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目の前の勝利におわれると息詰まる

中学生から、大学までずっと将棋をやってきた。

少ない得意戦法を使い続けることで、
序盤の研究の手間を省き、実践と詰将棋に時間をかけることで、
効率よく上達。

ただ、徐々に新鮮さはなくなっていく。
でも別の戦法を使って負けると、
やっぱり得意戦法を使えばよかった、と思う。

新しい戦法を試したい、
けど使うと負ける。
すぐまた得意戦法に戻る
繰り返し。

徐々に楽しさはなくなっていった。

目の前の勝利にとらわれると、
どこかで息詰まる。
楽しいからやっていたのに楽しくなくなる。
なんのためにやっているんだ状態。

勝利と一言で言っても、
目の前の将棋の勝利(短期的な勝利)
将棋という活動の勝利(長期的な勝利)
の2つがある。
前者は考えなくても存在するものだから、何も考えないとそこにすべてを持っていかれる。

でもあるとき、
短期的な勝利を一時的に捨てなければいけない時がある。
そもそも長期的な勝利を定めていない、あるいは認識していないこともある。

長期的な勝利を、試行錯誤をして、進歩し続けることなどとしていれば、もう少し楽しくできたのかもしれない。

社会人になった。
よくわかないから、わかりやすい年収をもとに就職、転職。
たいして稼げてもいないのだが、
20代後半、早くも目の前の勝利に縛られている感がある。

でもまだ、長期的な勝利が定められていない。
一度立ち止まって定めないと、また同じ状態に陥りそうだ。

今度はできるだろうか。



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