見出し画像

4月8日 ○○○ドリルを産んだ規格外の発想(参考書市場)

はたらくおとな向け。普段の仕事と無関係なケーススタティで頭の体操。
普段の仕事を超えて、視野を広げ、ビジネスの頭の体操をするのにぴったり。
考えるための質問例がこちら。

→「児童書」「学習参考書」ともにユーザー(子)と購入者(親)が異なるが、どのようなマーケティング上の工夫がされているのだろうか?


学習参考書を出版する出版社で組織する学習書協会が1984年(昭和59年)に制定された「参考書の日」です。
「花祭り」の日であり、全国的に入学式が行われるこの日が選ばれた。参考書の大切さを知ってもらうことが目的。

参考書。
少子化も進んでいるし、市場としては縮小傾向なのでしょうか?調べてみました。

調べてみると、確かに書籍市場自体は減少傾向ですが、2020年、2021年は対前年でプラスとなっていました。
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2020年の電子版も合わせた出版市場規模は前年比4.8%増の1兆6,168億円。2021年では前年比3.6%増の1兆6,732億円となっています(下図)。

今回のテーマである学習参考書も、感染症による一昨年の臨時休校を受け、大幅に伸びました。中でも、小学校低学年向けのドリルが伸びたようです。

感染症の特殊事情を除くと、やはり少子化の影響を受けているのでしょうか?

出版科学研究所「出版指標年報」によると、実は、学習参考書市場規模は、2011年から7年連続で成長しているのです。

2018年は前年比5.9%減の457億円となりましたが、これは、前年に大ブームを巻き起こした小学生向け「うんこ漢字ドリル」が落ち着いた影響です。

書店POSデータ(金額ベース)では、2011年6%増、12年3%増、13年2%増、14年6%増、15年7%増、16年4%増、17年8%増となっています。

これには以下の4つのポイントがあると、プレジデントオンラインの記事で分析しています。

☑️「やり切れる」ように量を絞る
☑️ 人気アイドル、ブランド、キャラとの「コラボ」
☑️「机に向かう」を前提にしない
☑️ 暗記以前の「学び方」を教える

縮小する市場でどう売上を作っていくか、他のビジネスにも役立ちそうな記事の内容ですのでご一読ください。


また、なんといっても一大ブームを巻き起こした「うんこ」シリーズ。累計550万部を達成しています。単価980円換算で約54億円の売り上げです。
日経トレンディネットで「生みの親」古屋雄作さんの取材記事がありました。「『うんこ川柳』の本を作りたかったのがスタート」、という、なんとも規格外の発想がうかがえます…


→「児童書」「学習参考書」ともにユーザー(子)と購入者(親)が異なるが、どのようなマーケティング上の工夫がされているのだろうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

一昨年7月から続けておりだいぶ溜まってきました。よろしければご覧いただければ。



この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?