薬屋たいぞー

薬剤師のもつ専門性を活かして患者さんの薬物治療の質をよりよくする。そんな活動の中で気づ…

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薬剤師のもつ専門性を活かして患者さんの薬物治療の質をよりよくする。そんな活動の中で気づいたことや考えを書き残していきます。 社内研修などの講師依頼も大歓迎です。 薬学で語る薬剤師/国家試験を実務に活かす/日本在宅薬学会バイタルサイン講習会

最近の記事

バイタルサイン講習会やります

こんにちは! 久々の投稿ですがいきなり告知です! 8月4日(日)兵庫県姫路市でバイタルサイン講習会というセミナーを開催します。 正直、開催を計画したものの参加者集めに苦戦をしており、自分のもつ様々な媒体で宣伝をして1人でも多くの方に参加を検討してもらいたくて投稿しました。 バイタルサイン講習会ってなんなの?バイタルサイン講習会とは、日本在宅薬学会が主催する薬剤師がバイタルサイン講習会の手技だけでなく、意義や活用方法を学ぶことができるセミナーです。 費用は、27,500円

    • 礼儀正しいの正解とは?

      こんにちは!
薬学で語る薬剤師の薬屋たいぞーです。 薬剤師がもつ専門性を最大限活かすことで患者さんに健康を届ける薬局薬剤師をしたり、「健康は夢実現の資本」という理念を掲げるオンラインサロンの運営をしたりしております。 今日は、先日会社の後輩くんと話しているときに、「そろそこ僕も30代になるので、礼儀正しく振る舞えるようにならないとなって思うんですよ。どうやれば、礼儀正しくなれるんですかね?」と聞かれたことをきっかけに僕なりの考えを共有したので、それを整理しておきたいなと思い

      • 平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して Part4

        こんにちは! 薬学で語る薬剤師のたいぞーです。 イベント当日も話し始めると止まらず、3時間にもおよぶ長丁場になったのですが、文章に起こしても語りたいことがたくさん過ぎて第4弾まで来てしまいました。今後こそ最後になると思います。 #最後最後詐欺 過去作もあわせて見てもらうと第106回薬剤師国家試験をたっぷりと堪能できると思うのでオススメです。 Part1はこちら Part2はこちら Part3はこちら 実践問題 問343この問題は市販薬の販売の際に考えることを問われ

        • 平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して Part3

          こんにちは! 薬学で語る薬剤師のたいぞーです。 薬剤師がもつ専門性を最大限活かすことで患者さんに健康を届ける薬局薬剤師をしたり、「健康を夢実現の資本」という理念を掲げるオンラインサロンの運営をしたりしております。 このイベントについては、色々と書きたいことがたくさんありすぎてとうとうPart3まで来てしまいました。たぶん今回で終わりになると思いますのでどうぞお付き合いください。 Part1はこちら Part2はこちら 実践問題 問206-207この問題は早速解答から

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          平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して Part2

          先月開催した平成元年トリオシリーズ「第106回薬剤師国家試験を語る会」のダイジェスト版の続編を書き留めていきたいと思います。 Part1はこちら 理論問題 問108今年の問題をみてみると漢方の問題がたくさん出ている印象を受けました。 その中でも特にこの問題は特徴的で漢方を学ぶ上で必要な知識の詰め合わせバライティーパックのような問題でした。 どのようなものの詰め合わせになっているかというと次のようなラインナップとなっております。 この問題はたぶん僕が学生の時だと、解け

          平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して Part2

          下痢で困る患者さんへの薬の影響の検討

          今日は、山口くんと瀧くんと一緒にやっているオンラインサロン「Health Guild」に投稿しようと思って書き始めたのですが、この経験は広くシェアした方がいいんじゃないかと思いnoteの方に記事を投稿することにしました。 #いつものnoteと書き方が違う #オンラインサロン記事風 オンラインサロン「Health Guild」では、この経験をもう少し掘り下げて考察した内容を投稿しようと思います。 【オンラインサロンの入会は現在受け付けておりません】 冒頭2021年3月2日

          下痢で困る患者さんへの薬の影響の検討

          平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して

          本日平成元年トリオシリーズ「第106回薬剤師国家試験を語る会」を開催しました。 21時30分〜開始して0時30分までの超長丁場 #長すぎる #喋りだすと止まらない 興奮冷めやらぬうちに内容を書き留めておきたいと思います。 必須問題 問11まず、最初は山口くんから話題提供のあった問11を深掘りしました。 問題自体は至ってシンプルな問題で正解は「5」なのですが、これは答えをただ単純に知っているかということではなく、ポイントになるのはなぜこの問題が薬剤師国家試験の問題として

          平成元年トリオがお送りする第106回薬剤師国家試験を語る会を開催して

          これからの薬剤師はきっとおもしろい

          先日、山口竜太くん、瀧千尋くんと一緒に平成元年生まれてという共通点をもった3人の薬剤師で、「平成元年トリオがお送りするこれからの医療を語る会」を開催しました。 #ネーミングセンスのなさ #平成元年生まれ #でも薬剤師歴はバラバラ 今回は、この会の内容をダイジェストでお伝えしながら、その中で私が考えたことを整理しておきたいと思います。 薬学に軸足があるから他職種と連携できるまず最初に話題になったのは、山口くんの実際の症例についてでした。ざっくりというと、薬物治療どころではな

