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大詰めです

4月7日木曜日
 語学は短期集中が良いと聞くので、短期間でフランス語力を取り戻せないか、さまざまなコースを探してみた。かつて10年以上前だけれど、ペダゴジーに関する小論文をやたら書いていた時期があり、フランス語力を補うためにソルボンヌに毎日通っていたためC1のレベルまで持っていた。けれども、その後のブランクが10年以上。プライベートで発音矯正受けながらのレッスンなど考えながら、ふと、通訳コースはどうかと思い立った。言語が理解できる=通訳ができる、ではないことを、向こうに住んでいた当時から痛感していて、いつか機会があれば通訳の勉強をしてみたいと思っていたのだ。授業は私の専門外のテーマで進むわけだし、自宅での準備にかなり時間を費やすことになるだろうけれど、定期的にそれぐらいのプレッシャーを脳にかけたくなる(笑)。
探してみると、自宅すぐ近くのフランス語学校に、逐次通訳の訓練コースがあることがわかった。思い立ったら吉日、すぐに電話で問い合わせ、4月から始まるクラスの残り一席を、滑り込みで確保することができた。早速、学校から動画が送られてきて、通訳のプロセス、メモの取り方など、これから学ぶ通訳の原則を予習した。不安にならないわけではないけれど、好きな事なので多分頑張れるはず。


4月10日 日曜日
 音楽教室の発表会の準備が大詰めになってきた。今年は10年目。私の教室では、発表会に連続で参加している生徒さんを表彰することにしていて、5回目と10回目に連続参加賞のトロフィーをお渡しする。継続するって大変なこと。音楽教室で楽器を学ぶ目的の一つを、「継続する力をつける」とし、上手い下手ではなく続けられた事を、大きな自信と誇りにして欲しい、と思っている。発表会でもらえるトロフィーを励みに、毎年頑張っている生徒さんも少なくない。そんな事もあり、トロフィー製作を注文したり、プレゼントを買ったり、写真館への撮影依頼、プログラム製作や進行表を作ったり、1ヶ月前ぐらいになると、曲を仕上げるのと同時に、運営側の準備にも追われる。
 たまたま、同じ日に北海道でピアノの発表会を開催する予定の友人とやり取りしていて、舞台に設置するスタンド花のことを忘れていたと気づいた。慌てていつもお願いしている、たくさんサービスしてくれるお花屋さんに注文した。
あとは忘れている事はないかな?もう大丈夫かな、、、と思っていた矢先、ホールから電話。「あの、ホールスタッフとの打ち合わせがまだなんですけれど、、、」
危ない危ない。慌てて翌日出向いて打ち合わせを済ませて、当日のお弁当配達の手配までは終わらせたところ。もう何も忘れていないといいけれど。

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4月11日 月曜日
  オペラシティホールへ。控え目に言って、最高に心奪われて感動した藤田真央さんのリサイタルだった。王子ホールから続いて、今月は2回目。

  • 当夜のプログラムは
    モーツァルト 『ソナタK.570』
    シューベルト 『3つのピアノ曲D.946』
    ブラームス『主題と変奏』
    クララ・シューマン『3つのロマンス』
    ロベルト・シューマン『ソナタ2番』

 モーツァルトに始まり、陰影に富んだ表現に思わず涙が溢れたロマン派の作品は、どの曲も至高の域で言葉が見つからない美しさ。そして最後に演奏されたシューマンのソナタ2番では、激情の渦に呑まれるうち、こちらも燃え果てた。一晩経っても心臓の鼓動が…不整脈。 頭の中でどのような設計図を描いて演奏しているのか、可視化できるのなら一度見せてほしい(笑。
 ようやく、やっと本格的に渡欧できるとのことで、価値観が日本とは全然違う本場ヨーロッパの国々の聴衆、そして若手演奏家に対して温かく、知的で率直な意見を述べる知識分野の人たちに迎えられて、どのようなピアニストになっていくのだろう。次の来日が楽しみで仕方ない。
 コンサートがはねた後は、一緒に聴きに行ったフタバ時代の同級生と、飲んで食べて色んな話をしているうちに、ようやく現実に戻ってこれた。あのまま1人で帰途についていたら、線路に落ちていたかも知れない。
 あまり美味しくない生春巻きと、味が薄い生ビールのお店だったけれど、一軒だけ開いていてくれて助かったよ。

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4月13日 火曜日
念願のサラダランチ@オバカナル東山店。
ランチに白ワインなんて最高過ぎる。今週が山場なんだけれど、相変わらずコロナの影響がレッスンにも及んでいて気が抜けない。私はワクチンを打ったのがとても遅かったのでまだまだ効いている感じがするけれど、今週は何としてでも逃げ切らなければ。と思って、最後の外食。


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