Daily Select News［17.8.2020］
8月17日（月）のデイリー・セレクト・ニュース｜平日版
表紙画像：Steven WeiratherによるPixabayからの画像
＜！＞日本語記事のピックアップ数が非常に少ないので，項目分類は省略．外国語記事も全体的に少なめ．
＋今日の翻訳記事
コロナ危機は世界的に経済的・社会的な不平等を露呈させたばかりか，それをさらに悪化させた．こうした現状の中でも，一握りのビリオネアたちは，莫大な富を得ている．これに対し，ビリオネアたちがコロナ危機の間に得た富に課税し，それを全ての米国人に医療を行き渡らせるための資金にしようと提案している人物がいる．本記事は，米国のバーニー・サンダース上院議員による，The Guardianへの寄稿記事．
▼日本語記事はこちら
コラム：ハイテク大手に投資集中、ＩＴバブルと違う形の危険性
［ニューヨーク 8月12日，Reuters Breakingviews］
焦点：「鉄のカーテン」再びか、ドル圏から締め出し恐れる中国
［北京／上海 8月13日，Reuters］
Twitterが選挙の誤情報に対抗するための取り組みを強化
［8月16日，Techcrunch］
———――
▼外国語記事はこちら
◇国際政治：東地中海での緊張の高まり
Erdoğan is both a bully and a menace. Europe ignores him at its peril［エルドアンはいじめっ子であり，脅威でもある．欧州は危険を冒してまで彼を無視する］
［8月16日，The Guardian by Simon Tisdall］
US supports Cyprus, wants closer east Med gas cooperation［米国はキプロスを支援し，東地中海でのガス協力を望む］
［ラルナカ 8月16日，AP］
Ankara annonce une extension de ses recherches de gaz en Méditerranée［アンカラは，地中海でのガス掘削の延長を発表］
［8月16日，Le Figaro］
—————
◇政治：揺れるベラルーシ
Leader of Belarus rejects calls to rerun presidential vote［ベラルーシの指導者，大統領選の再投票要求を拒否］
［ミンスク 8月16日，AP］
„Das wird der Anfang eures Endes“［それがあなたの終わりの始まり］
［8月16日，Frankfurter Allegemeine Zeitung］
„Deutschland und die EU schauen zu“［ドイツとEUは監視している］
［8月16日，Der Tagesspiegel］
—————
◇政治＆社会：中東
Iran kann sich auf China und Russland verlassen［イランは中国とロシアに依存することができる］
［8月16日，Frankfurter Allegemeine Zeitung］
Die neue Realität im Nahen Osten［中東の新しい現実］
［テルアビブ 8月15日，Sueddeutsche Zeitung］
Abbas im Abseits［アッバス・オフサイド］
［8月16日，SPIEGEL］
—————
◇政治＆社会：その他
The United Nations is in danger of losing its sense of purpose［国連はその目的意識を失う危険にさらされている］
［8月16日，The Guardian by Carolina Larriera］
The other election gripping Washington［ワシントンが興味を示すもう一つの選挙］
［8月15日，POLITICO］
—————
▼翻訳記事：The pandemic is helping the rich get even richer. It's time to tax their obscene wealth［パンデミックは金持ちがさらに金持ちになるのを助けている．彼らの法外な富に課税するときがきた］
▼本稿の翻訳記事は，あくまでも機械翻訳に筆者が多少の変更を加えただけであるため，原文を一読することを強くお勧めする．筆者は，この翻訳記事の正確性についてはあまり保証できない（要は筆者が内容を大まかに理解できればいい程度のものだからだ．それに，機械翻訳を完全に信頼するにはまだ早すぎる）．
The pandemic is helping the rich get even richer. It's time to tax their obscene wealth［パンデミックは金持ちがさらに金持ちになるのを助けている．彼らの法外な富に課税するときがきた］
［8月11日，The Guardian by Bernie Sanders］
