楠木こち

好きな時に書いてます。思い出になりますように。

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  • 旅エッセイ

    2019年に旅したエッセイ。

記事一覧

自作自演

ダサくても 作ったステージを 演じて 生きたいって 思っちゃった。 自作自演で やってみたい。 次が来る。

楠木こち
3週間前
5

力強く生きている

人がひとり、力強く生きている。 そのエネルギーはとてつもなくて いざ私も、と動かされる時、 私の道でエネルギーを出しましょう。 動かされても構わないけれど、 そ…

楠木こち
1か月前
11

うたのおねえさん

大学時代、夢や理想を語り続けていないと、存在できないと感じる時期があった。それはちょうど3年生の時、これから人生どうするのか、具体的に進めていく時で、語り続けて…

楠木こち
1か月前
9

夢のような1日の続き

つい最近だと思っていたことが、もう何年も前なんてことがザラにある。最近びっくりしたことは、アナと雪の女王が2013年の映画だったことだ。もう11年も前なんだ。 11年前…

楠木こち
1か月前
5

音楽は健康にいい

真面目に仕事をしても、まだできないことがたくさんあって、考えたくないことを持ち帰ってきてしまう。 食べている間、飲んでる間は何も考えなくていいから、と、ビールを…

楠木こち
1か月前
5

不正解の余地

あーでもない、こーでもない、とまっすぐに進めない言葉は、ダサいような気がしていた。簡潔で、分かりやすくて、誰もが理解できるような言葉が「かっこいい」と思っていた…

楠木こち
2か月前
6

狭い心

心が狭くなっていく。 なぜかずっと泣きそうです。 ちがう、ちがう。 それって、 心のお部屋が 狭くなっているんだよ。 手足伸ばして 裸ん坊で 勝手にしたいことだ…

楠木こち
3か月前
4

短歌 おひさま

照らされる 葉っぱはやっぱりきれいだな おひさまのぼって ホントによかった

楠木こち
3か月前
4

思いを星にする

「先生とは、先に生まれる、と書きます。」 多分、小学校の校長先生が言ったんだと思う。小学1年生の頃、全校集会だったのか、教室に来て話したのか、確かには覚えていな…

楠木こち
4か月前
4

人生の見つめ直し

天井を眺めて1週間。流行っているとは聞いていたコロナにかかったわたしは、なかなか体調が戻らず、休養を取った。 久しぶりに自信を持ってゴロゴロ過ごした。もちろん、…

楠木こち
4か月前
7

お互い様

「いいの、いいの。お互い様よ。」 買い物のあと、荷物を車に乗せ終わって、カートを戻そうとスーパーに返しにいく途中、おばあさんが声をかけてきた。戻しておきますよ、…

楠木こち
4か月前
6

窓辺

じんわりとあたたかい朝日に、安心を覚える。 風は今日も吹いていて、花々が咲いている。 水色に光る蝶が飛ぶ。 こわい世界をきれいだと思わせてくれた。 窓辺に佇む猫の…

楠木こち
5か月前
3

パズル

どんなに無駄だと思われたことも、後からじわじわ効いてくる。なかなか芽の出なかったことが、急に開花する。 それって、人生がパズルっぽいからじゃないかと思う。 パズ…

楠木こち
5か月前
5

さみしいって、思っていいよ

なんとなく、さみしい気持ちを抱きます。 だけど、理由が見つかりません。 ごはんはおいしい くうきもきれい ねこもげんき アニメはたのしい だけど、さみしい気持ち…

楠木こち
5か月前
3

何が正解?

新しい場所には、新しい教えがたくさんある。 新鮮さに喜びを感じつつ、数えきれないほどの教えに溺れる。転職から1ヶ月。 前々から左耳が痛かったが、今日の痛みは治ら…

楠木こち
6か月前
4

太陽

眠い目を擦って 飛び出した まだ静かな街 コーヒー買って 溢れてしまいそうだった 今日が始まって また終わっていくこと 過ぎ去った日々が あまりに遠くて 太陽に走…

楠木こち
6か月前
6
自作自演

自作自演

ダサくても
作ったステージを
演じて

生きたいって

思っちゃった。

自作自演で

やってみたい。

次が来る。

力強く生きている

力強く生きている

人がひとり、力強く生きている。

そのエネルギーはとてつもなくて

いざ私も、と動かされる時、

私の道でエネルギーを出しましょう。

動かされても構わないけれど、

その人と同じことをなぞるのは違うよ。

人がひとり、力強く生きている。

そのエネルギーはとてつもないから

君は君の道で

誰かを動かすことができる。

うたのおねえさん

うたのおねえさん

大学時代、夢や理想を語り続けていないと、存在できないと感じる時期があった。それはちょうど3年生の時、これから人生どうするのか、具体的に進めていく時で、語り続けてきたことの姿勢を見られる時だった。

私は小学校の先生になりたいと言い続けてきた。でもその夢の元の姿はうたのおねえさんだった。小学6年生で抱いたその夢は、中学一年生の時、形を変えた。小さい頃から専門のレッスンをしないとなれないよ、と先生に言

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夢のような1日の続き

夢のような1日の続き

つい最近だと思っていたことが、もう何年も前なんてことがザラにある。最近びっくりしたことは、アナと雪の女王が2013年の映画だったことだ。もう11年も前なんだ。

11年前、わたしは14歳。思春期真っ只中の中学2年生で、宮崎の田舎の漁師町に住んでいた。

休日、何よりもワクワクしたのは家族でイオンに遊びにいくことだった。家から2時間近くかかるため、早朝から出発して、映画を観る。それからお昼ご飯を食べ

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音楽は健康にいい

音楽は健康にいい

真面目に仕事をしても、まだできないことがたくさんあって、考えたくないことを持ち帰ってきてしまう。

食べている間、飲んでる間は何も考えなくていいから、と、ビールを2缶飲んで、アホみたいに眠る。でも今日は分かる。そんな眠り方をしたくない。夢か現実か、分からないまま明日を迎えたくない。あと、体がアルコールを拒否してる。

