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メンバーインタビュー⑦はる←うた

うたからはるへのインタビューの後半です。今回は少し現代文のような、具体抽象のリズムが感じられますね笑。うたはパンセクシャルとかの知識はほとんどない状況でやっていたのですが、色々考えさせられたインタビューでした。

☆日本はパンセクシャルを告白する人が少ない? 

うた パンセクシャルを告白している人って、欧米では意外といるんだね。日本で少ないのはなんでだと思う?


はる 好きになる人以外のセクシャリティに興味がないからわかんない笑

うた 笑。興味ないか。

はる でもまあ言いづらいだろうね。tiktokとかで同性カップルの動画あるとまあ叩かれてる。

うた そうなんだ、それは言いづらいね。同調圧力が強すぎるのかな。

はる あと、「私は良いと思います☆☆」って言う人多い気がする。仲いい子から言われるならまだいいんだけど、知らない人から「私は良いと思うよ(^▽^)/」って言われても、あなたの許可はいりませんって思っちゃう。

うた 親しい人から「私は良いと思う」って他人事になってる感?冷たい感じがするの気もする。

はる そうそう。結局「自分とは違うけど」っていう、他の世界で幸せにしてねー。みたいな。

うた そういうこと、そういうこと。さすが文系なだけあって、言葉にするのが上手い!

はる どうも。

☆LGBTsは理解されるべきか

はる でも一方で、「LGBTsは理解されるべきなのか」どうかがそもそも問題なんだよね。

うた というと?

はる 生理的に理解できない人がいる方が自然だと思うの。私にとっての当たり前が理解されなくても、その人にとっては別の当たり前があるから仕方ないと思う。身体障害とかと違って感情が絡むものだから、差別したりするのも仕方ないのかなって思う。

うた でも、それを認めちゃうと問題になる気がするな。例えば、体が上手く動かないから、よだれが垂れてきちゃう子とかいるじゃん?これを差別するのは感情が絡むからだと思うんだけど、これも差別していいのかって話につながりそう。

はる なんか、そういうよりは、なんていうのかな。「同性愛者を気持ち悪いと思うセクシャリティ」が存在するのもありかなって。うまく言葉にできないけど、私が同性愛を受け入れることと、誰かが同性愛を受け入れられないことは同じ次元の話なのかなって。

うた とは?

はる ちょっとこれ読んで

(LGBTsを理解できない人へのインタビュー。頭の中では理解できても、本能的には気持ち悪いと思ってしまい、本当の意味で偏見はなくせないと書かれている。)

はる でも、これ読むとまた印象違うかも。

(これは上記のインタビューに対し、心の中で何を思うかは自由で、しかしそれを表現している時点で差別だとしている。)

はる なんかあれだね、差別をなにととらえるかだね。心の中でどう思うかじゃなくて行動が差別なんだって。たしかにそりゃそうか。この活動してると、「何が差別なのか」って考えること多いよね。うーん、でも行動は感情によって左右されるものだし…。2つ読んで、どう思った?

うた そうね。2つとも新たな考え方を知れた気がする。僕自身、実はゲイの人に告られた経験があって、その時は気持ち悪いって正直思った。口には出してないけど。多分、上の人はそれに近いからかもね。

はる 自分の恋愛対象の人からじゃなくて残念だったね

うた そうね、中学に入ってから、恋愛とか全くしてないしね笑

はる でもさ、その告白をもし普通に受け入れられるならそれはもう異性愛者じゃないわけだし。上の記事の人はちょっと違うことを言ってる気がするよ。

うた そっか、僕の体験の時よりもっとLGBTの人を嫌ってるね。

☆炎上した記事だけど、個人的に好き

はる 私はどうしてこれが炎上したのかよくわかんないんだよね。結構好きな記事なんだけど。自分にない視点で、面白いと思ったよ。

うた 僕も上の記事だけを見て、炎上するとは思わなかった。実際に本心を語る人はいないけれど、こういう人多いだろうしね。

はる 社会の表面的な差別が消えても、私みたいに「普通」の感覚が理解できない人からしたら、こういう記事はすごくありがたいというか、読めてよかったと思う。これに対するtwitterの反応を見るのも面白い笑

うた 確かに、いろんな反応あるんだね。確かに結構炎上してる。でもちゃんと、炎上したとしてもそのままのせてくれてて良かったね笑。普通の人の本音って叩かれやすいからあまり知れないのかもね、確かに。

はる 本当に。こういうのがないと、相手の気持ちが隠されてわかんないから。まあtwitterで「同性愛 気持ち悪い」とかで調べればいいんだけど笑

うた でも、感情的に何も考えないで言ってるんじゃなくて、ちゃんと向き合って関心を持ってはいるけど、心の中でっていうのはなかなかなさそう。

はる たしかにたしかに。価値ある。

☆二個の記事は冷たく感じる…?

うた 逆に二個目の記事は、それはそれで新しい視点貰えた気もする。

はる そうだね、なんか差別についての専門家なんだろうなって、ちゃんと関わる範囲の研究とか勉強している方って感じ。でもある意味「型」の中で話してる気もしたな。

うた そっか、当事者が距離を置かれてる感覚を覚えるとしたら、専門家としてどうなの?ってところはあるかもね。

はる 2つ目のはさ、「LGBTsについて」というより「差別とは何か」だよね。ちょっと切り口が違う。

うた そうだね。だからこそ、「差別」の専門家が当事者が距離をおいてる感じがしたら負けな気もするけど。もしかして、そうでもない?

はる なんか私自身、あまり公にしてないこともあって差別されたって思うことがないから、厳密には当事者じゃないのかも。基本打ち明けた人はみんな受け入れてくれるから、たぶん。(表面的に変わらないだけかもだけど、それならそれでよし)

うた なるほどね、やっぱり難しいね、この問題。

☆BLとか百合の作品は避けがち?

うた 保毛尾田保毛男って1つ目の記事に出てきたけど、これは確かに差別助長してそうだね。

はる みてないからわかんない笑 でも、おっさんずラブとかも、BLとか百合とかさけがちかも。なんか反応みるのが嫌だなって思う。

うた あーなるほど。そんな気持ちの抱き方は想像つかなかった。なんなら、気持ちが乗りやすくて好きなのかと。

はる 同性愛って清いよね!尊いよね!みたいなのがなんかなぁーって。

うた 多分だけど、異性愛と同性愛をそういう風に区別されてるのが嫌ってこと?

はる うん。食わず嫌いなのもあるかもしれないけど。っていうのも、偶然YouTubeでみたMVがレズビアンの女の子が主人公で、その作品はすごく好きだなと思った。

うた そっか。MVは好きだと思えたら、小説とかドラマとか漫画も好きかもしれないもんね。でも、そんな抵抗感があるって聞けたのは面白いね。

後半は現代文を解いてるような、ちょっぴり取っつきにくいインタビューだったような気がしますけど、最後は少し軽い感じで読みやすくて良かったかなと思います。現代文の問題を作る際はどうぞご活用ください(笑)

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