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教師歴37年、退職して夢だった専業主婦、満喫中です。「何か発信した〜い」と言ったら、教…

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教師歴37年、退職して夢だった専業主婦、満喫中です。「何か発信した〜い」と言ったら、教え子がnoteを勧めてくれました。シニア世代からのメッセージ。受け取って下さい。

最近の記事

5年生孫のリモート授業。「ハイ!ハイ!ハイ!」タブレットに向かって先生にアピール。部屋からバタバタと降りてきて「先生がジャスマークを探せって」と台所をあさる。その後みんなでリコーダーの練習。我が家に教室が引っ越して来た。今ある環境の元で元気に授業を受けている孫にエールを送ろう。

    • 京子先生の教室13「バレンタイン大作戦 」

      ガタガタ、ゴトゴト 「ねえ、目立つように引き出しの一番上よ。」 「わかってるって。」                💛  今日は3月13日。バレンタイン前日の放課後、5時近くの教室です。校舎全体がひっそりと静まり返っています。 「エエト、この席は坂下君か・・・、じゃあ、これね。こうして目立つように置いてと。これでよしっ。」 何をしてるのかって? 女の子4人がクラスの男子の引き出しに封筒を配っています。実はこれ、6年2組女子による「バレンタイン大作戦」なのです。

      • 京子先生の教室12 「好き」のシャワー

         みなさん、最近、だれかに「好き」って言いましたか? あなたの大切な人に、その思いをちゃんと言葉にして伝えていますか?  今回は、「好き」が持っている「言葉の力」の話です。  先生がちょっとイライラしながら言っています。 「絵を描き終わったら、ちゃんと後片付けてから、遊びに行きます。いつも言ってるでしょ!こんなにちらかしたままでいなくなって。次の勉強が始まってから片付けなくちゃいけないでしょ。ほら、床の上にも絵の具がたくさん落ちてるし、バケツの水もそのままにして・・・。急

        • 京子先生の教室11 「おれ、子どもほし~い」

           給食時間に子ども達の中から「おれ、子どもほし~い」と言う声が聞こえてきました。「えっ?何?」先生はびっくりして耳をすませました。  いったい、どういうことなのでしょうか。  5年生の教室です。 「いた~だきます!」  給食時間が始まりました。今日の給食は、パン、牛乳、スパゲティーナポリタン、野菜とりんごのサラダです。給食時間は、一日の中で、子ども達が一番楽しみにしている、大好きな時間です。それと同時に、気持ちもゆったりとし、自由な楽しいトークで盛り上がる時間でもあり、あち

        5年生孫のリモート授業。「ハイ!ハイ!ハイ!」タブレットに向かって先生にアピール。部屋からバタバタと降りてきて「先生がジャスマークを探せって」と台所をあさる。その後みんなでリコーダーの練習。我が家に教室が引っ越して来た。今ある環境の元で元気に授業を受けている孫にエールを送ろう。

          京子先生の教室10「団らんのすすめ」

           家庭科の時間に「安全に衛生的に団らんの準備をしよう」と言う単元がありました。さて、子ども達はどんな姿を見せたのでしょうか。 「えー、今日から新しく『安全に衛生的に団らんの準備をしよう』と言う勉強を始めます。みんな、『団らん』ってわかりますか?」 「団らん・・・?」 「何だろう」 「『家族団らん』って、聞いたことがあります。」 「そうね、仲のいい人達が集まって楽しく時間を過ごす事かな。その時、お茶とかお菓子とかあると、もっと和やかな雰囲気になりますね。」 「いいねえ~

          京子先生の教室10「団らんのすすめ」

          京子先生の教室9「帯状疱疹ができる」

           「4月から5年生の担任をお願いします。この学年は去年いろいろと問題があって、苦労をかけるかもしれませんが・・・。」転勤早々、先生は校長から言われました。「一人、元気な子がいます。根はいい子です。しっかりめんどうを見てやってください。」これが隼人との出会いの予告でした。  始業式の朝、先生は隼人と衝撃的な出会いをします。  先生が教室で子ども達が来るのを持っていると、数人の男の子を引き連れて一人の少年が後ろの出入り口から入ってきました。ランドセルを右手に持って、床の上

          京子先生の教室9「帯状疱疹ができる」

          京子先生の教室8「MVP受賞の理由」

           クラスのドッジボール大会で、大会会長の西山君は、なぜか平田君を大会のMVPに選びました。特にドッジボールが得意でもなく、1回戦で負けてしまった平田君がMVPを取った訳。それは何だったのでしょう。 「再来週の金曜日にみんながやりたがっていたドッジボール大会をします。話し合って準備をしなさい。はい、今から学級会。」 「やったー!!」 「よっしゃー!!」  4年3組待望のイベントであるドッジボール大会の準備が始まりました。運営は学級会で話し合あって、子ども達の自主活動

          京子先生の教室8「MVP受賞の理由」

          京子先生の教室7「俺の伝言を伝えてくれんね。」

          20歳の同窓会で太一君が先生に言った言葉があります。 「先生がこれから担任していく子ども達に、俺の伝言を伝えてくれんね。」 先生はその伝言を聞き、教師の使命を改めて肝に命じ、ずっと伝えて行くことになります。 「先生、俺・・・、もっとちゃんと勉強しておけばよかった・・・。」 20歳の同窓会で太一君は先生にポツリとこぼしました。 「ん?どうした。」先生が尋ねました。 「俺ね、車が好きだけん、自動車整備の資格試験を受けようと思って勉強しよるけど、テキスト見ても

