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巻三

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【平家物語の各章段を1Pまんがにしています。】巻三では安徳天皇が誕生して一門の栄華は頂点へ。しかし重盛の死によって早くも翳りが…。
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2024年4月の記事一覧

【平家物語】巻03_17 行隆之沙汰

しょっぱなは物騒なエピソードから始まります。 大江さんはこの章段のなかでは基房の部下とし…

【平家物語】巻03_16 大臣

保元の乱以来の、藤原さんちの兄弟の確執は続いてます。 頼長の息子である師長のほうはむしろ…

【平家物語】巻03_15 金渡

福原へ赴いて清盛をなだめようとした静賢への、清盛の反論は主に 1)身を粉にして国事に尽く…

【平家物語】巻03_14 金渡

さて、前章段から引き続き「重盛さよならエピソード」です。 「え…あんた、日本の大臣として…

【平家物語】巻03_13 燈炉之沙汰

前章段で重盛は亡くなりましたが、「重盛今までありがとう特別番組」的に、彼の生前のエピソー…

【平家物語】巻03_12 無文

1179年の春に俊寛が鬼界ヶ島で死去。 5月に辻風、その後熊野詣に行って、その夏に重盛は亡く…

【平家物語】巻03_11 医師問答

いよいよ重盛の最期が近づいています。 清盛との対立描写が繰り返されていたので、胃は痛めていただろうと思われましたが、身体の不具合描写があったわけではない重盛。ここに来てついに心労が体に伝わっちゃたんですようかね、倒れてしまいました。 この章段の前半は、前章段での占い結果通りに身を慎んで熊野詣する重盛のお話。めちゃめちゃながい一人台詞(お祈りなんだけど)に、彼のストレスフルっぷりが表れているようでもあります。 ・己の倫理観と、清盛から求められている立場の齟齬が苦しい ・このま

【平家物語】巻03_10 ツジカゼ

「鹿ケ谷の陰謀」首謀者処分のエピソードは終わり、ここからは重盛の死に向かってお話が進みま…

【平家物語】巻03_09 僧都死去

巻3前半の主役格・俊寛がついに亡くなりました。 成経たちが熊野詣ごっこをしているときも参…

【平家物語】巻03_08 有王

有王も旅の途中で盗賊に身包みはがれたりしてるんですけど、この漫画では比較的小奇麗にしてま…

【平家物語】巻03_07 少将都帰

京に帰還した成経が向かったのは、教盛の門脇邸ですから、いまの六波羅蜜寺の近所。康頼が向か…

【平家物語】巻03_06 頼豪

僧侶を怒らせるとあとがコワいぜー、という話のつながりで、平家台頭よりも百年ほど前のお話で…

【平家物語】巻03_05 大塔建立

平家物語定番の「突然過去の伏線公開」回です。 今回は、清盛と厳島神社との付き合いの始まり…

【平家物語】巻03_04 公卿揃

こういう漫画を描くときに一番困る、平家物語恒例の「揃モノ」です。 しかし今回は名前羅列だけでなく、エピソードも紹介されてるので、まんがにする側にとってはありがたい…。 陰陽師というと、平家物語のクライマックス・壇ノ浦合戦で、イルカの群を見かけて占う陰陽師がいますが、あの人の名前は安倍晴信。この時晴はお年寄りらしいので、祖父と孫とか、わりと近い親戚だったりするんですかね。 甑のエピソードまで入れることができなかったのは残念。 陰陽道では北は陰、南は陽だったと思うので、北が女で南