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【日記】12月18日〜12月24日

12月18日
新しい派遣さんが初出勤。先日職場見学に来た時と全く変わらない寝癖たっぷりの頭で現れた。その時を知らない事務所の人達は朝礼で挨拶する彼の頭を見て驚愕したとのこと。
その彼に代わって先週から勤務している派遣さんが自分の部署にやって来た。過去に似たような仕事をしていたらしいけれど55歳の派遣さんには少々キツそうな作業内容なのでこまめに様子を見る。

先週金曜日にやり残した仕事をやりつつ過ぎていく午前中。昼からは順調に進むもなんだかんだで終わらずやはり1時間半近い残業になる。

12月19日
今日から派遣さんにはガッツリと自分の部署で作業してもらうことに。脚立に乗って高いところまで物を持ち上げるのが苦手な以外は特に問題もなく、フォークリフトを使っての上げ下ろしのフォローまでお願いする。このまま定着してくれることを願うのみ。寝癖の派遣さんのことはよく分からない。

師走モードで慌ただしく過ぎていく。ところが事務所の"テロリスト"に自分達を馬鹿にしているとしか思えないようなことを立て続けにやられて遂にキレる。

夕方から色々重なり1時間半超えの残業。そういえば1日を通しての話題は"後輩が忘年会でどれだけ暴れるか?"だった。

夜、「やっぱり猫が好き」を見る。留守番電話の話。

12月20日
伊丹十三さんの命日。ここ2年くらい"宗教と自分"について考える場面が多かったので伊丹さんが作りかけていたという幻の映画を見たかったなと思う。

朝、会社に見知らぬ女性が入ってきた。
今日は元々お休みの事務員さんがいたのと新卒さんが営業さんと年末の挨拶回りに出かけて1日不在なので、てっきり他の営業所から応援に来た人かなと思って話しかけてみると、
「今日からお世話になります、〇〇です」
と自己紹介し始めたのでビックリ。新人さんが今日来るなんて聞いてない。
所長もいないのでひとまず事務所で待ってもらったものの、そこから他の事務員さん達が来るまで20分くらいの間ずっと立ち尽くすだけの状態になってしまい申し訳ない気持ちになる。みんな今日は所長が来るものだと思っていた様子。

派遣さんに色々と仕事を教えつついつもの作業をする。手取り足取り教えていると自分の入社当時のことを思い出す。

比較的落ち着いたまま夕方を迎え、定時を少し過ぎた頃に営業さん達が挨拶回りを終えて戻って来たので朝の話をすると「私がいれば対応出来たのに…!」と悔やんだり「それは印象悪いっすね」と怪訝な顔をしたり。

夜、高橋幸宏「EGO」リマスター盤を聴く。

デカジャケも映える

12月21日
朝、乗り換えの駅で電車を待っていると新卒さんがやって来たので一緒に出社することに。道中で別部署の方も合流して3人で"1年ってあっという間に過ぎるんですね"とか"今年は楽しいことありました?"みたいな話題になり、ふと「色々あったけれど、今年も無事に1年が終われるってことはやっぱり良いことだよね」と話したら「え、それってめっちゃおっさんの言うことじゃないですか」と新卒さんに一刀両断されてしまった。Z世代との隔たりを痛感。

新しい派遣さんに他営業所への出荷を教えているうちに午前は終わる。プチプチを使った梱包のテクニックが自分よりずっと上手くて明日からでも全部お願いしたいと思うほどだった。

年末の挨拶をしにやって来るお客さんがちらほらいてその応対に何故か自分まで駆り出される。夕暮れの眺め、交わされる会話、カレンダー。年末の雰囲気がどんどん高まってきて何とも言えない気分になる。そんな中で同じ部署の派遣さんが切れキャラ全開で吠えまくっているのが可笑しかった。今日は小1時間の残業。

