楠見 雄規@パナソニック

パナソニックグループCEO。大阪府生まれ、奈良県育ち。座右の銘「心は工【たく】みなる画師の如し」。凝り性でとことんのめりこんでしまう癖あり・・・。趣味は、料理とロードバイク。

楠見 雄規@パナソニック

パナソニックグループCEO。大阪府生まれ、奈良県育ち。座右の銘「心は工【たく】みなる画師の如し」。凝り性でとことんのめりこんでしまう癖あり・・・。趣味は、料理とロードバイク。

    最近の記事

    私は「指」で考える

    皆さんは自分の考えを整理するとき、どんな方法をとられますか?   声に出して話すことで考えがまとまるという方もおられますし、真っ白な紙やホワイトボードに書きながら考えるという方もおられます。また、付箋紙に様々な事柄を書いて、それらを並べながら考えをまとめるという方もおられますね。 私は考えるときには、指を動かして「文章」にします。私にとっては指を動かし、文章を書いて、ストーリーとしてまとめるのは普通の習慣なのですが、周りからユニークと言われたので今回、ここに書いてみることに

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      • 廃家電は宝の山!!

        突然ですが、皆さんは「テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機」におけるリサイクル率(再商品化率)ってどのくらいだと思われますか? 経済産業省の発表🔗によると、令和2年度における廃家電4品目の再商品化率は、エアコン:92%(法定基準80%)、ブラウン管式テレビ:72%(同55%)、液晶・プラズマ式テレビ:85%(同74%)、冷蔵庫・冷凍庫:81%(同70%)、洗濯機・衣類乾燥機:92%(同82%)で、法定基準を上回る再商品化率が達成されました。 一見、役目を終えたかのように見える

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        • 憧れのワイルドナイツ、優勝!万歳!

          昨年トップリーグの最終年に優勝を飾った埼玉パナソニックワイルドナイツ🔗、リーグワン初年度の記念すべきプレーオフ決勝戦で、見事に優勝してくれました。 まさに、日本のラグビー界の歴史に残る快挙です。 試合の後、ピッチに入らせていただき、監督や選手、スタッフの皆さんと最高の喜びの時間を一緒に過ごさせていただきました。この思い出は一生の宝になります。 優勝後のチーム納会(=祝勝会)で選手やスタッフの皆さんと話す機会がありましたが、試合に出る選手も、まだ試合に出ていない選手も、日

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          • 座右の銘「心如工画師」との出会い

            GWの前半、亡父の13回忌の法要で実家に戻ったとき、1枚の掛け軸の写真を撮りました。    「座右の銘は何ですか?」と聞かれたとき、私は創業者・松下幸之助の残した言葉を差し置いて、「心如工画師」(しんにょくえし:心は たくみなる画師の如し)という言葉を挙げています。 実は、この言葉との出会いは、ひょんなことからでした。 私の高校は、当時は奈良の東大寺の南大門と大仏殿の間にありました。さりとて、授業に仏教の時間があったわけでもなく、校則もなく服装も自由だったのですが、文化

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            • 昔の趣味復活・・・実はオーディオ オタク

              皆さん、GWはゆっくりお休みになられたでしょうか? GW中も お仕事をされていた皆さん、大変お疲れ様でした。 私は、GW期間中、昔の趣味を一つ復活させました。 「趣味は何ですか?」と聞かれて、「ロードバイクと料理」と答えていますが、これらは今でも続けている趣味です。といっても、ロードバイクは安全のため屋外で走らずにもっぱらZwift🔗ですし、料理も土日の息抜きにあまり手のかからないものを作る程度ですが(この原稿を書いている最中も夕食の準備で鶏肉を低温調理中)。 実は私、

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              • リーダーの”思い込み”

                ”noteと「パナソニック_ソウゾウノート」との共同で「思い込みが変わったこと」というテーマのコンテストを実施していますが、楠見さんも是非!”と、社内のコミュニティで奨められました。 で、この4月から職場異動や昇格などで、環境や立場、役割が変わった方も多いのではないかと思い、何かの参考になれば、と私の「思い込みが変わったこと」を記します。 変わったこと、それは、「リーダーは、自分の力でリードしなければならない」という思い込みです。   確かにリーダーは、自分の責任において

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                • 日々最高記録を更新する

                  私はかれこれ15年ほど、体力維持・体重コントロールのために週末はロードバイクで走ってきました。しかし、CEOに就任した昨年4月に幹部の一人から「道路を走って事故でも起こせば大変なことになるから・・・」と助言をもらったため、公道での走行は控え、ロードバイクを室内に持ち込み、Zwiftというアプリ使ってメタバースの世界に設定されたコースで、世界中のZwiftユーザーと共にトレーニングを楽しむことにしました。 少々マニアックな話になりますが、Zwiftでのトレーニングではペダルを

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                  • パナソニックの新しいブランドスローガン「幸せの、チカラに。」

                    2022年3月30日に、主要各紙に新体制が発足することをお伝えする広告を出稿し、4月1日には、新生パナソニックグループの経営戦略について記者発表をさせていただきました。広告や記事をご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれません。  その中で発信した「幸せの、チカラに。」 これは私たちパナソニックグループの新たなブランドスローガンです。   これまでのブランドスローガンは、「A Better Life, A Better World」でした。これはパナソニックの綱領に謳わ

