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2024年の一文字は「啓」!!

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
1月1日に発生した令和6年能登半島地震により犠牲となられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地域の皆様の安全と一日も早い復興をお祈り申し上げます。

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さて、新年を迎えて、新たな挑戦を心に描いておられる方も多かろうと思います。私は2020年に「今年の一字」として「超」という字を書いて以来、今年の一字を書初めするのが習慣になりました。

昨年は「捷(かーつ)🔗」。
「誰にも負けない立派な仕事」・・・公明正大を大前提としてお客様や社会へのお役立ちにおいて誰にも負けない。徹底して勝つことにこだわる。しかし、「勝」ではなく「捷」としたのは、この文字が単に勝つということだけではなく、「素早く物事を行う」や「戦いなどがうまくいく」という意味を持つからでした。

そして、今年は「啓(けい)」です。

「物心一如の繁栄」は、私たちパナソニックグループの使命です。1932年の第1回の創業記念式で、創業者の松下幸之助は真の使命を悟り、「精神的な安定と、物資の無尽蔵な供給が相まって、初めて人生の幸福が安定する。自分が松下電器の真の使命として感得したのはこの点である」と宣言しました。

しかし、1989年の創業者の逝去後、経営基本方針の実践がさらにないがしろになったのではないかと私は思います。

それは、以後のそれぞれの時代の経営者の意図に反して、経営状況が悪くなり、結果として本当は競争力の抜本的な改革が必要な局面において、例えば販売・利益の計画を達成することが最優先になり、それが目的化した。あるいは、失敗を繰り返さないように、ルール・規程でそれぞれの挑戦を縛っていった。その結果、社員が自らの仕事の意義と強い使命感に基づいて自らの能力を十二分に発揮して挑戦することができなくなり、グループとして30年間成長できていないのではないかと思います。

このような背景から、私は60年ぶりに経営基本方針を改訂🔗して、その実践を再度徹底することを決めたわけです。

パナソニックグループでは、社員一人ひとりがたとえ会社で働く一社員の立場であっても、社員という稼業、つまりひとつの独立した経営体の経営者であるという意識を持って自らの仕事に当たる、「社員稼業🔗」を行うリーダーであると考えます。

言われたことを言われた通りにやる、あるいは、ルールやプロセスに従ってその通りにやる・・・それは「仕事」ではなく「作業」です。ルールやプロセスを改革してでも、より効率的に、より大きな価値を生むような活動こそが、社員稼業の実践としての「仕事」のあり方であり、本来のパナソニックらしい、松下らしい「仕事」の考え方なのです。

時代遅れになったルールや既成概念をぶち壊して、社員一人ひとりのポテンシャル・能力をUNLOCKしたい。そして、一人ひとりが全能力を傾けて、どんどん挑戦できる会社にしたい。

そういう思いで、今年の一字を『啓』としました。
英語の「UNLOCK」に近い意味の漢字を探したところ、『啓』という字には「ひらく、開放する」という意味があると知ったからです。

お客様に対して価値を生まないことはやめる。そして、単純な作業はできるだけIT化する。一人ひとりは価値ある仕事に集中する。その中で周囲と自らの制約を解き放って持てるポテンシャルを最大限に発揮する。

「社員一人ひとりの成長」 と「事業の成長」が伴う1年にいたします。

2024年、年初から様々な出来事が続いておりますが、 これから皆様にとって、本年が少しでも良き年となるよう、心よりお祈りいたします。






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