ウェルビーイングについて自分なりに再定義してみた。自分だけのウェルビーイングを見つけよう。
みなさんは「Well-being」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この言葉が初めて登場したのは1946年。世界保健機関(WHO)が設立したときです。
注目されはじめたのは最近なのに、けっこう歴史の長い言葉なんですね。
さて、ウェルビーイングについて世界保健機関憲章には、
と記されています。
この文章から、なんとなくウェルビーイングの概念が理解できても横文字になると「とっつきにくさ」を感じませんか?
ウェルビーイングをもっとわかりやすく、もっと親しみやすい言葉にするにはどうすればいいのかなと思ったときに、ぴったりの言葉を見つけました。
人生はプラスとマイナスではなく…
これはシェイクスピアの翻訳で知られる小田島雄志さんが、日本経済新聞の「私の履歴書」で述べた言葉です。
この言葉、僕はめちゃくちゃ好きなんです。
これまでを振り返ってみると、うまくいったことばかりではなく、うまくいかなかったことがたくさんあります。
むしろ、失敗や挫折といったマイナスのできごとのほうが印象に残りやすいので「人生うまくいってないなあ」と感じるかもしれません。
でも、どんな映画にだって物語をよりドラマチックにするために主人公に困難が降りかかります。それを乗り越える過程に感動したり、勇気をもらったりしますよね。
あるいはジェットコースターだって、ずっと昇っているだけではおもしろくありませんよね。急下降があるからドキドキもワクワクもします。
ウェルビーイングはいろいろな感情(=喜怒哀楽)を味わったうえで、それでも「今が幸せだな」と思える状態をつくること。
つまりプラスのできごとも、マイナスのできごとも全部ひっくるめて「今の自分がある」と思う心を育てることだと思います。
心身ともに満たされた状態とは?
よくウェルビーイングは「心身ともに満たされた状態」と訳されることがあります。
この文章だけを読むと、
めちゃくちゃポジティブな人
いつでも明るく前向きな人
周りを照らす太陽みたいな人
こんな人を想像します。
でも、僕は「ただ気持ちが前向きなだけが心身ともに満たされた状態ではない」と思ったんです。
そして、こう解釈することにしました。
悲しさや悔しさ、苦しさに負けそうになる自分。そんな自分を嫌いになるときもありますよね。
だから、いいときの自分。よくないときの自分。そのどちらの自分にも OK を出す。
「ありのままの自分」を認めることが、本当の意味で心身ともに満たされた状態に近づきます。
つまり僕が思うウェルビーイングな状態とは、
ウェルビーイングには定義がありますが、自分なりに再定義すると、自分だけのウェルビーイングが見つかるかもしれませんね。
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