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採用、転職を企業側、求職者側の意思決定フェーズに分けて解説※ケーススタディ①

実際の転職成功事例を紐解き、各フェーズにおける意思決定の要因分析を行います。

こんにちは、株式会社クロコという会社を経営しております谷田部といいます。
2020年7月に会社を作り、人材にかかわる仕事をしております。

本日の谷田部の流儀は、【採用、転職を企業側、求職者側の意思決定フェーズに分けて解説※ケーススタディ①】ついて書きたいと思います。

本投稿を読んでほしい方は以下の通りです。
・採用を検討している企業(特に士業)
・転職を検討している求職者(特に士業)

転職成功例|概要

■採用企業:国内中堅会計ファーム

■求職者:30代・女性・会計ファーム勤務経験者

■転職期間:20日

■年収変動:前職に比べ20%の年収アップに成功

各フェーズでの意思決定背景

フェーズ①求職者との面談

転職理由:家庭環境の変化、30代から先のミドルキャリアへの漠然とした不安

谷田部提案内容:10年先、20年先のキャリアを模索するのは不確定すぎる。家庭があるのであればそのコミュニティを第一に考えられる環境へ身を置くことを提案。

フェーズ②求人案件選定

求人選定のポイントは以下の通り

・今後も予想される家庭環境の変化に対して企業側が柔軟な対応が可能(フレックス、在宅、時短正社員等)

・時流、トレンドを理解している経営者の下で、一緒に企業の就業規則の変更や働き方改革に関与できる若い経営者の経営している企業

・手に職をつける感覚を得ることが出来る専門性の高い企業


フェーズ③面接~入社決定

企業側採用要因:人柄、スキル、働き方の制約(残業が出来ない)をかけ合わせて生産性が問題ない水準だったため採用決定

求職者側入社要因:家庭環境の変化を企業側が理解し、待遇面で示してくれたこと。家庭内で複数回の話合いにより合意が得られたため

企業側の採用成功ポイント

①情報開示

就業規則や、ローカルルールなどの情報開示を面接時に実施し求職者と入社後のカルチャーギャップを低減する取り組みを実施

②前提条件を揃える

残業は出来るのか?どんな仕事をしたいのか?お金はいくらほしいのか?といった『時間・お金・やりがい』の条件を事前にそろえて面接に臨むことで双方共通認識をもって面接を進められた

求職者側の転職成功ポイント

①希望条件の明示

あいまいな条件ではなく、お金や働き方について事前に条件を提示することで、企業側と双方合意できる条件面を調整することが出来た

②他社比較ではなく、自分軸比較

転職において、複数社との比較検討は常識と考えられているが、今回の転職理由にもある家庭環境の変化という自分要因の転職活動において、明確に自分軸での対企業比較が出来ていた。

考察

私は今回、企業側、求職者側の間に入り、調整業務を行いました。今回の成功要因としては、両社誠実な対応が大きいと考えます。

転職活動なので、企業側、求職者側それぞれパワーバランスがあり、時に企業側が強かったり、求職者側が強かったりします。

私が考える最もミスマッチの少ないマッチングはお互いのパワーバランスが均一で双方が適切な情報開示と条件交渉を行ったうえで成立するものと考えます。

以上です。
またよろしくお願いいたします。
株式会社クロコ 谷田部

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