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2019読んだ本 振り返り

2019年12/26までに読んだ本は76冊(リストはこちら)。2018年は77冊なので少し少ない。マンガはもっと顕著に減ったのだが、これは読書時間である通勤時間に、『ドラクエウォーク』をプレイし始めたことが響いている。

本のタイトルを見返すといろいろと思い出す。『国境の南、太陽の西』はベトナム行きの飛行機に読んだな、とか 『たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング』を読んでいた頃、仕事がつらかったなとか。なんとか風向きを変えられないかとビジネス書を読んでいたのだ。この頃、仕事後に待ち合わせた友人に開口一番「疲れてる?」と聞かれたくらいだ。よく生き延びているぞ、わたし。

よく読んだ著者

よく読んだのはちきりんさんで5冊。『マーケット感覚を身につけよう』『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』『自分のアタマで考えよう』『社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!』『自分の時間を取り戻そう』。ちきりんさんの明晰さに色々なことを教わっている。著書やSNSから、旅をし、文章を書き、好きな製品や家で自分の暮らし方をされているようにお見受けするのだが、そういうところも素敵でいいな、と思う。生活も大切にされている様子がわかるからちきりんさんセレクトの商品もよく売れるのだろう。頭がよくて、バリバリ仕事をしていても、働きづめだったり、性格が悪そうだったら、私はあまり取り入れたいとは思わない。

そしてジェーン・スーさんも4冊。『生きるとか死ぬとか父親とか』『今夜もカネで解決だ』『私がオバさんになったよ』『女に生まれてモヤってる』 。知的でチャーミング、そして私よりちょっとお姉さんのジェーンさんの後をおいかけて安心したり、奮ったりした。来年1月に新刊『これでもいいのだ』が出る。これもタイトルがすごいなあ。なんでこういうフレーズがひねり出されるんだろう。中身も楽しみ。

新しい出会い、韓国文学

ジャンルとして新しく出会ったのは、韓国文学。『フィフティピープル』(チョン・セラン)、『悲しくてかっこいい人』 (イ・ラン)、『82年生まれ、キム・ジヨン』。 (チョ・ナムジュ)話題になっているので読んだら、面白かった。日本と似ているのに少し違う。少しの違いだからこそ、ひっかかる。そして私が読んだ3冊には実際の事件や社会問題が適切に盛り込まれている。日本の小説などではこういうアクセント的な使われ方はあまり見かけないように思う。(『つみびと』 (山田詠美)は実際に起きた事件が題材になっているが、使い方というか利かせ方が違う気がする。)

2019読んだ本 ベスト

面白かった本は色々な切り口であるけれど、1冊だけ選ぶなら『空をゆく巨人』 (川内有緒)。爆薬を使った作品で有名な現代アートのスーパースター蔡國強と、福島いわきのおっちゃんの話。蔡國強を支えるというか、同志のように、常識を超えた作品を作り続ける彼らのドキュメンタリー。現代アートはよくわからなかったりするので積極的に見に行ったりはしないが、アートにしかできないことはあると思っている。こういう想いを表現するためにアートが存在するのか、なんてかっこいいんだ、この男たちは、と思う1冊。一生で読み切れない本がこの世にはある。来年もたくさん面白い本に出会えますように。

※写真は西洋人男性がたたずんでいて、ロンドンのハイドパークのようにも見えますが、小石川後楽園です。

2019年読んだ本:77冊 
2019年読んだマンガ:86冊 
2018年読んだ本:77冊
2018年読んだマンガ:158冊

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