練習しなくちゃいけなかったギターを持つ。ちょっとだけ難しい楽譜を、何度も何度も弾

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不正解の余地

不正解の余地

あーでもない、こーでもない、とまっすぐに進めない言葉は、ダサいような気がしていた。簡潔で、分かりやすくて、誰もが理解できるような言葉が「かっこいい」と思っていた。

歌う時だってそうだ。私の声は軽くて、ダメなような気がしていた。抑揚があって、声量があって、技の詰まった歌い方が「上手い」のだと思っていた。

過去形にしたけれど、今だって思ってる。
正解がないものに「不正解」を与えてきた。

それでも

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狭い心

狭い心

心が狭くなっていく。

なぜかずっと泣きそうです。

ちがう、ちがう。

それって、

心のお部屋が 狭くなっているんだよ。

手足伸ばして 裸ん坊で

勝手にしたいことだってあるさ。

いいよ。

心のお部屋に

花を飾ろう。

短歌 おひさま

短歌 おひさま

照らされる 葉っぱはやっぱりきれいだな
おひさまのぼって ホントによかった

思いを星にする

思いを星にする

「先生とは、先に生まれる、と書きます。」

多分、小学校の校長先生が言ったんだと思う。小学1年生の頃、全校集会だったのか、教室に来て話したのか、確かには覚えていないけれど、妙な納得をしていた。

小さい子にとって、先に生まれたものは皆、先生だ。

ご飯の食べ方、計算の仕方、言葉の喋り方、靴の履き方、全部、全部が先生だ。

「後世畏るべし」

自分より後に生まれたものを侮るな。畏敬を持って接しよう、

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人生の見つめ直し

人生の見つめ直し

天井を眺めて1週間。流行っているとは聞いていたコロナにかかったわたしは、なかなか体調が戻らず、休養を取った。

久しぶりに自信を持ってゴロゴロ過ごした。もちろん、節々も痛かったし、喉の調子も悪かったけれど、それが重石になってくれて、「動けない」を堪能できた。

あの頃を思い出す。

2020年、今住んでいる地域に引っ越してきた時、わたしはニートだった。毎日、ゲームをして、ギターを弾いて、同居人と芋

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お互い様

お互い様

「いいの、いいの。お互い様よ。」

買い物のあと、荷物を車に乗せ終わって、カートを戻そうとスーパーに返しにいく途中、おばあさんが声をかけてきた。戻しておきますよ、と自然な流れでカートを持っていってくれた。私は涙が出そうになった。

緩みどころの掴めない日常が続く。転職先が前職と比べて、仕事の切りどころが曖昧だからだと思う。1日のノルマで終わる仕事から、明日明後日に影響する仕事に変わった。休もう休も

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窓辺

窓辺

じんわりとあたたかい朝日に、安心を覚える。
風は今日も吹いていて、花々が咲いている。

水色に光る蝶が飛ぶ。
こわい世界をきれいだと思わせてくれた。

窓辺に佇む猫の背中に明日を見てる。

嘘でもいいよ。
僕は知ってる。

曇り空、気だるい体は意識の住所。
触れた風は遠くまで、繋がっている。

夕日にトランペットが響く。
この街も悪くないと思わせてくれた。

窓辺に佇む猫の背中に明日を見てる。

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パズル

パズル

どんなに無駄だと思われたことも、後からじわじわ効いてくる。なかなか芽の出なかったことが、急に開花する。

それって、人生がパズルっぽいからじゃないかと思う。

パズルピースは個人の夢や努力、継続などによって生まれる可能性のピース。もしくは辛い経験から生まれた優しさのピース。もちろん、幸せな経験も。

でも、どんなに1ピースを大切に持っていても、それは1ピースのまま。

どんなにたくさん繋がっても、

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さみしいって、思っていいよ

さみしいって、思っていいよ

なんとなく、さみしい気持ちを抱きます。

だけど、理由が見つかりません。

ごはんはおいしい くうきもきれい
ねこもげんき アニメはたのしい

だけど、さみしい気持ちを抱きます。

しあわせなのに、と思ったけれど
さみしい気持ちは変わりません。

思っていいよ。

さみしいって、思っていいよ。
それから先は、これからこれから。

冷たいパックがくっつく素肌。
換気扇の音、春の虫の音。

何が正解?

何が正解?

新しい場所には、新しい教えがたくさんある。

新鮮さに喜びを感じつつ、数えきれないほどの教えに溺れる。転職から1ヶ月。

前々から左耳が痛かったが、今日の痛みは治らなさそうだったので、病院に行った。早いうちに聞こえなくなる可能性もある、と診察で伝えられて、びっくりした。しっかり治さなきゃな…。

新しい仕事は楽しい。正解はなにか、分からなくなることも多いけれど。

何が正解だろう。

今、心でぐる

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太陽

太陽

眠い目を擦って 飛び出した
まだ静かな街 コーヒー買って

溢れてしまいそうだった
今日が始まって また終わっていくこと
過ぎ去った日々が あまりに遠くて

太陽に走る
日常を抱えていたいから
太陽に走る 体温を溶かして

風が吹いたら 春だと知った
つぼみが大きく 膨らんでいた

全部わたしだったから
海に叫んで 朝日に泣いて
過ぎていく日々は 真剣だった

太陽に走る
日常を抱えていたいから

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