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ディズニーキャストから始まった私のキャリア

こんにちは。
元ディズニーキャストの高校教員Kyanです。

学生時代にTDRでアルバイトをしていたという人は、東京近郊にはたくさんいると思います。

でも、それをあえて社会人になっても表に出すという人は多くないかもしれません。

わたしは、めちゃめちゃその経験を仕事に使います。

非常に効果があるのももちろんですが、私の社会人人生の第1ステージであり、ビジネスマインドをつくったすごく大切な経験だったからです。

今日はそんなディズニーランドで得たものについて書いてみたいと思います。


① ディズニーキャストやる前のわたし

大学入学後2年間は小さな塾で中学理科と大学受験物理の講師のアルバイトをしていました。

バイトとは言え、初めてお金をいただいくお仕事だったので、本気でやってました。

1コマの授業のために2時間教材準備して(もちろんそこに時給は発生しない)。

進学校に合格させたり、学校行かずにヤンチャばっかやってた生徒が高校合格したときは嬉しかった。

・自分なりに試行錯誤するというスキルはあった
・その代わりやりたい放題もやってた
・仕事というより、半分趣味で、楽しいことやってお小遣いもらえてる感じ(当時のバイト代は月3~4万)

どこにでもいる先のことは特に考えてない普通の大学生だったかなと思います。

遊びに対してアクティブでしたが、学問に対して真面目でもなく、将来の野望もなければ、なんとなく進んできた人生だったかと。


②ディズニーキャストでの経験から得たもの

友達も家族も親戚も全くいない土地でのひとり暮らし。

親の支援なしなので、自分の収入だけで暮らす生活でもありました。

1年間、ディズニーキャストの仕事に没頭し、人生を見つめ直すことに使いました。(ディズニーキャストをやることになった経緯については以前のnoteに)


・まずはベクトル合わせ!ディズニーユニバーシティ

ディズニーキャストに採用されると、TDR内にあるディズニーユニバーシティで研修を受けます。

驚いたのは、キャストとして入る学生アルバイトやフリーターだけでなく、出入り業者さんも必ず参加するということ。

わたしが研修時にペアを組んだのは、40代の水道業者さんでした。

関わる人すべてにウォルト・ディズニーのスピリットやディズニーの歴史・文化を理解してもらった上でお仕事をしてもらう。

お客様へのハピネスの提供がうまくいくはずです。

スピリットが浸透しているからこそ、お客様対応をしていて困ったときに "ウォルトならどう考えるだろう?" "キャストとしてゲストに何をしてあげられるだろう?"と立ち返る場所になる。

キャストひとりひとりが、主体的に考えて行動できるようになります。

"企業理念がシンプルでわかりやすく、社員に浸透している会社"が強いことをのちに感じるようになりました。


・新人キャストには必ずひとり立ちまでトレーナーがつく

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 ユニバーシティで各部門に合わせた研修を数日行ったあと、ジミニークリケットのバッヂをつけたトレーナーがお迎えにきて、それぞれのロケーションにてOJTが始まります。

先輩キャストについて仕事やディズニー精神を学び、初日の研修から4日目ぐらいだったと思うのですが、お客様の前に出たのは1時間だけ。翌日は3時間。次の日、ようやく1日。どれもトレーナーに付きっきりで隣についてもらって。

そしてようやくひとりで仕事するようになります。

その後も、入社1ヶ月、3ヶ月、半年と定期的に研修プログラムが組まれています。これをアルバイト社員におこなっている。

 これは非常に素晴らしいシステムだと思いました。

先輩キャストのように早くなりたくて試行錯誤するし、担当トレーナーだけじゃなくてみんなが新人の成長を見守ってくれる。

新人だけじゃなくて、周りも大きく成長する。

うちではここまでの研修コストをかけられないと言う職場多いと思うのですが、ここをサボらないことが後の大きな利益になると思います。

前職のウェディングの会社でも、このようなプログラムがあって、新入社員はみんな生き生きと働いていたのを思い出します。

非常に残念なことは、学校教育の現場ではこういうものは皆無と言っていいほどないということ。この辺の闇はまた今度…


・全てが楽しい事ばかりじゃない。人間関係は大変だ。

業務内容はとても楽しく、やりがいのあるものでした。

失敗もたくさんあったが、多くの人がフォローしてくれ、フィードバックしてくれた。でも、人間関係に悩むことも多かった。

ディズニーキャストは女性が占める割合が大きい。

わたしがいたロケーションでは、30名前後が毎日働いていたが、平日は男性が3名。ほぼ女性しかいない職場ではややこしいことも多い。

ただ、お客様の前に立つと、そういったのもは微塵も現れないのがすごいところでもある。

お客様の中にも困った方が必ずいる。

無理難題をぶつけてくる、モラルに反する方もいる。

そういった方にもハピネスを提供しなくてはならない。

こういった中で、胃薬を飲みながらなんとか働いていた時期もありました。

仕事って、やりがいや楽しいことだけじゃない。

時に、苦しいことの方が多いときもあるんだなと思った21歳でした。


・"人の人生に関わる仕事をしよう"という信念を持つことができた

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ディズニーランドという場所で、日々お客様へハピネスを提供する中で得ることができた人生のテーマです。

ディズニーランドにくるお客様は、特別なだれかと、特別な時間を過ごし、特別な一生に一度の思い出を作りに来ています。(大げさかもしれないけど、テキトーな誰かと気まぐれに行く場所じゃないですよね)

そこで生まれたハピネスは、その人の人生を豊かにしてくれる。

わたしが小さくても作用したことが、誰かの人生に良い影響を与えているのなら幸せだなと思ったんです。

社会人人生の第一歩がディズニーランドという場所でスタートできたから得られた想いなのかなと思います。


最後に

21歳という若いときに、1年間のすべてをディズニーキャスト生活に捧げ、多くを学べたことは、わたしの人生、キャリアにおいて大きな財産になったなと思います。

それがあったからこそ、第2ステージとしてウェディングという場所に進めたし、今現在、ディズニーキャスト ✕ ウェディング ✕ 物理教員という生き方を中高生に見せることができています。

生徒たちが将来、「そういえば、先生があのときこんなこと言ってたなー」と思い出してくれるようなことを、これからも伝えていきたいなと思います。


Kyan



お読みいただきありがとうございました。

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