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ブティック 兎(ウサギノヴィッチ)

 どうも、ウサギノヴィッチです。
 
 不条理に出てくる人、特に主人公は真面目で律儀ですよね。
 ある一つの目標に向かってどんな災難や困難が降りかかっても、達成させようとするんですから。
 たとえば、カフカの『変身』。毒虫になっても会社に行こうとする気持ちは変わらず持っていて、ベッドから這い上がろうとします。
 今回読んだのは、本谷有希子の『いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか』です。
 三時間以上、店の更衣室から出ない客が気になってしまい献身的になって、閉店後も客に付き合って、結局は夜通しになり、それでも見つからない。近所のファストファッションの店でありったけの服を買ってくるが、それでも見つからないから、ちょうどキャスターがついているので、更衣室ごと運んで探そうとする店員の話です。
 
 完全に店員と更衣室の客が共犯関係みたいなことになっていることが笑えてきます。どうしても、このお客様にあった服をみつけたいという親心みたいな親切心が、ナンセンスなことになっています。
 この話の最後は、キャスター付きの更衣室は、手で引っ張っていたら、坂道になって、ふと力が尽きてしまうと、更衣室が坂道を下って行ってしまう。道中で、人ではない音が聞こえてなくて、この中にいるのは何なんだと思ったが、そんなことさえどうでもよくなってしまった。むしろ、そういうことなら個性的な体型をしていてどの洋服も似合わないのは当然だと思いいたった。
 これは不条理だと思う。
 最後の最後まで読めば、タイトルの理由までわかるのようになっている。
 短い話なので、立ち読み程度でも読める話なので、是非とも。
 
 僕は、服を買いに行くのが苦手でですね。店員さんと会話するのが苦手というのがありますね。人見知りのコミュ障なんで。
 あと、更衣室入って試着した服を来た自分を見てもイマイチぴんと来ないというか、想像通りだから、驚きがない。
 そもそも、最近までは、ZOZOTOWNを利用してたので、試着という概念がなかった。自分に合うサイズを買って、来たものをダンボール開封して、袋のビニール破って初めて見るんだから。
 最初の方は、サイズがちょうど良いのが来ていたのに、夏服になってきて段々サイズ調整するのが難しくなってきた。欲しいサイズがあったとしても、それが実は自分のサイズからはみ出ているということがあるから。
 だから、最近はユニクロに変えちゃえましたね。仕事がオフィスカジュアルなので、そんなに派手じゃなければいいので、ユニクロの大人しめなデザインで毎日を過ごしています。

 服屋に行くときに、自分にコンプレックスが発動するから、嫌になっちゃうのかなって思いました。
「自分みたいな人間が服を買ってすみません」
 みたいな感情が湧くんですよね。
 そんなこと気にしなければいいのかもしれないんですけどね。ダメなんですよね。
 でも、服って買うのは楽しいですよね。
 自分のためにオシャレするのは楽しいです。
 だから、ZOZOTOWNは楽しかったです。誰にも邪魔されずに、自分の気に入った服を買うことが出来るから。
 ZOZOスーツ頼めば良いのかな?
 そうすればハズレはなくなるか。
 頼んでみようかなぁ。
 ってか、まだあるのかな?
 
 まだ、本調子じゃないから、今日は、こんな感じで。 

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