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自分の行動を振り返る感想戦

医療現場で患者さんと向き合っているときは、常に自分のできる全力のパフォーマンスで関わりたいと思ってやっている。

ただ、もちろん自分よりも優れた人は世の中にたくさんいて、その人が関わった方がもっとうまくいくかもしれない未来の可能性も存在する。

でも、今患者さんの目の前にいるのは、今の自分なのでそこでできる全力でやるしかない。そんな全力でやりきった後、今後より良いパフォーマンスを発揮していくために必要なことに最近気づいたので、まとめておきたいと思う。

患者対応の振り返りは感想戦

患者さんと関わって、その関わりから学び、次の実践に生かしていくことはとても重要なことだと思う。毎日の経験の積み重ねも自分の成長の糧になると思うが、できることならその糧は大きい方がいい。

その糧を大きくするためには、日々毎日患者さんに関わり続けるだけなく、患者さんとの対応を振り返ることも重要だと思う。このとき、上手に振り返ることができるかが、成長の糧の大きさを左右すると最近つくづく感じている。

では、上手に振り返るってどういうことだろうか?

最近の気づきは、この自分が行ったことの振り返りは、将棋などの感想戦に似ているなと思った。

そのときどきの自分が選んだ行動の選択を振り返りながら、別の手はなかったのか?その手を打っていたらどのように先の手が変わっていくのか?自分はなぜその手を選ばなかったのか?このように考えていくと、ただ経験するよりも大きな糧を得ることができる。

医療現場では、患者さんとの対応は必ず記録に残す。医師だとカルテ、薬剤師だと薬歴といった具合だ。この記録は過去から未来に向けて患者さんのことを考えるためのツールであるとともに、過去に振り返って経験の価値を大きくすることのできるツールでもあるのだと、当たり前のことかもしれないが改めて最近感じている。

患者さんから医療者に与えられる経験というギフトを最大化するためにも、きちんと記録に残すことが、目の前の患者さんによりよい未来を提供するためにも、成長した自分がより多くの患者さんに良い関わりをしていくためにも重要なことだということを心にとめて今日もひとつずつ経験を積み重ねていきたいと思う。

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