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天才はつくれる!?天才が大量発生する組織の条件

年始明けは、曜日感覚が狂いますね笑

筆者は本日が出勤であったことも合わせて、

「ああ、今日って土曜日だったんだっけ?」

と自由な曜日感覚を何度かさまよっていました笑

少しずつ、戻していかなければ・・・😆🎵


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教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「天才」

それは誰もが憧れ、滅多に出現することのない特異とされる存在。

ここでは敢えて、「天才」という言葉の定義を曖昧なものとしておきます。

「才能」と置き換えてもよい。

そのような天才と呼ばれる才能ある人間は、きっと遺伝子によって決まっているのだ。

という考えもあるでしょう。

ただ、それだけでは説明できない事例が山ほどあります。

例えば、江戸時代に吉田松陰によってつくられた松下村塾

この塾の出身者は、

高杉晋作
伊藤博文
久坂玄瑞
木戸孝允

などの、日本全体を動かす仕事や運動を担ったそうそうたるメンバーが輩出されています。

他にも、天才と呼ばれるような人物の軌跡を追うと、不思議とある一定の場所であったり、ある一定の時代に集中して生まれていることが分かるのです。

この記事では、そんな様々な事例を紹介しながら、「天才が生まれやすい組織の条件」というテーマに迫っていきます。

自分や周囲の人が成長できる環境を選ぶための1つの指標となるかもしれません。是非、最後までご覧ください。


天才を複数輩出した組織

天才が生まれやすい組織の条件の結論をいきなり出してもよいのですが、このテーマではいささかイメージがしづらいものがあります。

そこで、まず天才を多数輩出した組織や場所の事例を紹介し、そこから導き出される共通点から条件を絞るという形で記事をまとめていきます。

紹介する事例は3つ。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

❶齋藤メソッド
❷奨励会
❸トキワ荘

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


❶斎藤メソッド

斎藤メソッドとは、日本のクラシック音楽界を世界に導いた教育家、齋藤秀雄が確立した教育のこと。

世界で活躍する小澤征爾を始め、数々の優秀なキャリアをもつ人材を多数輩出したのが、この齋藤メソッドなのです。

齋藤秀夫が天才を生む組織作りのために行ったこと。

それは、日本の代表的な財産である「型」の考え方と方法論の分析です。

シンプルに言えば、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上達のステップを明確に明示し、
「型」を教え込み、
それを徹底的に反復練習をしていく

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

中で、組織に所属する全員のレベルの底上げを行ったということなのです。

そして、その上達論や、動きの「型」の中に、きちんと音楽をする上での精神を練りこんだのです。

いわば、生きた血の通う論理。

そして、それをさらに大体的、構造的に取り組み、

「子供のための音楽教室」を創設することにより、早期教育が施されたのです。

4歳から12歳まで年齢や男女の区別なく、実力主義が貫かれた教育。

その中で、数々の天才の芽が育っていったのでしょう。


❷奨励会

奨励会とは将棋を指す棋士を育てる組織のこと。

お互いに競い合い、技量を磨き合う中で、羽生善羽や佐藤康光のような数々の天才を輩出しています。

ただ、将棋というのは成人に満たない若者にとってかなり厳しい世界。

奨励会は、

23歳までに初段、26歳までに二段という2つの年齢制限の壁が存在するのです。

17~18歳の育ちざかりの青年が、自分の誕生日を恐れるようになると言います。

1つ歳をとるということは、自分が棋士として生きて行けるかという生命線までの寿命を食いつぶすことになるからです。

加えて、将棋界に存在する師弟関係

師匠が弟子に手取り足取り教えるかと言えば、全くの逆。

ましてや、一度も師匠に対局してもらえなかったという棋士もいるほど。

ただ、そのような厳しい関係の中で、意見を発し、叱られ、濃密な将棋の世界にどっぷりつかりながら、数々の才能を生み出していったのです。


❸トキワ荘

トキワ荘は日本で最も有名なアパートと言われています。

漫画界の巨匠、手塚治虫がかつて住んでいたアパートであり、その手塚治虫を慕って集まってきた数々の著名な漫画家が輩出された場所でもあるのです。

そのメンバーが凄い。

『オバケのQ太郎』の藤子不二雄、『おそ松くん』『天才バカボン』の赤塚不二夫、『サイボーグ009』『仮面ライダー』の石森章太郎、他にも、寺田ヒロオ、鈴木伸一、水野英子などのそうそうたるメンバーたちが、このトキワ荘に集っていたのです。

