見出し画像

【日記】4月1日〜4月7日

4月1日
新年度。そして新しい部署での初日。
まるで新しい会社で勤めるような妙な緊張感のなか乗り換え駅に着くと遅れて新卒さんがやって来た。
誕生日にいただいたコースターのお礼をしつつ東京〜新潟間の高速バスについてまとめた資料をAirPodsで渡す。「彼氏にスマホのカレンダーを開いてもらって"私はこの日に新潟行くからあなたはこの日に東京来てね"って数ヶ月先までの予定を決めちゃいました」と話していて"彼氏さん、大変だなあ"と思う。いつものようにわいわい話していたら妙な緊張感は解けてしまった。

今日から担当するのは出荷する商品をひたすら検品する作業。やり方はほとんど分からないのに商品知識だけはバッチリなのでおおよその事はすぐに理解出来るし、これまで分かりにくかったことの答え合わせをしているようだった。

新しい部署は"いかに定時で上がるか"をモットーにしているので今日は定時で終わる。まだ新しい生活に慣れないので配送さん達が積み込みをしているのを見て謎の気まずさを感じながら退社した。

4月2日
朝から産業廃棄物専用の巨大な回収車がやって来る。狭い駐車場の中を器用に走り回って満載のコンテナと空のコンテナを交換していた。毎月恒例のイベントで毎回会社の車にぶつかりそうでヒヤヒヤしてしまう。

今日もひたすら検品に勤しむ。自分との戦いみたいな作業なのでラジオから時折流れて来る好きな音楽に救われる。
休憩所が座る場所もないくらいに混み合っているので休憩時間は元いた部署の近くにいる配送さん達をランダムにつかまえておしゃべりしている。話しかけると不思議と笑顔になってもらえるのが嬉しい。

定時前にバタバタしてわずかだけ明日にまわすのも嫌なので1時間残業。まだまだ遅いけれど出来るだけ終わらせて退勤。

夜、冷蔵庫にあったピーマンとベーコンを即興で炒めたものを作る。美味しかった。

4月3日
午前中、作業していると「もう雨降って来たよ」と聞かされて驚く。新しい部署では常に何かしらの音が鳴ってるので余程の雨風じゃないと分からない。

休憩時間に元いた部署へ行くと事務所の"テロリストが今月になってさらに酷い"と聞かされる。小言の多かった自分がいなくなって好き勝手やるようになったのか。さらに自分と入れ替わりで入った後輩のマイペースさが早くも問題になって来たらしい。夏への不安が高まっている様子。

少しずつ難易度を上げてもらいつつひたすら検品に徹する。まだまだ慣れないけれど、複雑な構造について理解できて来たらきっと面白そうだなと思う。今週2回目の定時上がり。

4月4日
「綺麗目の物なら慣れた人くらいの数字が出てるから助かるよ」という先輩からの言葉に励まされながら作業に集中。難易度を上げてさらに難しい修繕も少しずつやる。

夕方、休憩時間になって外に行くと循環便の運転手さんと久しぶりの再会。「どうよ、中での仕事は?」と聞かれたので「事務所とかお客さんとのストレスがなくなって凄く良いですよ」と答えたら「それを言うなよ(笑)」と言われる。つかの間の和やかなひと時。

4月5日
新しい部署での怒涛の1週間もおしまい。少しずつ構造についての理解も深まってきたので色々いじくる。毎日以前は持ち得なかった知識や技術を学んでいて悩みつつも面白い。
定時上がりになり、帰り際に同じ部署にいる方から「今週配属されたばかりなのにずっと前から居たような気がする」と言われて何だか嬉しい気持ち。
まだまだ終わらない雰囲気の元いた部署を横目に見ながら退勤。一度手伝ってしまうとズルズル続いてしまうだろうから今はあえて何もしないと決めた。

夜、米米CLUB「Singles」を聴く。

4月6日
久しぶりの連休。
ゆっくり起きて越美晴「エコー・ド・ミハル」をYouTubeで試聴したりする。

午後、運動不足気味なので少し離れた街へ行く。ショッピングモール内をぐるぐる歩き回り、買い物をしたら一駅分歩く。途中に公園で咲く桜を愛でる。

みんなで花咲かせや

夜、米米CLUB「ライヴ・ヒストリー1985-1997」DVDを見る。

4月7日
朝から美容院へ行く。
最初は20日で予約していたけれど、新卒さんの「20日、私と一緒に出ますよね!?美容院は別にその日じゃなくても良いじゃないですか」というひと言によって前倒しに。伸び放題でかなりボサボサだったのでちょうど良いタイミングではあった。

前回は代役の方だったのでいつものスタイリストさんに今年初めて切ってもらう。代役さんが手を付けなかった部分もざくざく切り、頭のサイズがひと回り小さくなったみたいに短くなった。昨年までのように暑い環境で働くことはなくなったけれど、これからの時期はやはり短い方が良い。

綺麗にセットしてもらったのでこのまま帰るのもなんとなくつまらないので、電車に乗って秋葉原へ出かけることにする。昔、PAGODAというライヴハウスへ行く際よく利用していた駅前のラーメン屋さんで昼ご飯を食べる。

そのままブックオフで「エコー・ド・ミハル」のCDを買う。レア盤になっているらしく都内で唯一秋葉原店にのみ在庫があった。
数年前、まだ"dis-covered"というライヴイベントの主催をしていた頃、まだ聴いたこともないのに言葉の響きが気に入って"echo de dis-covered"というサブタイトルを思い付いた。けれど"de"の発音で出演者さん達が混乱する可能性があったり、EDDという頭文字には「電子的直接民主主義」という若干政治的な意味合いがあり結局採用しなかった。
替わりに採用したのが「great music wonder」だった。けれど、そのイベントは当時蔓延し始めていたコロナによって開催日直前に中止となった。

地元に戻ると駅には凄い人の数。暑いくらいに晴れたお花見日和の日曜日、近所の公園へと向かう人々の行列を横目に帰宅。
帰宅して改めて「エコー・ド・ミハル」を聴く。ただただ素晴らしい。何故今までちゃんと聴かなかったのか。それともやっと理解出来るようなったのか。

アナログ盤は1万円以上するのでCDを買った

この次の「パスピエ」でコシミハル名義になり、シャンソンやクラシックにより接近していった作品達を色々聴いてみようと思う。

夜、森高千里「今年の夏はモアベター」を聴く。

#日記 #エッセイ #生活 #新年度 #緊張 #高速バス #仕事 #慣れない #雨 #ラジオ #音楽 #散髪 #春 #桜 #思い出