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私は「指」で考える

皆さんは自分の考えを整理するとき、どんな方法をとられますか?
 
声に出して話すことで考えがまとまるという方もおられますし、真っ白な紙やホワイトボードに書きながら考えるという方もおられます。また、付箋紙に様々な事柄を書いて、それらを並べながら考えをまとめるという方もおられますね。

私は考えるときには、指を動かして「文章」にします。私にとっては指を動かし、文章を書いて、ストーリーとしてまとめるのは普通の習慣なのですが、周りからユニークと言われたので今回、ここに書いてみることにしました。

いつから指を動かして文章を書いてまとめるようになったのだろうと思い返してみても、いつからだったのか正直わかりません(笑)。高校の時に卒業文集の編集委員になったりしていたので、昔から指を動かして文章を書いてまとめるというのは普通にしていたように思います。

例えば、何かまとまった話しをするときの準備では、最初は話す内容を箇条書きのメモにしますが、最終的には文章にしてみます。

なんでも、断片的な箇条書きではなく、最後はひとつのストーリーとしてまとめることで考えを整理するようにしています。

大学生の頃にパソコンでワープロを使うようになってからは、指でタイプするのが、実際にペンを使って手で書くより格段にスピードがあがり、文章を繋ぎ合わせて流れを作り、全体を俯瞰してロジックやストーリーを確認しながらブラッシュアップして考えをまとめて行くスピードも格段にあがりました。
 
だから、考えをまとめる段階では、PowerPointではなく、もっぱらWordを使っています。PowerPointで断片的な箇条書きを並べたところで、ロジックやストーリーが構築できた気になれないのです。
 
箇条書きは、整理した気にはなるのですが、前後の関係において、書いていることがロジックとして成立しているか、ストーリーとして成立しているかどうか、接続詞をつけてみないとわからない、文章にしてみると破綻していることがある、文章にしてみないとわからないと私は思っています。

「じゃあ、お前のnoteはさぞかしおもしろいんだろうな?」とツッコまれそうですが、なかなか魅力的なストーリーに仕上げるところまで到達できないのが目下の悩みです(苦笑)。 が、少なくとも断片的な事柄の羅列よりは、自分の頭の中が整理されますし記憶にも残ります。

ところで、最近、当社の幹部と一緒に「レジリエンスプログラム」という「人間が本来持っている困難や逆境に対処する力」を磨く研修を受けているのですが、そこで学んだ知見によれば、感情移入できるようなストーリーは、知識としての事実とは異なり、脳の海馬が関与して、長期にわたって記憶される・・・すなわち頭に残るそうです。

この知見を活かすには、文章を書いてストーリーを構築するという作業を、自分の考えを整理することに留まらず、仲間に文章を読んでもらって「おっ、それはやってみるといいかも!」とか「あ、そういうことだったんだ」と感じてもらえるレベルまで高めれば、理解が深まり、仲間を巻き込む効率も高まるのではないかと考えています。
  
ストーリーを文章で書くことは、自分の頭の中が整理されるだけでなく、仲間と共有すればチームビルディングにもつながる一石二鳥のテクニック。皆さんも考えがまとまらない時には、騙されたと思って「Wordに文章で書いてみる」ことを試してみられては?


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