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映画『アナログ』感想 今日も明日も木曜日だったらいいのに。

ご無沙汰してます。
久しぶりの投稿は人生で一番最初の推しである二宮和也さん主演の『アナログ』の感想とさせてください。

珍しく邦画の感想です。

主人公の悟は自分のデザインを自分の手柄にしてしまう上司にもやつきはするも、何も言えずにいる日々を過ごしていた。周りが認める才能があって、それを利用されてるというのに文句一つ言わない人が良い悟。

そんな中、友人との待ち合わせで自分が内装を手がけた喫茶店へ行くと一人の美しい女性・みゆきと出会う。

みゆきは悟が喫茶店の内装デザインをしたとマスターから聞くと、他の人が注目しない部分(トイレのトイレットペーパーホルダー、窓等)のデザインを褒める。彼女の特殊な着眼点に悟は驚くも、自分の手がけたデザインの細かい部分を見ていてくれた事にとても嬉しくなる。

そして悟もみゆきの持っている水色の年季の入ったバッグを褒める。そのバッグはみゆきが母から譲り受けた半世紀にわたって使われているバッグだった。

お互いのセンスが一致するという点ですぐに悟はみゆきに惹かれ始める。

そして、次の木曜日に喫茶店へ行くとみゆきが来店しているのを窓の外から確認した。

悟は慌てて身嗜みを整えてから、みゆきのいる店内へ。

汗だくになりながら、彼女の前の席に座り勇気を出してご飯に誘う。

雨でもないのにびしょ濡れである悟に驚くみゆきに俺だけ土砂降りでって言い訳が可愛かった。

みゆきと楽しい食事をし、もっと距離を縮めたい悟は連絡先を聞くも彼女は携帯電話を持っていないという。

残念がる悟に毎週木曜日今日と同じくらいの時間にあの喫茶店に来れば会う事は出来るとみゆきは伝えた。

そして、毎週木曜日に二人の逢瀬が始まる。

毎週木曜日、たったその一日だけを楽しみに悟は仕事を頑張る。

お互いに会いたい気持ちがあれば会えるというみゆきの言葉を信じて。

仕事終わり、喫茶店で会ってその後食事やデートを楽しむ二人。

だけど、携帯電話で連絡が取れない分……どちらかが都合で来られなくなっても何で来られないか分からず不安になりながら待つという事にもなる。

その待っている間のドキドキ感だとか不安感だとか見ているこっちにもよく伝わってきて、悟もみゆきも大人だけど中学生同士のもどかしい恋愛物を見た時の感覚に陥る。

みゆきはスマホが無いから悟のスマホのバッテリーが切れたら行きたい店を地図で探せなくなるというトラブルも発生する。

だけど、店を探すスリルを楽しめばいいというみゆきのポジティブな考えに悟も一緒にアナログな過ごし方を楽しめるようになる。

通話したければ糸電話で話せば良いと糸電話で話すシーンも印象的だった。

連絡が取りたいからスマホ契約しろだとかもっと会いたいだとか悟がみゆきに強要しないのがとても良いなと感じた。

相手の考えを受け入れ、相手に合わせた付き合い方をするのって素敵だなと。

悟とみゆきは週一で会ってるにも関わらず、悟はとにかく毎週必死で自分は苦手だけどみゆきの好きなクラシックのコンサートに誘ったり、みゆきはみゆきで悟が元気無いと感じた際に悟の好きな海に行く事を提案する。

お互いがお互いを想い合っていて、暖かくて人の気持ちをしっかり考えられる素敵な二人だった。

キスシーンなどのラブシーンの類はなく、とにかくピュアな大人の恋愛でとても見やすかった。

恋愛映画でキスシーンが無い映画は珍しいけど、それが逆にこの作品の良さと言えるというか。

中高生の恋愛物だってキスシーンはあるので新鮮だった。あってもハグ、手を握るくらいだったから。

そんなみゆきとの週一のデートを繰り返すうちにみゆきとの結婚を意識し始めた時…….みゆきは突然喫茶店に姿を見せなくなる。

みゆきが現れなくなって一年が経った頃、悟はみゆきに関する衝撃の事実を知ってしまう。

この後の展開はネタバレになるので割愛。
ただ、とにかく泣きました!

昨年観た道枝くんの映画に負けないくらい泣いた。

人を愛するってこういう事なのか、と。

あと、二宮和也の泣きの演技に百万回は泣かされてる気がしてる。

12歳から彼のファンなので。

恋愛物はあまり無く、(南くんの恋人とかスタンドアップくらい?)基本的には病人だとか追われている身だとか兵士だとか結構大変な目に遭う役が多い気がする。

VIVANTのノコル様は生きててよかったけど、難病患者や戦争に巻き込まれる等生存率が低い役が多いので……泣

今回の映画は念願の恋愛映画で、私の見たかった二宮和也すぎてベスト邦画の中の一つとなった。

今回は桐谷さんとハマケンさんがとても良い盛り上げ役だった。

メイン二人のシーンは切ないけど、定期的に行われる男子三人飲み会の場面がとにかくコミカルで和む。

あの御三方昔からの友達の空気感出すの上手すぎるし、アドリブっぽい会話もあって良かった。

悟が辛い場面は幾度もあっても、いつもあの二人が側にいてくれる心強さ。

悟が大阪にいても、駆けつける場面もあったり。

病に臥せてるお母さんと悟の会話もすごく自然だった。

お母さんとどら焼き半分こして食べたり、元気になったら父と母と自分がかつて行った海に連れて行くと話したり。

夫を亡くし、女手一つで悟を育ててくれた母の事を常に悟は思いやっていて、みゆきとの事をとても思いやれるのは母と過ごしてきた日々があっての事なのだと思った。

リリー・フランキーさん演じる、喫茶店のマスターも二人の恋を優しく見守っていてこんな喫茶店があったら絶対行きたい喫茶店すぎました。

とにかく切なくて暖かくて優しい物語だった。

ラブストーリーの映画でオススメの邦画を聞かれる事があれば、この映画を是非とも挙げたいと思った。

映画予告時に原作のビートたけしさんが監督兼演者で出演する映画の予告がアウトローな戦国時代の映画だったので作品の幅広さに驚いたけれど。

ロマンチックな作品も書く、二面性のある方なんだな。

久しぶりにあたたかい気持ちになれた『愛』をテーマとした映画でした。

昨年に引き続き今年も二宮和也の供給たくさんありがたい。

劇中歌う場面もあり、長年の嵐ファンとしての私の人格も大歓喜してました。

歌い方が嵐の時の歌い方でライブによく一緒に行ってた母とそこで感動した。

しかし、二宮和也出演映画で一番好きな映画は?って聞かれたら一番はなかなか選べないものだなと。

ラーゲリもすごくすごく好きな作品だったし。

選べない!

恋に恋してにやけている顔とか片想いして一生懸命頑張ってる健気な40才男性ひたすら愛らしかった。

これ以上語るとただのヲタクすぎるので控えます。

長年推してて良かった、この二宮和也が見たかったんだぁを叶えて貰えた気がします。

これからも色んな二宮和也が見たいです。

でも出来れば生存率が低い役は避けて頂けるとメンタルが救われます。

生存率低い役は好きだけど、ラスト辛いからね……。

嵐は活動休止中だけど、これからは俳優として推し活しまくっていきたいですね。

それでは。

ヲタトーク失礼しました!

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