッポロ一番塩らーめん

今日は午前11時から地元のサロンでボディのフルコース。出かける直前「2時間くらいで帰ってくるけど、ご飯先食べていいからね」と彼に告げて家を後にした。

最近通っているこのサロンは、毎度効果が目に見えるので継続して通っている。週2回の頻度で、通い始めてもう1カ月半。すっかり通うことが習慣化した。

受けているのは最初にマッサージ、よもぎ蒸しみたいなサウナみたいなものでたっぷり汗をかくコースで、施術後

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