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#502 F1で実際に起こった「トロッコ問題」
車が好きです。F1も好きです。現在行われているFIオランダグランプリである選手が手首を骨折する事故を目撃して、普段から判断の軸を養うことの重要性を感じたので、メモ。
1、その前に、今のF1
フジTVが全戦を地上波で生中継し、古舘伊知郎が独特のトークで盛り上げていたころにはF1は日本でメジャーでした。セナ選手とプロスト選手の名前は比較的多くの人が知っていましたし、鈴木保奈美さんがF1解説者の川井ちゃんと結婚したり、後藤久美子さんがジャンアレジと結婚したりもあって車好きでなくともF1のことは知っていました。
あれから何十年…
中継自体もDAZNやフジnextなどの有料配信のみとなり、すっかりマイナーですが、ホンダが活躍したり、角田選手が参戦したり、で少しづつ日本でも関心持つ人が増えているようです。
皆さんはいかがでしょうか?
が、世界では過去にないほどの盛り上がりでして、特にアメリカでは大変な人気になっています。結果、スポンサーも付き、弱小(失礼)チームでも1,000億円の価値はあるとのことで経済的にもうまくいっているようです。
日本だけ(ってことはないですが)世界と乖離しているものの一つではあります。
2、何が起こった?
そんな中、今週末行われているオランダグランプリで、アルファタウリというチームの車に乗るリカルド選手が負傷しました。
詳しくは記事を見ていただければと思うのですが(動画もついています)、見通しの悪い左周りのコーナーの先である選手がスピンをして横向きに止まっている状況に、リカルド選手が遭遇し、スピードも出ていたため、止まることはできず、そのまま止まっている車の側面に突っ込むか、右に切って壁に激突して車を止めるか、の選択を瞬時に迫られた結果、右に切って壁に激突、手を骨折した(ハンドルのキックバックというものによるものです)という出来事が起こったのです。
(ちなみに左に切っても、スピンして止まっている車の側面に車体の右側面が突っ込むことになることに変わりはない状況でした)
3、まとめ(所感)
いかがでしたでしょうか?
実は、リカルド選手はF1復帰後3戦目という状況で頑張っている選手だったのですが、中継を見ていて本当にドキリとしました。
その後、これは実際に起こった「トロッコ問題」だな、と感じたのです。
記事にある通り、リカルド選手は止まっていた選手に100キロ以上で激突するか(F1は屋根などないので選手は頭は剥き出しです)、自分が負傷するかもしれないリスクを犯してハンドルを切って自ら壁に激突するか、の選択しかなかった、と述べています。そして後者を選んだのです。
F1のことなので身近な話ではないかもしれませんが、実生活でもこうした、一瞬で判断を迫られる場面はあるのではないでしょうか?
「トロッコ問題」と言ってしまうと、そんな場面ないし、とか、いわゆるなぞなぞ的にどっちも助ける、などに逃げてしまって、そもそも真剣に考える方というのは少ないのかな、と思います。
でも、今回の事故を見て、改めて「トロッコ問題」は形を変えて、いつでも、誰にでも、起こり得る問題なのだ、と感じました。
もちろん、あらゆるパターンを想定することはできませんが、自身で何らかの判断の軸を持っておく、そしてそれは、常日頃の小さな決断の際にも意識して積み重ねることで養えるのではないか、いや、養うべきなのではないか、と思った出来事でした。
F1の事故を見て「トロッコ問題」を連想、普段から判断の軸となるものを意識して養わないとなぁ、と思った、というお話でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。いつもながら個人的なメモですが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。
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