子供の頃に発見し、大人になるまでその正体が分からなかった謎の生物
私が子供の頃ってネットなんかもなく、正体不明の生物を発見し、その正体を知りたいと思ったとしても図鑑にも載っていないようなレアな生物の場合、調べようが無かったわけです。そのような理由で大人になるまで名前すら分からず謎のままだった生物が存在したってことなのです。
ところで……
あれは私が小学校低学年の頃でしたので今から約50年ほど前のことになります。
とある日……
庭で土いじりをしていた私は不思議な物体を発見したわけです。
見た目は黒ずんだ松の葉のような感じで、手に持って触ってみたりちょっと曲げてみたりしたところ、やはり松の葉のような感触でした。
ただ松の葉とは明らかな違いがあったわけです。
その違いとは長さと太さです。
長さは松の葉の3倍ほど、太さは2倍ほどはあったわけなのです。
見た目は黒ずんだ松の葉のようでありながら、実体は明確に松の葉とは違う『得体の知れないモノ』だったってことです。
私は初めて見る物体にかなり興味を持ったわけです。
ちなみにその物体は完全に乾燥しカッチカチな状態だったんですがね。
そこで！！
バケツに水を汲んで持ってきたわけです。
なぜかっていうと
「乾燥しているんで水に浸ければ何らかの変化があるんじゃないか？」
って思ったわけなんですよね。
ってんで、早速バケツの中にその得体の知れない物体を入れてみたわけです。
すると！！
最初のうちは特に何の変化も無かったわけです。
だがしかーし！！
3分ほど観察していると劇的な変化が生じたわけなのです。
その得体の知れない物体が水の中で踊るかのようにグニョングニョンと動き始めたわけなんですよね。
「なんじゃこりゃ！？」
ってんで暫く観察していたんですが、ずっと絶え間なくグニョングニョンと踊るように動いていたわけです。
10分ほどはその得体の知れない物体がグニョングニョンしている様子を観察していたんですがね。
そうしているうちに流石にその物体のことを気持ち悪く感じ始めたわけです。
「気持ち悪いから捨てよう」
子供心にその得体の知れない物体のことが非常に不気味に思えてきた私は、家の前を流れる用水路に放流したのでした。
しかし暫くするうちに、その得体の知れない物体のことを
「あれは一体なんだったんだろう？」
って非常に疑問に感じ、その正体を知りたくてたまらなくなったわけなのです。
ってことで！！
家族や親戚や近所、学校や塾の先生、そういった大人なら知っているだろうと思い、周りの大人たちに「見た目や感触は黒ずんだ松の葉で、長さが松の葉の3倍、太さが2倍くらいあって、水に浸けるとグニョングニョンと踊るように動く生物」って感じの説明をし、知らないか聞いてみたわけです。
クラス担任の先生に話した際には、先生自身はそうした生物のことは知らなかったものの、非常に興味を持ったみたいで「職員室で他の先生にも聞いてみるね」とまで言ってくれて、実際に他の先生方にも聞いて回ってくれたみたいなんですがね。
だがしかーし！！
「そんなのは見たことも聞いたことも無い」
誰もが口を揃えてそのように言ったわけなのです。
結局のところ、今みたいにネットも無い時代なんでそれ以上は調べようも無く、得体の知れない物体の正体は分からずじまいだったってことです。
ちなみにその得体の知れない物体の正体が判明したのは、それから20年ほど経ってからだったわけです。
とある日……
テレビで探偵ナイトスクープって番組を観ていたわけです。
『カマキリのお尻を水に浸けると、お尻から得体の知れないモノが出て来る』
タイトルの内容はそういった感じだったかと思います。
私はカマキリのお尻から出て来たモノが水の中でグニョングニョンしているのを見た瞬間！！
「これだっ！！」
興奮して叫びましたね。
子供の頃から長年に渡って疑問に感じていた得体の知れない生物の正体が『ハリガネムシ』だったんだと、やっと判明したわけですから興奮して叫びたくなるんも当然ってモンでしょう。
ちなみに私の今までの人生において実際にハリガネムシを見たのは、あの子供の頃に見た1回こっきりです。
ところで……
実を言うと、他にも子供の頃に一度だけ捕獲したことがあり、未だに正体不明な生物がいるんですがね。
そっちの生物は、かなりネットでも検索はしてみたんですが全く正体が判明していません。
またいつか機会があれば、その謎の生物の記事も書きたいと思っています。
また来てね。
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