我々は，米国の歴史の中で特別な瞬間の真っただ中にいる：公衆衛生危機，大恐慌以来の最悪の経済状況，気候変動の脅威，そして権威主義的な方向に国を動かしている大統領である．これらすべての危機の中で，もう一つの大きな関心事があるが，ほとんど注目されていない．それは，我が国に存在する，法外なレベルの所得と富の不平等，そしてパンデミックの間，その不平等がより悪化しているという事実である．
何千万人もの米国人がいま，経済的な絶望に直面している——失業，医療の損失，立ち退き，飢餓——一方，非常に裕福な人々は，あるかに裕福になっている．ここに，米国のすべての人にショックを与えるべき三つの数字がある．130憶ドル——これは，世界で最も裕福な男であるジェフ・ベゾスが，彼が所有する会社が何十万人もの労働者に有給休暇や危険手当，安全な職場を与えていない間に，1日で稼いだ金額である．210憶ドル——これは，米国で最も裕福な家庭であるウォルトン家が過去20週間に稼いだ金額である．一方，米国の納税者たちは，米国で最大の民間雇用者であるウォルマートで飢餓に苦しむ賃金を補助し続けている．7310憶ドル——これは，米連邦準備制度理事会（FRB）が3月に株式市場を下支えする緊急対策を開始して以来，467人の億万長者の富がどれだけ増えたかを示している．
信じられないことに，数年前に署名されたトランプ大統領による富裕層への優遇措置により，億万長者は現在，教師や看護師，消防士，またはトラック運転手よりも低い実効税率を支払っている．億万長者がパンデミックの間に得た莫大な利益は，9200万人の米国人が無保険または不十分な保険であり，何千万人もの米国人が立ち退きや差し押さえに直面している時代にもたらされている．多くの人々が経済的に苦労しているときに，ほんの一握りの億万上者（トップ0.0001%）が，FRBによる事実上の救済措置を受けた後，法外な利益を上げる機会として，世界的なパンデミックを利用していることは，道徳的に恥ずべきことである．
国家の優先順位を変える時が来ている．複数の億万長者がより豊かになることを許す代わりに，議会は労働者の家庭ために立ち上がる必要がある．手始めに良い場所は，億万長者がパンデミックの間に稼いだ莫大な利益に課税し，公衆衛生上の緊急事態の間，権利としての医療を保証するためにそのお金を使用することだろう．税金の公平性を求める米国人によれば，米国で467人の億万長者が得た富の利益に60％の税金を課すと，4200億ドル以上になる．それは，メディケアが（処方箋を含む），この国に住む全ての米国人の医療費をすべて支払うのに十分なお金である．
少し考えてみたい．467人の億万長者が得た富に60％の税金を課すことで，メディケア（高齢者向け医療保険）を通じて医療保険が米国のすべての人に行き渡り，保険適用の有無に拘わらず，今後12か月間，自己負担の医療費を支払わなくて済むようになる．それこそが，私が最近，Ed Markey上院議員とKirsten Gilillbrand上院議員と共に提出した「Make Billionaires Pay Act」が成し遂げようとしていることである．
この法案の下では，癌と診断された人は誰もGoFundMeで見知らぬ人にお金を乞う必要はない．糖尿病でインスリンを買う余裕がなくて死ぬ人はいないだろう．コロナウイルスの症状を持つ人は，費用のために医者に行くことを恐れず，隣人や同僚，家族や友人に感染する危険性もない．
メディケア・フォー・オールのための戦いは今後，少なくとも12か月間は続くものの，この公衆衛生危機の間に必要な医療をすべての米国人が受けられるようになるだろう．そして，この恐ろしい世界的大流行の間に米国で最も裕福な人々が手にした法外な財産に60％の税金を課すことで，そのすべてを賄うことができる．60％の増税はかなりの負担増に聞こえると考える人がいるかもしれない．それでは，その懸念を和らげたい．この税金を支払っても，467人の億万長者は3100億ドルの差で勝っている．私を信じてほしい，彼らの家族は生き延びるだろう．
国家として，我々が存在する所得と富の不平等のグロテスクなレベルにようやく対処する時が来ている．私の見解では，米国で最も裕福な3人の人々が，下位50％よりも多くの富を所有し，上位1％が下位92％，新規所得全体の45％が上位1％に行くことは，もはや容認できない．
莫大な経済的苦痛と苦しみのときに，我々は選択を迫られている．我々は，他のほとんどの人がより貧しくなる間，非常に裕福な人々がはるかに豊かになることを可能にし続けることができる．または，我々は，数千万人の米国人の健康と福祉を改善するための，パンデミックの間に作られた一握りの億万長者の賞金に課税することができる．
驚異的にうまくいっている億万長者クラスではなく，傷ついている労働者階級を代表して議会が行動する時が来たのである．公衆衛生上の緊急事態の間，メディケアをすべての人に拡大するために億万長者に支払いをさせることは，始まるのに良い場所である．
▼このマガジンについて
※なお，本マガジンはあくまでも個人利用のためにまとめたリストであり，本マガジンに掲載されている情報の閲覧によって生じたあらゆる損害・損失に関して，当方は一切の責任を負いません．（2020年7月7日，但し書き改定）
今日よりも素晴らしい明日のために――． まず世界を知り，そして考えること． 貴方が生きるこの世界について，一緒に考えてみませんか？