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#157 できる人ほど「無知の知」を使いこなす

ハイパフォーマーほど「原因は我にあり」と考え、ローパフォーマーほど「原因は自分以外」と考える傾向があるような気がします。
その理由を考えてみました、というメモ。


1、「原因は我にあり」と「原因は自分以外」との差は?

「原因は自分以外」としてしまえば、「自分以外=自分ではコントロール不可能なこと」、ですので、考えてもしょうがない、ということになります。

自分以外とは、例えば、「景気が悪い」とか「ライバル社の担当者はあの企業の購買部長の親戚だから」とか、そういうことです。

一方で、「原因は我にあり」は、「我=自分でコントロール可能なこと」です。
となると、自然に、「自分のなにが原因で、それを解決するには、どうすればいいのだろう?」という思考がはじまります

正直に言って、原因は自分じゃない、と思えた方が、気持ちはラクでしょうし、上司への報告としても「自分はこんなに頑張ったけど、自分でコントロールできない○○が原因では、しょうがないですよね。」という方が差し障りがないでしょう。
(それをそのまま信じてしまう上司は問題ありですが…)

「原因は我にあり」と「原因は自分以外」との差、それは、思考を呼ぶか、思考停止を招くか、の差なのです。


2、「無知の知」を使いこなす。

多くのハイパフォーマーは「無知の知」を使いこなしています。

「無知の知」。ご存知の通り、「知らない、ということを知っていること」

これは、「問題だと気づいているが、未解決である状態」とも言えます。

問題は見つかってしまえば解決したようなものです。

ハイパフォーマーはそれをよく知っています。

ですから、まず問題を見つけようとします。

もう一つ。問題が見つかっても、それが自分で解決できないことであれば、意味がありません。

あくまで、自分が変えられる範囲の問題を見つけようとするのです。

ハイパフォーマーは「無知の知」が「思考を促す」ことをよく知っているのです。


3、まとめ

「自分はなんでも知っている」、と思っている人は少ないでしょう。

でも、うまくいかなかった時の反応を見ると、意外なほど「なんでも知っている」と思っている人が多いことに驚かされます。

うまくいかない状態は不安定で居心地が悪いものです。

なんとかその状態を納得してしまいたい、という「自己説得」の心理が働きます。

となると、「知っている」範囲でうまくいかない理屈を持ってきて、安心しようとします。もう考えたくないのです。

「なぜうまくいかないのか?」という質問ほど辛いものはありません。
でも、そこから逃げないのがハイパフォーマー、なのです。

なぜ逃げないのか?

逃げないで考えることで、自分にとっても相手にとっても、大きな満足感、達成感が得られることを知っているからです。

「無知の知」のチカラ、うまく使いこなしたいものです。



最後までお読みいただきありがとうございました。

なにか参考になるところがあれば嬉しいです。

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