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『自分の時間を取り戻そう』 ちきりん

時間さえあれば、例えば人が不死であれば大抵のものは叶うんじゃないか、人生で最も大切なものは時間である、と書いている人がいて、私もそうだと思うようになった。この限られた「時間」を自分の思い通りに使えていない人が多いのではないか、そうであればどうしたら自分の時間を取り戻せるのかというお話。

管理職になったもののマネジメントに時間を取られるようになった正樹、家庭と仕事の両立に悩むケイコ、就職難のタイミングで就職活動をしたため仕事はあるだけでありがたい…という思考で仕事を断れないフリーランスの陽子、会社が伸び悩んできた起業家の勇二という4人の人物がちきりんさんに教えを乞う。彼らの置かれた状況や思考はとてもリアルで、ちょっと苦しくなってしまうほど。

自分の時間を取り戻すための鍵となるのは「生産性」。「生産性」と聞くと無機質で冷たい印象を思い浮かべてしまうが、ちょっと違う。「自分にとって大切なものが何か」をまず把握し実現に向けて、時間の使い方を見直し、生産性を上げて時間を作り出す。すると自分が求めていたものが満たされ(家に早く帰って好きなことをしたり家族とほっこりしたりするなど)満足感が高まるのだ。はい、生産性って大事です。

生産性を上げるためのアプローチや実例が色々紹介されており、圧倒的な説得力とわかりやすさ。さすがちきりんさん。中でも私が面白いと思ったのは「生産性を極めて高くしていくと、嫌いなことができなくなる。嫌いなことは、生産性をあげて余った時間を耐えられないからダラダラやってしまう」というくだり。嫌いなことってほんとにダラダラやってしまう。わかる!!!ということは生産性を上げていけば、生活における「好き」の精度が高まっていくということなのかも。それってとっても素敵、取り組んでみよう。

141 『自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方』 ちきりん

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