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【ジョゼと虎と魚たち】劇場版観たからネタバレせずに感想語る

 こんにちは(o・ω・o)虫圭です。
 劇場版アニメーション『ジョゼと虎と魚たち』の感想や、ここ良かったな、を語るnoteです。
 ちなみに田辺聖子さんの原作小説も、アニメーションの後に読みました。
 
 ネタバレ無しに語るのってけっこう難しいので、とりあえず、YouTubeにアップされているロングPVと冒頭シーンまでは本編を語って良いこととします。
 
 いいですね?
 
 良いこととします(o・ω・o)
 

ロングPV

冒頭シーン

 先ず、先に原作ファンの方に言っておかなければならないのは、PVを観て解る通り、原作とアニメはけっこう違います。
 主人公の恒夫(つねお)は関西弁ではありません。
 また、生活費を切り詰め何か夢を追う誠実そうな青年です。
 
 原作と変わらないのは、ジョゼと恒夫の出会い。
 
 車椅子で下り坂を猛スピードで下ってくるジョゼと、それを受け止める恒夫のシーン。
 
 映像が美しいですね。
 ジョゼが可愛いです。
 
 
 何か、テーマを持って語らないと締まらなそうなので、ロングPVと冒頭4分に映っているものからピックアップします。
 
 

 
海・虎・障害
 

 
 公開からまだ1日しか経っていないので、今はこれくらいでしょうか。
 
 

▪️海

 恒夫はスキューバダイビングで海に潜っていますし、ジョゼと二人で海に行って笑ったり、何だか辛そうに言い合ったりしています。
 
 海は本編でもかなり重要な場所でありモチーフです。
 
 恒夫は恒夫で海に対して強い想いがあり、ジョゼはジョゼで海に対して強いこだわりがあります。
 
 その為、海のシーンでは、『波』や『雲』や『砂浜』や『音』、そして『カメラ(撮り方、撮影演出)』がかなり特徴的です。
 
『カメラ』について、撮影技法などには詳しくありませんが、『魚眼レンズ』で覗いたような撮り方をしているなぁ、と最初に思いました。
 画面の外側が円形に少しボヤけているように見えるためです。
 魚眼レンズの正しい見え方は"円形に歪曲する"、というのが正しいのでしょうけれど、

 本編では円形にボヤけていることで、『登場人物の日常を切り取って写している』ように感じられました。
 特徴的に見えたポイントです。
 もしかしたら少し慣れるまでは違和感があるかもしれません。
 
 最初は少しピントがあっていないような、全体がボヤけているいるような感じで、まさに「カメラ越しに見ている」という感じがしましたが、いつしか全体がクリアになり、その頃には「作品に没入していた」ように思います。
 
 うーん、何と言うか、
 
「まんまと魅せられた」
 
 感じがしました。
 
 物語の進み方、テンポが良かったので、気付いたら観嵌まっていました。
 公開日がクリスマスだったせいか、観た時間帯(19時スタート)のせいか、今現在の作品への期待値の現れか、それか私の地元が田舎な為か、シアター鑑賞者は少なかったのですが、
 シアター内は物音ひとつしなかったので、私以外にもあっという間に惹き付けられて、集中して観ていたのかもしれません。
 
 
 はい。
 作品にだけ集中させる魅力がある作品だと思います。
 
 

▪️虎

 虎が出てきます。
 動物園にいる虎です。
 作画がとてもリアルです。
 カッコ可愛いです。
 

配給:松竹/KADOKAWA 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

 
 原作かアニメを観れば虎がどんな存在かは作中で説明されていますが、意外と登場時間は少ないです。
 
 ですが、大事なシーンで虎が出てきます。
 原作においてもアニメにおいても私は好きなシーンです。
 
 ジョゼの性格、と言うか、"恒夫に対する態度"は、

 高慢怪ッ態(けったい)
 
 なので、そんなジョゼと恒夫と虎が一緒に同じ画面に映るのが面白い化学変化だなぁ、と思いました。
 
 
 ジョゼがね、可愛いんですよ。ジョゼが。

配給:松竹/KADOKAWA 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
 


 原作では単純に『可愛い』とは形容できないかもしれませんが、それでも高慢怪ッ態なジョゼが、とても可愛く思える。
 
 可愛くと言うか、「愛しく思える」シーン、になっているのではなかろか?
 なってると思います。

 