          京子先生の教室7「俺の伝言を伝えてくれんね。」

          京子先生の教室6「みんなの世話が行き届いてない。」

           4年生の教室では、ノースポールの苗作りをしています。 ごま粒ほどの大きさの種を、2㎝四方に区切られた200個以上の小さなのマス一つ一つに植えて芽をださせ、そこから、苗作りをするのです。教室の後ろの日当たりのいい窓際に置き、毎日みんなで水やりをしながら育てています。   ある日、2㎝ほど育った芽の中に枯れ始めた芽があるのを先生が見つけました。 「きのう、ノースポールに水をあげた人?」 「は~い。あげました。」 「おととい、水を上げた人」 「はい、ぼくたちがしました。」

          京子先生の教室6「みんなの世話が行き届いてない。」

          京子先生の教室5「先生の体重は35㎏?」

           京子先生はポッチャリ体型です。「先生の体重は何㎏ですか?」としばしば聞かれることがあります。先生もちょっとごまかそうと、子ども相手に、こそくな対応をするのですが、同じ答えを言っても反応は学年で違います。小学校の6年間に子ども達は大きく成長するからです。 1年生・・・ 「せんせい、せんせいのたいじゅうはなんきろですか。」 「えっ、せんせい?せんせいはね、35㎏よ。」 「ふう~ん、いがいとかるいんだね。」      (『ごめん、そのうち、うそとわかるよ・・・ざんげです!』)

          京子先生の教室5「先生の体重は35㎏?」

          京子先生の教室4「おまえだけ自由に踊れ」

           教室は、子どもの集団と言えど1つの組織です。そこには会社の組織と同じように、目標があり、リーダーがいて、チームワークが必要です。  今回は頼りになるリーダーの下、個々を大切にしながら、チームワークを発揮し、見事目標を達成した4年生男子のお話です。  体育の時間です。今、やっている学習はダンス。4年2組の男子は、1つのチームになって、「嵐」の曲に合わせカッコよくダンスを踊ります。  とは言え、このダンスは、一つ一つの動きも、16人の隊形も、全部自分たちで考えてつく

          京子先生の教室4「おまえだけ自由に踊れ」

          京子先生の教室3「今のおならは俺」

           クラスに40人の子ども達が集まるといろんな「個性」に出会います。今回は忘れられない「個性」の持ち主の登場です。  5年生の秀人君は、しなやかな人です。クラスみんなのクッション役というか、足元をポッと照らしてくれるというか、あったかい対応力を持つ人です。人柄を感じさせるいろんな場面がありましたが、こんな出来事を紹介します。  昼休みにクラス全員でフルーツバスケットをしていた時のことです。 「えっと~、次は・・・、りんご!」「きゃ~。」バタバタ、・・・・。「はい、公一くん

          京子先生の教室3「今のおならは俺」

          京子先生の教室2「ゆうれいが教室にいる話?!」

           2年生の京子先生の教室では、毎日朝の会で日直さんがスピーチをしています。内容は自由です。 「ぼくは、きのうおにいちゃんとこうえんでサッカーをしたことをはなします。おにいちゃんはサッカーが上手です。だから・・・」 「わたしはいま、うさぎをかっています。なまえはななこです。ななこは、とてもおとなしくて、おりこうさんです。このまえ、・・・」  こんな具合です。もうすぐ日直の順番が回ってくるとわかると、子ども達は2年生なりに準備をしています。心配な子は、メモに書き下ろし、片手

          京子先生の教室2「ゆうれいが教室にいる話?!」

          京子先生の教室 1 「トイレの裏でタバコを吸ってた?!」

          「京子先生!先生のクラスの健太君と武君が運動場のトイレの裏でタバコ吸ってたってよ。」 「朝、出勤して職員室に入るや否や、血相を変えた先輩先生が京子先生に食いつきました。 「え−−−!」 「見たのは、うちのクラスの舞子ちゃんたち。2年生だけどしっかりしている子たちだからまちがいない!タバコには火もついてたって。」     「・・・・・。ありがとうございます。すぐに確かめてみます。」  京子先生は、一気に崖から突き落とされた気分になりました。    健太君と武君は6

          京子先生の教室 1 「トイレの裏でタバコを吸ってた?!」

          京子先生の教室 「序章」

           京子先生は37年間小学校の先生をしていたおばあちゃん先生です。今は学校の先生を卒業しています。  37年間をふり返ると、教室にはそれはそれはたくさんのドラマがありました。子ども達の笑い声、泣き顔、歓声、怒った顔・・・。そこには、キラキラ輝く顔がたくさんありました。思い出すと心がほんわかとなって、つい、微笑んでしまいます。  昨今、テレビや新聞には、学校で起こる辛い話もながれますが、それは学校が持つ課題として、しっかり受け止め、解決していかなければなりません。ただ、京子先

          京子先生の教室 「序章」

          私がやりたいことの一つは私が体験した事をヒントに学校物語短編集のようなものを書くことです。タイトルは「京子先生の教室」。子どもたちは泣いたり笑ったり、すったもんだしながら成長しています。それは先生からみるとキラキラ輝いています。それを伝えたい。日本の子どもたちは元気です!

          私がやりたいことの一つは私が体験した事をヒントに学校物語短編集のようなものを書くことです。タイトルは「京子先生の教室」。子どもたちは泣いたり笑ったり、すったもんだしながら成長しています。それは先生からみるとキラキラ輝いています。それを伝えたい。日本の子どもたちは元気です!