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                    • 新社会人の皆さんへ・・・私がパナソニックの新入社員に話したこと

                      パナソニックの楠見です。 いつも私のnoteへの投稿をお読みいただき、ありがとうございます。 本日2022年4月1日、パナソニックは「事業会社制(いわゆる持株会社制ですが、あくまでそれぞれの事業が主役という意味を込めて当社ではこう呼んでいます。)」に移行しました。 それぞれの事業で誰にも負けない仕事をして、物も心も共に豊かな理想の社会の実現に貢献していく。 今日は、改めて、グループ全体でその決意を新たにした日となりました。 そして、その今日、パナソニックグループに100

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                      • 「赤字が罪悪」というよりも、むしろ「ムダ・滞留」が罪悪

                        パナソニックの創業者・松下幸之助の人生観、経営観に触れることができる、パナソニックミュージアムという施設が大阪の門真市にあります。 最近も訪問し、幸之助の経営観の根底をなす「企業は社会の公器」の考え方について、幸之助自身の言葉やエピソードに触れ、「赤字は罪悪」について深く考えるきっかけとなりました。 私たちは、人財もお金も社会からお預かりして、社会にとってプラスになるような事業を営む以上、お預かりした人財やリソースを最大限活かしきりながらプラスを生み出し、その結果として獲

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                        • パナソニックの原点、「水道哲学」の真意・・・それは一人ひとりの幸せが持続する社会の実現

                          1932年(昭和7年)5月5日、パナソニック創業者・松下幸之助は、当時の全従業員を集めて、力強く宣言しました。 「われわれ産業人の使命は 貧乏を克服し、富を増大することである。 社会が富み栄えるためにのみ、企業は繁栄していくことを許される」 当時の日本における水道の水のように、物資を「生産に次ぐ生産」によって「水のように無尽蔵」にすることで 誰にでも入手できる価格で提供して、貧乏の克服を実現しようと訴えました。これが、いわゆる「水道哲学」です。 この「物資を無尽蔵にする

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                          • 今、物をつくる前に人をつくれているだろうか?

                            「部下が思うように仕事をしてくれない」、「何か秘訣はないか」。 よくいただく質問ですが、実はこれ、私にとって苦手な質問のひとつです。 なぜなら、過去、私自身がずっと指示型の上司であり、「人を育てる上司」とはほど遠い人間だったからです。 一方で、私は、当時の上司から多くの挑戦をともなう成長機会を提供してもらい、上司の支えを受けながらなんとか成功させたり、その逆で手痛い失敗をしたりと、大いに学ぶことができました。いまでは、過去、そういう経験をさせていただいたことが、私がここ

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                            • パナソニックが気候変動対応に取り組む理由

                              パナソニックの創業者、松下幸之助は、企業の真の存在意義を考え抜き、1932年、37歳のときに一つの結論に至り、第1回創業記念式典を行いました。その中で幸之助は、「精神的な安定と、物資の無尽蔵な供給が相まって、初めて人生の幸福が安定する。自分が松下電器の真の使命として感得したのはこの点である。」と話しました。 以来、幸之助は生涯を通じて、この使命を「物心一如(ぶっしんいちにょ)の繁栄」という言葉で表し、人びとにとって「物も心も共に豊かな理想の社会」を実現することを目指し続けま

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                              • 2022年 果敢に「挑」む

                                新年、明けましておめでとうございます。 2022年は、パナソニックにとって大きな変革の年。 新年度のスタートとなる4月には、パナソニックの各事業会社が独立会社として、新たなスタートを切ります。 また、2年間の競争力強化の「仕上げの年」に入ります。 22年度末となる2023年3月には、それぞれの事業会社の、それぞれの事業部が、自分の事業の攻める領域において、どの競合にも負けない強みとスピード、すなわち競争力を獲得している状態になることを目指します。 この1月から3月(今

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                                • 2021年を振り返って

                                  渡航制限や国内の緊急事態宣言もあり、思うように動けないもどかしい年でしたが、4月のCEO就任以来、これまで担当しなかった事業や数年ぶりとなるところを中心に、努めて製造拠点の現場を訪問した一年でした。 今回は少し、そのあたりの様子を綴ってみたいと思います。 現場で何をしているのか社長に就任した4月以降、私は23の拠点を巡りました。 香川、春日井、津、伊勢、郡山、神戸、甲府、豊中、門真、宇治、藤沢、八日市、山形、浜離宮、静岡、敦賀、新潟、姫路、徳島、守口、大泉。 現場を訪

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                                  • 技術バカだった私の仕事観を180°変えた言葉

                                    こんなことを言ってはなんですが、若い頃の私は、「お客様」や「顧客ニーズ」、もっと言えば、「製品が売れるかどうか」なんてどうでも良かったように思います。新しい技術を開発し、「製品に実装すること」が私の仕事のモチベーションのすべてでした。 私は、1989年に松下電器産業(現・パナソニック)に技術者として入社しました。 趣味のオーディオをやりたいと思っていたのですが、大学・大学院でデータアクセスに関する研究をやっていたこともあって、最初に配属されたのは情報通信関西研究所(当時)

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