くりまさ

妻一人子一人。注文住宅を35年ローンで建てた会社員。 記憶の整理と思考のプロセスを徒然…

くりまさ

妻一人子一人。注文住宅を35年ローンで建てた会社員。 記憶の整理と思考のプロセスを徒然なるままにアウトプットする。

マガジン

  • 仕事自語

    仕事に関して気になったことなど自分語りします。

  • 注文住宅の施主Log

    注文住宅の施主のLog

  • 住宅への価値観の変遷

    一児の父となり家族が安心して健康に暮らせる環境を求め、いくつかの選択肢の中から注文住宅を選ぶことになった。その結論に行き着いた考えを整理する。

最近の記事

多様性とマネジメント|仕事自語

障害者雇用と合理的配慮僕の勤める会社は様々な人が働いている。 障害者雇用もあり、会社としても法定雇用率を守っているのだろう。詳細はわからないが。 僕の所属する組織にも障害者雇用の社員が配属されており、僕の部下となっている。配属前には、人事部から障害者雇用に関する説明や、当人の特性についての説明があった。 その中に、「合理的配慮」についても説明があった。 上記の通り、事業者の義務とされるもので当然上司である僕にもマネジメント業務として対応が必要になった。全く知識もない状態で

    • 間取りと暮らしのシミュレーション|注文住宅の施主Log

      家を建てると決めたときからいくつもの間取りを想像して、捨てていった。 家を一軒立ててわかったのは、間取りの良し悪しは自分や家族の暮らしがイメージできるかどうか。間取りそのものの議論は本質的ではないと思う。 間取りと3Dモデリング建築計画を開始した時から間取りの提案が始まった。僕と同じように、多くの人にとってプロジェクト内のハイライトになると思う。 ただ、提案された間取りを素人の僕が初見で評価するのは難しかった。何が良くて何が悪いのかが分からないから。 建築士から提案された

      • 照明のスマート化のための器具選び|注文住宅の施主Log

        住宅設計の中盤くらいから照明計画が始まった。僕の要望の一つに「スマート電球の取り入れ」があった。 照明計画設計が始まる前後から、自身でも様々な情報収集をしていたが、「日本の住宅は明るすぎる」といった意見を見つけた。 日本以外に住んだことはないが、思い出してみればオランダ出張で泊まったホテルではベッドサイドとデスクの照明以外は設置されておらず、一見して暗い印象を受けた。 だからと言って不便というわけではないが、作業するにも本を読むにも必要な明るさはあった。 シーリングライト

        • 家造りとプロジェクトマネジメント|注文住宅の施主Log

          なかなか筆が進まないまま1年近く経とうとしている。その間に、僕の新居は完成し新しい土地での生活も定着しようとしているが当時を思い出して書き出してみる。 プロジェクトの開始土地の購入が決まったタイミングから厳しい時間制限のあるプロジェクトがスタートした。 僕の場合は土地代を住宅ローンで賄っており、土地の購入後直ぐにローンの支払いを開始し並行して新居の建築計画を立てていた。 さっさと家を建て入居しないとマンションの賃料とローンの2重払いが家計を圧迫する状態だった。 銀行からは

        多様性とマネジメント|仕事自語

        マガジン

        • 仕事自語
          1本
        • 注文住宅の施主Log
          4本
        • 住宅への価値観の変遷
          7本

        記事

          土地購入レースに勝たねば家は建たない|注文住宅の施主Log

          素人の僕が土地購入の決断を下せるまでの時間希望する土地との初めての出会い 2020年春頃から始まった僕の家づくりの旅。半年ほど経ったとき、購入直前まで進めた37坪の土地があった。 この土地は少し南西に傾いているものの日当たり抜群。土地の北側は80cmほどセットバックが必要で狭い道に隣接していたが、南側は1段下がって開けた5メートルほどの遊歩道。その先には護岸を含め幅20mほどの河川があり、耳をすませば川上の人工の滝から水が落ちる音が聞こえた。川を挟んだ向かいの家は互いの目線

          土地購入レースに勝たねば家は建たない|注文住宅の施主Log

          体験と学習と家族への想いの積み重ねの末行き着いた”結論”|住宅への価値観の変遷 7

          住宅への価値観、40才の結論。 理想を叶える性能指標を備えた住宅はどこに?これまで僕の人生を振り返り、その時々に住宅に求める価値を整理した。これから家づくりという新たなフェーズに移っていくが、これまでの思考プロセスを整理したいと思う。 情報収集を経て、僕の家づくりの目的を生活品質(安全、安心、健康)の向上と定めた。それを実現するための一部の成功要因を住宅性能指標の中から3つ定義する。 耐震等級、UA値(断熱性能)、C値(気密性能)の3つだ。 この3つの指標の目標値をクリア

