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2月9日 電子書籍のうち○割を占める電子コミック。

今日は何の日?をビジネス視点で掘り下げ「頭の体操ネタ」にしています。
今日の「頭の体操」用質問例はこちら。

→電子化が進んできた漫画市場ではどのような購買行動の変化とマーケティングの変化が考えられるだろうか?


漫画本専門古書店「まんだらけ」が制定した「漫画の日」です。
漫画家・手塚治虫の命日にちなんでいます。

漫画。
最近はビジネス書も漫画化されたりしていますね。
一方で、書籍自体が低迷している印象もあり、伸びているのか減少しているのか予想がつきません。
まずは、全体の売り上げを見てみましょう。

公益社団法人全国出版協会によると、日本の出版物推定販売金額の推移がこちらです。

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1996年をピークに消費税が3%から5%に増税した1997年をから前年割れが続き、市場の縮小が進んでいます。特に雑誌市場はインターネット、スマートフォンの普及の影響を最も受け、需要が激減しています。dマガジンといった電子版のサービスも需要が低迷しており、紙も電子も「雑誌」という形態そのものの需要が落ち込んでるようです。

一方で書籍市場は変動は大きいものの、2010年代半ばからは学習参考書や児童書など教育系分野の需要が底堅く比較的健闘しています。

さて、いよいよ漫画です。

同協会のコミック市場推移がこちらです。

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コミック市場全体(コミックス+コミック誌+電子コミック)は20年まで3年連続で拡大。ピークだった1995年の5,869億円を抜き、過去最高となっています。

コミック誌は24年連続のマイナスとなっていますが、コミックスは「鬼滅の刃」をはじめとする映像化作品のヒットで2年連続のプラス電子コミックは紙以上に大きく伸びています。

2017年から電子コミックがコミックスを逆転していたんですね…

ちなみに、出版市場全体に占めるコミック(電子、雑誌含む)の割合は2020年で37.9%と実に4割近くを占めています。


さらに最新の2021年のデータでは、コミックスは約1%の減の一方、電子コミックは20.3%増で、4,114億円
電子出版市場における電子コミックの割合は88.2%(!)となっています。

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最後に、私世代(40代です)が対象になると思いますが、少年ジャンプなどのいわゆる「四大少年誌」の発行部数推移がありましたので、転載します((出典:日本と世界の統計データ)。

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やはりジャンプはすごい…
ちなみに、1995年3−4号合併号で達成した653万部というのはギネスにも登録されていて、今でも破られていないそうです。


→音楽CDはiTunesなどの普及により、アルバム単位で買うのが普通であった購入単位を、1曲づつに変え、今ではサブスクリプションにより定額聞き放題が普及している。このような購買パターンの変化は、電子化が進んできた漫画市場ではどのような展開を見せるだろうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
過去の投稿は以下にまとめていますので頭の体操ネタに覗いていただければ幸いです。


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