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#547 「話を聞くって難しい」、を解決するシンプルな一言

コミュニケーションにおいて「話を聞く」というのは基本ですが、意外と難しいなぁ、と改めても思ったので、メモ。


1、同じ話を聞いても解釈が全然違う!?

あるセミナーに参加しました。さまざまな業種から参加者がいたのですが、途中休憩中に近くに座った方々とお話しする機会がありました。

その際、そこまでのセミナーの内容について感想みたいなものを話したのですが、関心があったポイントが違うのはもちろん、その理解というか解釈までもが異なっていたのには驚きました。

正直、私自身の解釈とはかなり違っていて、あの話をそう解釈するんだぁ、と驚きました。

同じセミナーを聞いてこれだけ解釈が異なることが起こるんだ、本当に「聞く」というのは難しいなぁ、と思ったのでした。


2、なぜ同じ話を聞いて解釈が異なるのか?

その方とのその後の会話でどうして解釈が異なるのか、その要因は理解できました。

簡単に言うと、そのセミナーのテーマについて自分の業務上困っていることの解決策となることを期待して参加していて、費用を会社に出してもらうにあたって、どう役に立つのか、というところを割と詳細に書かされてきた、というのです。そう、まだセミナーの中身聞いてないのに、です。

もちろん、セミナーの概要は案内されていますから、「こういうセミナーだろう」というのはわかります。つまりは、それだけで詳細を書いてきた、ということです。

となると、そのストーリーに合う部分だけを拾い聞きする、もう一歩進んで(?)、ストーリーに合うようにしか聞こえない、ということに陥っていたように感じました。

このように、「聞きたいことだけ聞く」「聞きたいように聞く」ということは、あらゆるところで起こっているのではないでしょうか?


3、ではどうするのか?

これが特に深刻なのが、上司部下、ではないでしょうか?

1on1などの普及によってコミュニケーション量は増えている気がします。
一方で、部下の上司に対する不満として「話を聞いてもらえていない」「分かってもらえていない」というものは相変わらず上位な職場が多いようです。

この理由はなんなのか?単に上司が一方的に喋っている、部下の話を聞いていない、というのならば話は簡単(それはそれで問題ですが解決策自体は簡単、という意味です)ですが、最近は「傾聴」とか言われているので、上司は熱心に部下の話を聞いていることが多いでしょう。

それなのに、「話を聞いてもらえない」「分かってもらえていない」という部下が感じてしまう理由が、今回のセミナーの事例ではないでしょうか?

つまり、「聞きたいことしか聞いていない」「聞きたいように聞く」ということです。

では、どうすれば良いのでしょうか?
「気を付ける」と言っても今だって一生懸命「聞いて」いるのですから。

私の例で恐縮ですが、必ず以下のシンプルな質問をするようにしています。

「〜ということで合ってる?」

つまり、こちらの理解を言語化して合っているかどうか、と問うことで修正してもらう機会を設けているのです。

これは、「話を聞くのは難しい」と思っているので、している質問です。
簡単なことですが、この場でやっておくのか、勘違いしたまま過ごして、とんでもなく差が大きくなってから気づくのか、では大変大きな違いが出ます。場合によっては仕事上手戻りが発生して時間を無駄にすることにもなります。

それが嫌なので、この質問をするようにしているのです。

4、まとめ

いかがでしたでしょうか?

話を聞くって簡単なことのようで実は難しいのでは?という内容でした。

一見、簡単なので、まずは難しいのだ、という認識を持つことが大事です。

その認識が持てれば、先ほどのように、相手に修正してもらえる機会を意識的に設ける、などの方法でカバーすることができます。

コミュニケーションって、本当に難しいですね。


最後までお読みいただきありがとうございます。いつも通り個人的なメモですがどこか参考にしていただけるところがあれば嬉しいです。

なお、コミュニケーション関係では以下のような投稿もしていました。


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