トキワ荘の住人たちは、とにかくよく一か所に集まって、あれこれと意見を交わしたり、議論したりしたのだそう。

映画の感想や漫画の魅力を熱く熱く語り合う、溶鉱炉のような場所であったのでしょう。

さらに、時には、お互いの仕事を手伝い合うような関係でもあったようです。

まるで1つの家族

そのような密度の高い同じ時間や空間を過ごしていたからこそ、全員の「才」が相乗効果的に高まっていったのではないでしょうか。


天才を生み出す組織の条件

さて、上記の3つの組織や集団の共通点を洗い出すと、「天才を生み出す組織の条件」が見えてきます。

筆者は次の3つだと考えます。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

◆成長するための情報や上達基準が開示されている
◆同じ空間を共にする圧倒的な時間
◆熱の交流

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

筆者の所属するNPOもこれに似た構造をもっています。

まず授業がうまくなるために必要な技術や基準が明確に示されています。

「この項目がクリアできていたら、〇級のレベル」

というものが数値で測られるようになっているのです。

それを審査するのは、黒帯を取得している上級者のみ。

時には、項目をクリアできない時もある。

その時には上級者から、明確な次のステップに上がるための指針が示されます。

そして、各地にサークルというものが存在し、そこで自分の授業を毎週のように見てもらう中で、アドバイスをもらい、上達できるようになっているのです。

そのサークルの例会が終わると、かつては飲みに行き、熱く教育論を戦わせていた。

そのような熱く、溶鉱炉のような燃え滾った状態で、また仕事に向かう。

そしてまた例会でフィードバックする。

そんなサイクルを回してたのです。

結果として、教育界に名を残すような数々の巨匠、天才たちが輩出されました。

大学にスカウトされて教授になった人も複数います。
本を100冊以上執筆している人も両手では数えきれません。
全国から講演依頼が殺到している教師が何人もいます。
会社を立ち上げ、7万部を超えるベストセラー本を出した人もいます。

挙句の果てには、文科省が国の初任者研修のプログラムを作ってくれと頼んでくるようになりました。

それだけの仕組みづくりと、熱の交流が存在していたのです。


note界

翻ってnote界はどうでしょうか。

オンラインであり、リアルな交流がなければ、この記事で書いたような成長できる組織は作れないのでしょうか。

そんなことはありません。

例えば、クロサキナオさんが運営しているマガジンやメンバーシップ。

ここからは、noteを始めたばかりなのに、一気に急成長を遂げたクリエイターが数々いるはずです。

なぜそれが実現し得るのか。

それは、どうすれば成長できるかと言うステップが明確に示されているからです。
(特にメンバーシップ)

そして、活動量が多いメンバーが集まっている。

そのメンバーの活躍を間近に見たり、交流したりすることによって、熱が伝播していくのです。

そうやって、自分の中の「当たり前」の基準値が高くなっていく。

すると、いつの間にか成長が訪れている自分が存在します。


まとめ

現代は、厳しく、徹底的に叩き込むといった時代ではもうありません。

だからこそ、成長したければ、自ら見つけ、動き、アクションを起こしていかなければならない。

令和の現在でも、成長する組織の共通点・条件である

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

上達までの道のりの明確化
熱を生み出す交流

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

は普遍であると思います。

もし、自分の中に「もっと成長したい」という思いがあるのならば、そのような色合いをもつ集団に身を投じてみるというのも、1つの選択肢なのではないでしょうか。

筆者も、自分一人の力ではちっぽけであると知っているが故に、仲間と共に熱を交流し、進んで行きたいと考えています。


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明日の記事は、

「教えない」を教える授業 美術館発×社会科で育つ力

です。

ニューヨークの美術館で行われた鑑賞プログラムが巡りに巡って学校教育で実践される形に。その手法と筆者の社会科の授業との関わりを記事にします。

是非、楽しみにしていてください🎵

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