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照明のスマート化のための器具選び|注文住宅の施主Log

住宅設計の中盤くらいから照明計画が始まった。僕の要望の一つに「スマート電球の取り入れ」があった。

照明計画

設計が始まる前後から、自身でも様々な情報収集をしていたが、「日本の住宅は明るすぎる」といった意見を見つけた。

日本以外に住んだことはないが、思い出してみればオランダ出張で泊まったホテルではベッドサイドとデスクの照明以外は設置されておらず、一見して暗い印象を受けた。
だからと言って不便というわけではないが、作業するにも本を読むにも必要な明るさはあった。
シーリングライトで部屋全体を照らす直接照明か、それとも間接照明かの違いだが、「雰囲気」という点では後者が圧倒的だ。新しい家だし、やはり雰囲気を良くしたいよね。

そんなこともあり、新しい家では家全体の明るさを抑え、必要なところに必要な灯りをつけることを前提に計画を進めた。
ただ、子供がこれから成長し勉強や読書などするのであればある程度の明るさも必要だし、そんな悩みを両取りできるように、家全体を調光できるようにすることが照明計画の大方針となった。

照明の調光システムは各社から出ていると思うが、見積もりをするまでもなくシステムを入れる・入れないでは出費は大きく変わる(と思われる)。
また、修理などのメンテナンスコストを考えると懐状況からあまり賢い選択とは言えない。
そこで電気配線と調光機能を分離し、電球側で明るさを制御できるスマート電球を選択した。

電球ブランド選び

家の設計をしている2021年時点で、スマート電球と言われる商品はいくつも出ていたが、Philips Hue を選択した。
制御する電球の数は30近くになる。これをすべてBluetooth接続のみでコントロールするのは現実的ではないと考えていたので、LANで管理の集約が可能なハブデバイスを有するHueが第一選択肢となった。
照明計画と同時にコンセント、インターネットの配線計画も行っており、モデムやルーターなどを設置する専用の空間を用意した。ここにHue Bridgeを設置した。

ちなみに価格差で直前まではIKEAのTRÅDFRIが候補に上がっていたが、照明の故障率に関する記事を見て、多少コストがあがったとしても確実な方を選択した。

また、照明の全てをスマートスピーカーに話しかけてON/OFFするわけではなかったので、物理スイッチデバイスの存在も重要だった。
電球が全てスマート化されると電気配線を無視して照明を単独もしくは任意のグループでコントロールが可能となる。その時、壁のスイッチではないスイッチが必要になる。

照明器具選び

照明器具の選定が一番難航した。
新築住宅のために見せられる照明メーカーのカタログのラインナップのうち、およそ9割は電球が取り外しできないLED一体型の照明だった。電球を後付けするニーズは少なくなっているということだろう。メーカーからしてみれば、LED一体型+調光システムで囲い込んでしまえば、イニシャル〜ランニングもお買い上げが期待できるので当然なのかもしれない。

施主支給で自分で器具を調達してくれば好きなものを選べたが、数も多く納品後のチェックや不良品が出た場合の対応など考えると面倒なのでそれはやらなかった。

選んだのは、KOIZUMIのダウンライト、スポットライト、ブラケットライトだった。数は少ないものの、KOIZUMIは、従来のE26およびE17の電球別売り型の器具を取り揃えていた。電球別売りタイプにはバリエーションはないが、ミニマルな内装にする予定だったのでシンプルなデザインの照明で十分だった。スポットライトは鋳物風のマットな仕上げで、デザイン的にも気に入っている。

ちなみに、工務店が正式に発注する前に、自分で一点ずつ購入し、Hueが点灯するかを検証した。
参考までに下記に品番をメモしてく。現在のところ、我が家では問題なくHueを運用できている。

ちなみに、シーリングライトは一つもつけていない。
各部屋にはダクトレールが設置してあり、必要に応じて照明を増減できる状態を望んでいた。
実際に住んでみないとちょうどいい明るさなんてわからないので、後からでも変更できる状態が望ましかった。

まとめ

電気配線は一度敷設されてしまえば簡単にやり直しは出来ない。一方で住んもいない家の照明は素人の僕にはイメージが出来ない。
竣工が家の完成と思わず、住みながら作っていくことを前提に計画を進めるのがオススメだ。

(参考)採用した照明の製品情報

  • スポットライト AS51721 KOIZUMI

  • ブラケットライト AS51721 KOIZUMI

  • ブラケットライト AB50341 KOIZUMI

  • ダウンライト AD92754 KOIZUMI

※照明器具と電球の組み合わせは自己責任でお願いします。


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