劇場に確かめに行ってください。

 

▪️障害

 はい。障害です。
 ダブルミーニングです。
 
 身体的障害を持つ人のことは『障碍者』と書くのが一般的とされています。
 一番正しいのは『障礙者』だそうです。
 常用漢字に置き換えたものが『障害者』なんだそうです。

はてなブログによりますと、
 
意味の異なる「害」の字を使用することを好まない人々の一部は、「礙」の俗字である「碍」を用いたこの表記を使用している。
元来この字には「石に進路をさえぎられている」という意味があり、今まで使っていたとされる。

 
 とのこと。
 なるほど。石に進路をさえぎられている。
 覚えておきましょう。
 
 恒夫とジョゼの間には、色んな障害がある訳です。
 
 そりゃあもちろん、物語ですから。
 山あり谷ありでないといけないわけですが、恒夫は健常者ですので、ジョゼの障碍を避ける手伝いは出来るわけですが、本当の意味で理解することは、難しい訳で。
 
 そこがひとつ、物語の肝要になってきます。

 

 
 
 そんな中でもですね、美しいんですよ。
 
 映像と、音楽と、演出が。
 
 Twitterにて、「物販のポストカードがバカ売れしている」
 
 なんてものを見かけたんですけど、納得。
 だって美しいんだもの。

配給:松竹/KADOKAWA 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project
 
 
 
 音楽もですね、EvanCallさんという方が担当しているのですが、アニメーション界隈で有名な作品だと、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の音楽を担当しているのもEvanさんです。
 
 劇伴スゴく良いので、都会っ子の皆様におかれましては、是非、音響に力を入れているシアターで観賞、傾聴することをオススメしますよ。ええ。本当に。

 
 最後は演出ですね。
 
 これはですね、もう、
 
 
 

劇場で観て

 
 
 としか言えません。
 泣いちゃうから。
 演出と、作画と、音楽とが混ざりあった本当に美しいものに。

 

配給:松竹/KADOKAWA 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

 
 
 私はこの絵観たらもう涙出ちゃいます。
 ロングPVでもこのシーンはEveさんの主題歌と相まって、とても、良い、ですよね。
 
 ジョジョ風に言うと、
「ディ・モールトベネ(非常に良しッ!!)」
 です。
 
 思わず歌詞を口ずさんじゃうくらい。
 
 良いと思います。
 
 
 

 
 はい。
 以上でございます。
 
 公開されているもののみで構成してみましたが、
 興味を持っていただけたら幸いです。
 
 私は原作をアニメの後に読みましたので、原作視点を持って2回目を観に行くのがとても楽しみです。
 
 ジョゼとおばあちゃんの関係とか。劇場版では描かれていない原作小説のみのシーンを頭のなかでイメージしたりとか。
 
 楽しめます。
 
 

劇場版アニメーション『ジョゼと虎と魚たち』
 

 
 虫圭のオススメです(o・ω・o)是非シアターでどうぞ。

 
 
(o・ω・)<ボンズ、やってくれたぜ。
 
 
 

中川大志 清原果耶
盛山晋太郎 リリー
原作:田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」(角川文庫刊)
監督:タムラコータロー
脚本:桑村さや香 キャラクター原案・コミカライズ:絵本奈央キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
コンセプトデザイン:loundraw (FLAT STUDIO) 劇中画:松田奈那子プロダクションデザイン:平澤晃弘・片貝文洋・中村章子
画面設計:川元利浩 美術監督:金子雄司 色彩設計:梅崎ひろこ撮影監督:神林剛 3DCG監督:三宅拓馬 編集:坂本久美子
音楽:Evan Call 音響監督:若林和弘 音響製作:ソニルード
アニメーション制作:ボンズ
主題歌・挿入歌:Eve「蒼のワルツ」/「心海」(TOY'S FACTORY)
配給:松竹/KADOKAWA 製作:『ジョゼと虎と魚たち』製作委員会©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project

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