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【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌33:抗生剤を使用することで起こる腸内細菌の変化】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

 日本人の1分間の平均読書速度は400~600文字

 ということで今回は『抗生剤を使用することで起こる腸内細菌の変化』について紹介します。

(蛙・ω・)<ゆっくり(1分)していってね。


■前説

 先ず前提として紹介しておきたいのは、

『腸活』において『抗生剤』の使用はNG

 だということ。
 抗生剤を使用したことで一度消滅(全滅)した腸内細菌は復活しません。
 
 腸内細菌はヒトの健康維持には欠かせない存在であり、ヒトの病気に対する免疫遺伝子の大半を持っているのも腸内細菌です。
 現代人の腸内細菌自体は年々減少しており、そのような状況で腸内細菌の種が減少するのは避けたい訳です。

 で、実際に抗生剤を使用すると腸内細菌の数はどのように変化するのか。
 というのが今回のnoteです。


■今回の論文

□各種抗生剤投与による腸内細菌叢の変動 (小児科領域にみられる影響について)

 1982年の論文より。
 
 抗生剤の使用は腸内細菌にとって大きな被害をもたらすことは明らかになっているため、極力使わないことが大事ですが、そうは言っても、

・抗ガン剤
・白血病
・悪性腫瘍
・免疫不全症候群

 など、抗生剤を使わざるを得ない状況も存在します(医療の進化により選べる選択肢は増えています)

 では、実際に抗生剤を使用すると腸内細菌はどうなったのか?

□腸内細菌の減少

・ビフィズス菌の減少
・バクテロイデス菌の減少
・エスケリキア(大腸菌)の減少
・スタフィロコッカス(黄色ブドウ球菌)の減少

『ビフィズス菌』『バクテロイデス菌』は基本的にヒトに必要不可欠な細菌です。
 また、『エスケリキア(大腸菌)』も一部の有害な大腸菌を除けば人体には無害・有益な存在です。
 唯一『スタフィロコッカス(黄色ブドウ球菌)』だけが人体に有害な常在菌です。

 抗生剤で有害な黄色ブドウ球菌が減少したことは喜ばしいことですが、それ以上に有益な善玉菌・日和見菌が減少したという結果でした。


□抗生剤投与後の回復

・ビフィズス菌・バクテロイデス菌は徐々に回復した
・エスケリキア・スタフィロコッカスの回復は速やかではなかった

 完全に死滅しない限り、回復の見込みはあるとのこと。


□抗生剤使用後の人体への影響



・下痢症状が高頻度に発生した
・偽膜性腸炎
・出血傾向の増加

 
特に乳児に顕著に症状が認められた

 
 という内容になっています。
 腸内細菌が乱れると便に症状が見られるのは有名な話で、抗生剤使用により腸内細菌バランスが大きく崩れたことで副作用が発生したという訳です。

 
 やはり、使わずに済むのであれば抗生剤は使わない方が◎
 
 腸内細菌叢・腸内環境を良好に維持することで多くの疾患の予防になるので、実際に病気になってしまわないように腸活に努めたいですね(o・ω・o)


■抗生剤を使わなければいけない時には

✅抗生剤+プロバイオティクス(細菌)を服用することで腸内細菌叢へのダメージを軽減できる
 
✅抗生剤+プレバイオティクス(食物繊維)を服用することでも腸内細菌叢へのダメージを軽減できる
 
✅発酵食品やきのこ類など『菌を含む食品』を摂る
 
✅肝臓へのダメージを防ぐために飲酒を控える

 
・「プロバイオティクス(細菌)を飲んでも抗生剤で死んでしまうのでは?」
⇒細菌は死骸も有効に活用される(他の菌のごはんになる)ため腸内環境に有効に働く

 抗生剤+プロバイオティクスを同時服用した場合、下痢症状になる確率を大幅に減少させることができたそうです。
 
・プレバイオティクス(食物繊維)では



レジスタントスターチ >> イヌリン・難消化性デキストリン

 となっており、炭水化物であるレジスタントスターチが特に有効だったとのこと。
 
・発酵食品・きのこ類は腸内細菌叢を保つ事に有効に働く
 
・抗生剤やその他毒素を処理する肝臓をガードする事も重要

 
 それぞれ抗生剤による人体へのダメージを抑える為に有効な手段となっております。

 


 自分の健康は自分で維持するしかないので、知識は持っておきたいですね(o・ω・o)

「プロバイオティクスは何を飲めば良い?」という方には有名なプロバイオティクスをいくつか紹介しておきます。カエルも飲んでいます(o・ω・o)
 

(蛙・ω・)<特にオススメしたいロイテリ菌


(蛙・ω・)<安心安全のパレオさんが監修したシンバイオティクス

 
 代表的なものを載せておいたので、プロバイオティクス初心者の方もどうぞ(o・ω・o)


 最後に良かったら♡スキをお願いします。
 それではまた明日〜(o・ω・o)ノシ





【参考記事】




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