          体験と学習と家族への想いの積み重ねの末行き着いた”結論”|住宅への価値観の変遷 7

          ”快適性”の指標が明確になり購入するだけの価値を見込めるようになった|住宅への価値観の変遷 6

          住宅の性能を測る定量的な指標。耐震等級に続き、住宅内の温熱環境を左右する2つの指標を新たに知ることができた。 住宅の快適性を左右する断熱・機密性能類は友を呼ぶというか、最初に見始めた建築系YouTubeチャンネルからオススメされる動画はそのほとんどが温熱環境を重視する建築士の動画ばかりであった。 同じような価値観で仕事をしている彼らは、横のつながりでお互いのYouTubeチャンネルに登場し合う仲になっている。 だからというわけでは無いが、僕自身も彼らの発信する情報に影響され

          ”快適性”の指標が明確になり購入するだけの価値を見込めるようになった|住宅への価値観の変遷 6

          ”住宅性能”の定量的な指標に価値を求めた自分と世間とのギャップ|住宅への価値観の変遷 5

          理想の住宅像を形作るためのYoutubeでの情報収集。自分自身を納得させるのはやはり数値。雰囲気やポエムではなく、明確なエビデンスが背景にある情報であれば信頼に足るものである。 住宅性能の定量的な評価 耐震等級について僕が初めて認識した住宅の性能指標が「耐震等級」だった。その説明は専門家に任せるとして、これまで「耐震性」という概念はわかっていても定量的に評価できる指標あるなんて知ろうともしなかった。 様々な計算のもと建築される構造物において、計算できないことはほとんど無いだ

          ”住宅性能”の定量的な指標に価値を求めた自分と世間とのギャップ|住宅への価値観の変遷 5

          自分自身を納得させるための情報収集を経て至った”購入”への決断|住宅への価値観の変遷 4

          ちょっと悲しい過去も振り替えつつ、住宅の価値について知識を深めるフェーズに入った。真剣に住宅購入を検討し始めると、「失敗したくない」気持ちから情報収集の方法も変わる。メインのツールがYouTubeとなり、より専門的な知識を吸収していくこととなる。 住宅購入検討へのキッカケそもそも住宅購入を検討したのは、生命保険の担当FPとの打ち合わせが終わってからだった。 投資用の商品を勧められる中で、節税の話題になったが、僕はすでに積立NISAや確定拠出年金のマッチング拠出は対応済みで、

          自分自身を納得させるための情報収集を経て至った”購入”への決断|住宅への価値観の変遷 4

          家族の暮らしにとって理想の”環境”を探す旅のはじまり|住宅への価値観の変遷 3

          独り身のときは自分ひとりが生きていければよかった。家族が増え、僕の住居の選び方も変わってきた。家族にとっての理想の居住環境を探し始める。 家族のための住居の選択僕が京都市へ移り住んで3年が過ぎた。 新居は東京から限られた時間で探す必要があったので、じっくりと物件を選ぶことはできなかった。 不動産サイトから目ぼしい物件をピックアップし、京都に訪れ一日で内覧を済ませ、気に入った物件に対しその場で仮契約の申込みを行った。 慌ただしい中で選んだ現在の我が家は、最寄り駅から徒歩5分

          家族の暮らしにとって理想の”環境”を探す旅のはじまり|住宅への価値観の変遷 3

          その後の人生の行方を決めた”街”に住むという20歳の選択|住宅への価値観の変遷 2

          幼少期の原体験が僕の住居への価値基準を作り、20代の生き方に影響も与えた。この時期の暮らしを通してまた新たな価値観が生まれた。 20歳、実家暮らしをやめる選択離れる事でその良さに気づくこともある。なんて言うけど、住み始めてから離れるまでずっと好きだった街がある。 僕が20歳になってから約15年、東京都の吉祥寺という街に暮らしていた。 この街に住むと決めたのは大学1年の冬。友人宅から吉祥寺駅に向かう道すがら、バスの窓から見た吉祥寺通りの夜景がなぜかグッときた。 カーブした狭い

          その後の人生の行方を決めた”街”に住むという20歳の選択|住宅への価値観の変遷 2

          幼少期の居住体験と大人になっても変わらない”家”に対する価値|住宅への価値観の変遷 1

          一児の父となり家族が安心して健康に暮らせる環境を求め、いくつかの選択肢の中から注文住宅を選ぶことになった。その結論に行き着いた考えを整理する。 価値観の基準となる居住体験と記憶を辿る指で擦ればザラザラと削れる砂壁に、忍び足でも軋む薄暗い階段。 木製枠の掃き出し窓からは隙間風が漏れ、強い風が吹けばガラスがガタガタと音をたてる。 くみ取り式トイレは悪臭を放つバキュームカーを定期的に呼び寄せ、母が毎晩マッチで火を焚くガス風呂釜は老朽化により煙突から火の粉を吹いていた。 35年以

          幼少期の居住体験と大人になっても変わらない”家”に対する価値|住宅への価値観の変遷 1