会社の行き帰りにも「EGO」のリマスター盤を聴く。20歳くらいに初めて聴いて以来、幸宏さんのソロで一番思い入れがある大好きな作品なのでリマスター盤を聴くことには正直戸惑いに近い気持ちがあった。ビリー・コーガンが「マスタリングは時代を映すものだからリマスターには興味がない」と話していたように「EGO」は音質も含めて特別な存在なのかもしれないと感じていた。
しかし、まりんによるリマスターは素晴らしかった。独特の繊細な世界観を壊すことなく楽器の鳴りを厚めにしつつ、幸宏さんの歌をより響かせる音像に仕上がっているのが良い。

夜、高橋幸宏「Fate of Gold」を聴く。

12月22日
年末にかけて作業量がどれだけ変わるか分からないまま始まった金曜日。ちょっとだけ減って来たような気がするけど、たぶん気のせいだろう。

昼過ぎに会社の門に貼り付けてある求人広告を見たとても快活な72歳男性が「私でも大丈夫ですか?」と訪ねて来た。残念ながら派遣さんがふたり入ってきたところなので作業スペースがなく連絡先の交換のみに留まる。

今日は忘年会ということで定時になったら事務所も閉まるかと思いきや忘年会の開始時刻になっても全員働いていて「えっ?」となる。注文もどんどん飛んで来る。
しばらくして賑やかに会社を出て行く事務所のみんなを「メリー」とか「気をつけてねー」などと言いながらお見送り。ちなみに自分は不参加組。
帰ってから先日冷凍しておいた豚肉を解凍してまたまたひとり豚しゃぶパーティー。

夜、高橋幸宏「Broadcast From Heaven」リマスター盤を聴く。

12月23日
歯医者へ行く。今回は歯と歯茎の間に溜まった歯石をゴリゴリ取るのでかなり痛かった。何度も「大丈夫ですか?痛かったら左手あげてくださいね」と言われるもただ耐えるのみ。でも1回目の時は笑うこともほとんどなかった歯科助手さんが気さくに話しかけてくれるようになってちょっと嬉しかった。
が、まだ歯茎からの出血があるので引き続き診てもらうことに。ひとまず歯は綺麗になったので仕事以外で年内にすべきことはほぼやり遂げた。

帰りに事務所のみんなへのクリスマスプレゼントにお菓子の詰め合わせをいくつか買う。
今年の4月までずっと事務所の人達と自分達には大きな溝があった。元リーダーの前から軋轢に近いものがあり、事務員さんとこちら側の人間とが口論したり対立することも多々。そんな様子を見ていたこともあって、4月から自分と派遣さんメインでまわすことになった際に対立路線を止めようと決めた。
数日前のような腹立たしい出来事も数多くあるけれど、以前のようにバチバチに対立するのはやはり良くないと思ったからだ。
"会社でしか会わない人達なんだし表面だけでも笑いながら仕事したってバチはあたらないだろう"と思って接するようになってから雰囲気はだいぶ良くなってきた様子。もし以前のような荒んだ環境のままだったら気の強い新卒さんもどうなっていたか分からない気がする。

夜、大滝詠一「クリスマス音頭」を何度も聴く。

12月24日
朝からボウイとイーノの楽曲をフィリップ・グラスが編曲した「ロウ・シンフォニー」を聴きながら引き続きイーノの日記本を読む。週末に静かで美しい旋律を聴くようになった。それは騒がしい日常で消耗している心のバランスを取るための音楽療法みたいなものかもしれない。

昼寝してから買い物に行くと街はクリスマスムードに包まれていた。無印良品で化粧水を買おうとするもレジを待つ人の数が凄すぎて断念。買うものだけ買ってそそくさと帰宅。

晩ご飯はチキンステーキとアヴォカドサラダ。どちらもリュウジさんのレシピから。ちびまる子ちゃんの「家庭内クリスマス」という話を見ながら食べた。

夜、はっぴいえんど「The HAPPYEND」を聴く。

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