          これからの薬剤師はきっとおもしろい

          薬剤師に相談するときの3つのポイント

          私は薬剤師が専門性を活かして働くことで、今の薬物治療が体にどう影響しているのかを読み解くことができ、患者さんにとって健康を手に入れるために薬と上手に付き合っていく方法を考えることができると思い、その実践を現場の中で行っています。 そのようなことを達成するためには、薬剤師だけが頑張ってもなかなか難しい部分があり、患者さんの協力のもと、一緒に達成していくことが一番の近道だと思っています。今回は、患者さんが薬剤師に相談するときに押さえておきたい3つのポイントについてまとめておきた

          薬剤師に相談するときの3つのポイント

          有事の際にできること

          実は、今朝バスで通勤をしていた際に、バスから下車しようと立ち上がったおばあさんが転倒して頭を打って出血するという状況に遭遇した体験から感じたことを記憶がどんどん薄れていく前に整理しておきたいと思います。 事件は突然に今朝バスに乗って通勤をしていたときのことでした。バスの冷房の涼しさを感じつつ読書をしていると女性の叫び声と鈍いゴンッという音が響きました。声のする方をみてみるとおばあさんが仰向けになって転んでいました。 バスの運転手さんがバスを停車させるとおばあさんは起き上が

          有事の際にできること

          自分の行動を振り返る感想戦

          医療現場で患者さんと向き合っているときは、常に自分のできる全力のパフォーマンスで関わりたいと思ってやっている。 ただ、もちろん自分よりも優れた人は世の中にたくさんいて、その人が関わった方がもっとうまくいくかもしれない未来の可能性も存在する。 でも、今患者さんの目の前にいるのは、今の自分なのでそこでできる全力でやるしかない。そんな全力でやりきった後、今後より良いパフォーマンスを発揮していくために必要なことに最近気づいたので、まとめておきたいと思う。 患者対応の振り返りは感

          自分の行動を振り返る感想戦

          自分にしか語れないことは何か?

          現在、薬学部5年生の実務実習が新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を受けて、十分な期間実施できなかったことを受けて、補講が行われています。 そして、その実習の補講も終盤に差し掛かって、うちのスタッフ(薬剤師じゃない)から実習生に、実習の成果を報告する場を設けてあげたいと提案がありました。 実務実習では、いつも地区の薬剤師会で実習の終盤に集まって実習生の報告会を行なっています。しかし、今は新型コロナウイルスの感染リスクを考え、こういった会を開催できなくなっている。そんな状況

          自分にしか語れないことは何か?

          結果論として「よかったね」と喜ぶために

          現在、薬局に求められる役割は様々あり、その中の1つに『ポリファーマシーの解消』というものがあります。(ポリファーマシー の問題点についてはこちら) 今回は、店舗のスタッフが実践したポリファーマシーの解消に向けた取り組みの共有を受けたときに感じたことをまとめていきたいと思います。 ポリファーマシーの解消に取り組んで私は社内の各店舗の業務の実践状況を把握して、会社の課題を解決していくために、毎月各店舗の管理者と個別にミーティングを行ってます。 そのミーティングの中で、複数の

          結果論として「よかったね」と喜ぶために

          安全な組織ってなんだろう?

          以前、薬剤師の専門性を活かすためには、薬剤師を支えてくれるスタッフが重要な存在としていてくれていることを書きました。 サポートしてくれるスタッフ意外にも専門性を活かすために必要な要素として、医療安全が確保された環境もとても大切なことだと思います。 今日は、医療安全が確保された環境を作るために必要だと思うことについてまとめたいと思います。 医療現場の環境の特徴世の中には、自動車工場の生産ラインのように全てが管理されている環境で、定められた業務手順に従って業務を実施すれば高

          安全な組織ってなんだろう?

          私の下痢はなぜ起こっている?

          以前、薬剤師の専門性を活かしてできることについて記事をまとめました。 現場で患者さんの対応を行う中で、専門性を活かして、ちょっと良い関わりができた事例があったので紹介をしたいと思います。 先日、生活習慣病の治療をされている患者さんの服薬指導を担当することになりました。お話を聞いてみると、最近食事習慣を変えたり、運動習慣を変えたりとてもがんばられたようで、採血結果もみせてもらうと大幅に状態が改善していました。 状態が改善していることを患者さんと一緒に喜び合いながら、状態が

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          薬剤師をサポートするスタッフ

          以前、薬剤師が専門性を活かしてできることをまとめて書きましたが、薬剤師は専門教育の中で学んだことを活かすことで、薬による体調変化を読み解き、薬物治療が効果的に、悪影響なく行っていけるように支援していくことができます。 しかし、それは薬剤師だけの力で為せるものではありません。 今回はその薬剤師のもつ専門的な力を発揮するために必要な仲間のことについて書きたいと思います。 専門性を活かすために必要な「場」この専門的な力を発揮するためには、薬剤師の能力はもちろんですがもうひとつ

          薬剤師をサポートするスタッフ